誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第357話

孫悟空に敗北した兎人参化は、幻想の世界の月に流れ着いていた。其処にやって来たはたて、妹紅、フラン、そしてレイセンと月の兵士達をその能力で無力化した彼は、次に宮殿へ向かうラディッツ、輝夜の前にも立ちはだかった。しかし、前以て彼の情報を悟空から聞いていたラディッツは、彼を圧倒的な実力で完封し、人参にされた面々を元に戻させる事に成功。トドメに兎人参化の顔面に鉄拳を叩き込み、兎人参化は遥か彼方に吹き飛んで行った。フラン達が目を覚ました後、事の経緯を説明中・・・

 

フラン:私達が人参にされてた間にそんな事が・・・

 

妹紅:あの野郎、よくも私を人参なんかに・・・

 

はたて:それで?アイツ何処行ったの?一発拳を叩き込みたい所なんだけど・・・

 

輝夜:あら、それなら間に合ってるわよ。

 

妹紅:どう言う事だよ?

 

輝夜:ついさっき、ラディッツさんがアイツの顔にキッツい一撃を叩き込んで遥か彼方に吹き飛ばしちゃったのよ。「俺の大事な仲間の分だ!」って言ってね。

 

ラディッツ:余計な事を・・・と言うか、そうは言ってねぇだろ。人参にされた奴の借りを返すって言ったんだ。

 

輝夜:そう?大して変わらない気がするけど?

 

ラディッツ:・・・

 

ラディッツは、少し照れながらそっぽを向いた

 

輝夜:そんな訳で、彼が貴方達の仇を討ってくれたから、コレ以上あの兎に構う必要は無いわよ。

 

フラン&妹紅&はたて:よし♪許す♪

 

フラン達は、満面の笑顔でそう答えた

 

輝夜:だそうよ。良かったわね♪

 

ラディッツ:何が良かったのかは知らんが・・・兎に角、目的地の宮殿は目と鼻の先らしいしな。だろ?姫さん?

 

輝夜:えぇ、そうよ。

 

ラディッツ:よし、行こうぜ。鈴仙が待ってる。

 

フラン:うん!

 

妹紅:だな。

 

はたて:急ごう!

 

レイセン:ま、待って!

 

駆け出そうとした彼等を、レイセンが呼び止めた

 

ラディッツ:何だ?まだ何か用があるのか?お前達との勝負なら、もうケリが付いてる筈だ。コレ以上は時間の無駄だぞ。

 

レイセン:そうじゃない。何故・・・何故我々まで助けた?我々は敵同士なのに・・・

 

ラディッツ:別に助けたつもりはねぇ。フラン達のついでに奴に人参にされ、俺が奴を倒したから偶々元に戻っただけに過ぎん。それと、お前達からはもう戦意を感じねぇ。俺はそう言う奴をいたぶるのはもう止めたんだ。無闇矢鱈に力を振り翳すだけじゃ、本当の強さは手に入らん。本当に強い奴ってのは、誰かを守り戦える奴の事だ。アイツにそう教えられたからな。

 

レイセン:誰かを守り・・・戦う・・・

 

ラディッツ:それに・・・お前は、敵わないと分かっている相手に対して、部隊の隊長として部下を守りながら命懸けで戦った。戦士として立派だと思う。俺も、いつかそうなりたいもんだ。

 

レイセン:・・・

 

ラディッツ:それじゃ、俺達は仲間を助けに宮殿へ行く。恐らく、此処から先の戦いは激しくなる。巻き込まれん様に、部下を連れて出来るだけ遠くへ避難するんだな。

 

レイセン達にそう忠告した後、ラディッツ達はゆっくりと宮殿へ向かった。その先で待つ強敵達との戦いを覚悟して・・・

 

レイセン:・・・気を付けて・・・

 

レイセンは、そんな彼等を静かに激励した後、部下達を連れてその場を後にした

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