誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第351話

月の都へと連れ戻された鈴仙は、上からの召集を受けて宮殿へとやって来ていた。其処には、既に他の主力メンバー達が勢揃いしていた

 

清蘭:遅かったじゃないか、鈴仙。

 

鈴瑚:皆とっくに集まってるよ。

 

鈴仙:ごめん・・・

 

???:恐れながら王よ。我々を召集したと言う事は、何か良からぬ事態が起きたと言う事でしょうか?

 

薄紫の髪をポニーテールにした、厳格な雰囲気を持った女性が、その場にひざまずきながら口を開いた

 

王:偵察部隊から、この月へ1つの宇宙船が向かって来ているとの情報が入った。

 

???:宇宙船?もしや・・・

 

王:恐らく、幻想郷の者達の物と見て間違い無い。

 

鈴仙:えっ・・・

 

???:彼等の目的は、言うまでも無さそうね。

 

ポニーテールの女性の横に居る、金髪のおっとりとした印象を持たせる女性が、扇子で口元を隠しながら口を開いた。彼女達を含めたその場に居る全員の視線が鈴仙に集まった

 

鈴仙:・・・

 

鈴仙は、言葉を失い俯いている

 

王:情報によると、もう1日2日程度で此処に到着するだろうとの事だ。

 

清蘭:どうします?到着前に撃ち落としますか?

 

王:構わぬ、泳がせておけ。

 

???:しかしそれでは・・・

 

王:奴等の首を残らず刈り取り、幻想郷への再侵攻の際の手土産としてくれよう。そして、奴等への見せしめとして、奴等の眼前にそれらを高々と掲げてくれる。

 

鈴瑚:王も人が悪いねぇ。

 

王:奴等のが到着次第、丁重にもてなし、生かした状態で我が元に連れて来るのだ。其処で、我が力を見せ付けた上で、穢れた地上の民に制裁を下す。

 

???:御意。

 

鈴仙:ま、待って!御待ち下さい!

 

王:何だ?

 

鈴仙:恐れながら申し上げます!彼等が到着した際には、せめてこの私に彼等と話をする許可を!

 

???:何故だ?

 

鈴仙:そ、それは・・・その・・・せめて、最後に正式に御別れを言いたいと思いまして・・・その後は、どんな手を使ってでも彼等を捕らえ、王の前に連れて参りますので!御願い致します!

 

鈴仙は、その場で深々と土下座をした。その場に居る全員が、鈴仙のその行為を黙って見ている

 

王:其処まで言うならば、やってみるが良い。

 

鈴仙:あ・・・有難うございます!

 

鈴仙は、一度顔を上げた後再び頭を下げた

 

王:期待している。行って良し。

 

鈴仙:ハイ!失礼致します!

 

鈴仙は、その場から足早に立ち去った

 

王:・・・期待している・・・か・・・フン・・・誰か、あの者を監視せよ。不審な動きを見せた時は、すぐに拘束して我が元に連れて来るのだ。

 

???:御意。清蘭、鈴瑚。奴の監視を頼む。

 

清蘭:了解。

 

鈴瑚:分かってますって。

 

ポニーテールの女性に命じられ、清蘭と鈴瑚は、鈴仙にバレない様に彼女の後を追う

 

???:王よ。あの子は我々の大切なペットです。手荒な真似は御控え下さいます様、御願い致しますわ。

 

王:それは、奴の出方次第だ。

 

金髪の女性の言葉を聞きつつ、王はニヤリと微笑む

 

王:話は以上だ、各々持ち場に戻って構わぬ。

 

???:失礼します。

 

2人の女性も、ゆっくりと移動を開始した

 

王:ククク・・・

 

他の面々は気付いていなかった。この時、王の体に明らかに異変が起きていた事を・・・




軽くネタバレ

王の中には、かつてフランや妹紅、妖夢達を飲み込んでいた力が植え付けられています
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