では…ゆっくりして行ってね
第36話
その日、ラディッツは紅魔館の門前で美鈴を相手に実戦形式の戦闘訓練をしていた
美鈴:ラディッツさん、また腕を上げましたね。
ラディッツ:そう言うお前も、日に日に体術のキレが増しているな。
美鈴:貴方が此処に来てから、日課だったトレーニングが更に楽しくなりましたよ。やはり、1人で技の素振りをやるよりは、誰かと一緒に実戦訓練をする方が捗りますね。
ラディッツ:あぁ、違いない。ん…
美鈴:この気は…
紫:トレーニングの最中に失礼しますね。(隙間から姿を現す)
ラディッツ:やはり紫か。
美鈴:何かありましたか?
紫:ラディッツさん。突然だけど、貴方に会わせたい人が居るのよ。
ラディッツ:俺にか?
紫:えぇ。きっと驚くと思うわよ?
ラディッツ:前置きは良いから、さっさと会わせろ。
紫:そうね。それじゃ、どうぞー
紫の隙間から現れたのは、色こそは違うがラディッツと同じ型の戦闘服を着込み、尻には猿の尻尾が生え、肌は浅黒く、所々外側へとハネた特徴的な髪型をしている1人の男だった
???:そのマヌケ面を見るのも、随分と久し振りだ…元気にしてたかよ?弱虫ラディッツ。
ラディッツ:お、お前…ターレス…なのか?
ターレス:何だ?俺の顔を忘れちまったのか?ま、ガキの頃に別れたっきりだから、無理もねぇがな。
ラディッツ:ほ、本当に…本当にターレスなのか?
ターレス:疑り深いねぇ…コイツを見ても、まだ疑うか?(尻尾を見せる)
ラディッツ:コイツは、紛れも無くサイヤ人の尻尾…じゃあ、やはり…
ターレス:やっと分かって貰えたかよ?
ラディッツ:あ、あぁ…
紫:フフ、驚いて貰えたかしら?
ラディッツ:そ、そりゃ驚くだろうよ…まさか、生きてるとは思わなかったしよ…
ターレス:生きてる…か…そう言えるかどうかは、正直微妙な所だがな…
ラディッツ:どう言う事だよ?
ターレス:紫。アンタ、何も話してねぇのかよ?
紫:えぇ、何分急な話だったから…
ターレス:確かにそうだな。
ラディッツ:急な話だと?
ターレス:あぁ、実はな…
美鈴:えーっと…話の腰を折ってしまって、本当に申し訳無いんですが…
ラディッツ:何だ?
美鈴:話の内容から察するに、この男性は貴方の昔馴染みの方だと言う事は何となく分かったんですが…どちら様ですか?
ラディッツ:あぁ、スマン。まずは紹介すべきだったな。コイツは…
紫:ラディッツさん。個別に話すより、皆を集めて一気に紹介した方が効率的ではありませんか?
ラディッツ:言われてみれば、確かにそうだな。
紫:そう言えば…貴方が来てから少し時間が経ち、幾つかの異変が解決したけど、まだアレをやってなかったですね。
ラディッツ:アレ?
紫:えぇ。異変解決した際にやる、恒例の行事があるんですよ。
ラディッツ:そんなのがあったのか…
紫:良い機会だから、やっちゃいましょうか
ラディッツ:やる?何をだ?
紫:それは、後の御楽しみです会場の手配やら準備やらは、全部此方に任せて貰いますね時間は、後々御知らせしますので
ラディッツ:あ、あぁ…何の事かは分からんが…
紫:それじゃ、私は一旦失礼しますね隙間ワープ(隙間に入り、移動)
ラディッツ:相変わらず、便利な能力だな…
美鈴:そして、自由な人ですね…
ターレス:おい、俺を忘れてねぇだろうな?
ラディッツ:あぁ、悪い。紫が何をするつもりかは知らんが、この館の皆には先に紹介しておくとするか。ターレス、ついて来てくれ。
ターレス:ま、良いだろう…
美鈴:では、私も…
一同、紅魔館内へ移動。レミリアの部屋に皆を集め、ターレスの事や、彼がどうして此処に居るか等、色々説明中
フラン:へぇ、御兄ちゃんの御友達なんだ
ラディッツ:あぁ。と言っても、連んでたのはガキの頃の短い期間だけだがな。
咲夜:いきなりの事で、まだ良く分かってない所も多々ありますが…どうやら、私達の知らない所で大変な事態になってる様ですね。
レミリア:地獄の悪人達の大脱走…そんな事態の収拾を任されるなんて、あの女も色々大変なのね…
美鈴:ターレスさんは、その騒動を解決する為の戦力として、この幻想郷に送られたと…
ターレス:そうだ。
ラディッツ:しかし、お前が地獄に居たとは思わなかったぜ…
ターレス:言うな…別に好きで居た訳じゃねぇよ…
ラディッツ:フム…にしても、地獄に行ったり異世界に連れて来られたり…お前、色々厄介事に巻き込まれ過ぎだろ…
ターレス:それはお前もだろ。此処に来て早々、危うく死にかけたそうじゃねぇか。
ラディッツ:ぐっ…
パチュリー:痛い所を突かれたわね。
ラディッツ:むぅ…
小悪魔:御互い色々あった様ですが、こうしてまた再会出来て良かったですね
ラディッツ:まぁな。
ターレス:フン…と言うかよ…
ラディッツ:あん?どうした?
ターレス:お前、こんなガキに御兄ちゃんなんて呼ばせてんのかよ?少し見ねぇ間に、変な病気拗らせたんじゃねぇのか?
ラディッツ:強制はしてねぇよ!人聞きの悪い事言うんじゃねぇ!
フラン:私が、そう呼んで良いかって聞いてこうなってるの!御兄ちゃんは悪くないよ!
ターレス:クク…そう言えば、お前は今此処に世話になってるんだったな?
ラディッツ:あぁ、そうだ。
ターレス:そうかよ…昔は、御互い戦闘力が低いってだけで散々な扱いを受けてたが…お前にも、こうして新しい居場所が出来たんだな。良かったじゃねぇか。
ラディッツ:まぁな。
ターレス:一応、お前達には感謝しておくぜ。
レミリア:良いのよ。しっかり働いてくれてるし、皆からの評判も良いのよ。幾つか難点を挙げるとするならば…人の何十倍もの量を食べるから、食料の減りがマッハなのと、食費がかかるのがちょっとね…
ターレス:へっ…その辺の遣り繰りは大変だろうが、其処は多目に見てやってくれや。
レミリア:まぁ…うん…
ラディッツ:居場所と言えば…お前も、コレからこの世界でやってくんだろ?
ターレス:まぁそうなるだろうぜ。ヘマさえしなきゃな…それがどうした?
ラディッツ:お前も、何処か腰を落ち着けられる場所が必要だろうが。飯とか寝床とか、他にも色々…
ターレス:あぁ、そう言う事か…
レミリア:断っておくけど、ウチはもう駄目よ?
フラン:良いじゃない、御姉様。御兄ちゃんの御友達なんだし、きっと強い人だよ
レミリア:強いかどうかよりも…その…さっきも言ったけど、主に食料面で…彼もラディッツと同じくらい食べると考えると…食費が…食料が…うー☆
パチュリー:あ、カリスマブレイクしたわ…
小悪魔:最近、買い出しが大変ですからね…
ラディッツ:ス、スマン…
咲夜:大丈夫ですよ。その分、貴方は買い出しや屋敷の仕事を手伝ってくれてる訳ですし。御蔭様で助かっています。
美鈴:筋トレにもなりますしね
ラディッツ:なら良いんだが…
ターレス:何だ?戦士を辞めて、執事にでもなるつもりなのか?
ラディッツ:いや、そう言う訳じゃ…只、世話になってる以上は何かしらの役に立たねぇとな…
ターレス:成る程ね…まぁ居場所云々については、のんびりと決めてくさ。自由気儘にやりながらな。
ラディッツ:そ、そうか…
ターレス:それはそうと…紫がアレをやるとか言ってたが…一体何の事だ?
レミリア:アレ?
ラディッツ:異変を解決した後の恒例行事がどうとか言ってたな。
ターレス:あぁ…
フラン:あ、それはね…
パチュリー:すぐに分かるわ。
美鈴:ですね
小悪魔:アレがあるなら、出掛ける支度をしないといけませんね
レミリア:そうね。咲夜、戸締りの確認、頼んだわよ?
咲夜:畏まりました。(移動)
ラディッツ:一体何なんだ…
ターレス:俺が知るかよ…
ターレスの設定
・子供の頃、短期間だがラディッツと絡んでいた(親友では無く、悪友である)
・一度地獄に落ちた(映画と同じ倒され方でやられた)後、スピリッツ・ロンダリング装置で魂を洗浄され、肉体を得て幻想郷へ送られた
・目的は、地獄から脱走した悪人達の討伐(ターレスは、装置の破壊前に洗浄が終わった為奇跡的に助かった)
・時の界王神以外の神や閻魔達は、彼の事については渋々ながら了承している
・性格は、穏やかで優しくなっているラディッツと違い、冷静沈着でチョイ悪な俺様系キャラ、立ち塞がる敵には容赦しない
・同胞のラディッツの無事を喜んでいる(口や態度には絶対に出さない)
・神精樹の実は所持しており、使用もする(神や閻魔達は、コレも渋々見逃している)
・使用技は変わらず
オリジナル設定
ラディッツの仙豆とターレスの神精樹の実は、特別な栽培キットで作成可能(神精樹を植えてしまうと、幻想郷の生命力を吸い取ってしまう為に考えました)
神精樹の実は、ターレスが自分で作っている
仙豆は、パチュリーがハーブ栽培のついで(本人談)に作ってあげている
出来はその時によって違う
それと、この編は少し短めになります
ターレスの部下となるキャラももうすぐ出ます