誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第361話

ラディッツが月の王の元へ向かう時間を稼ぐ為、王の側近である綿月姉妹との戦いを開始したフラン達。しかし、ラディッツと共に死線を潜って来た面々ですら、綿月姉妹の圧倒的な実力の前に大苦戦を強いられていた。依姫と2対1の戦いを繰り広げているフランと妹紅は、依姫の剣術に防戦一方になっていた

 

フラン:はぁ・・・はぁ・・・

 

妹紅:くそ・・・2対1でこのザマかよ・・・化け物め・・・

 

フラン、妹紅共に既に肩で息をしている状態で、対する依姫は余裕の表情を浮かべていた

 

依姫:お前達が大した事無いだけだ。その程度の実力で、よく此処まで辿り着けた物だ。いや・・・そんな連中をまともに足止め出来ない兵達がまだまだ未熟だっただけの事か・・・また鍛え直しが必要だな・・・しかし、あの程度の男を信頼して共に戦って来たお前達も、お前達を信頼するあの外来人も、共に実力の底が知れるな。

 

フラン:そんな事無い!御兄ちゃんはスッゴく強いんだ!

 

フランは、依姫の言葉にムキになって反論した

 

依姫:今すぐに投降すれば、お前達の命は保証して欲しいと私から王に口利きをしよう。何故なら、あの男が我等の王に勝てる確率等無に等しいのだから。そして、お前達も・・・

 

フラン:・・・な・・・

 

依姫:むっ?

 

その言葉に、フランの怒りのボルテージが一気に上がった

 

フラン:何も知らない癖に、御兄ちゃんをバカにするな!

 

フランの体が赤く染まり出し、同色のオーラが体から溢れ出した

 

依姫:何を・・・

 

フラン:スカーレットモード!3倍だーっ!

 

自らの全ての能力を強化したフランは、依姫に突撃して彼女を殴り飛ばし、更に彼女が吹き飛んで来た位置に先回りし、目にも止まらないスピードでラッシュを仕掛けた

 

依姫:な、何だ・・・この力は・・・

 

依姫は、素早く体勢を立て直した物の、先程の様な余裕は消え失せていた

 

フラン:フーッ!フーッ!フーッ!

 

フランは、荒い息を漏らしつつ、鬼の様な形相で依姫を睨み付けている

 

依姫:・・・

 

妹紅:依姫とか言ったか?ソイツには気を付けた方が良いぞ。

 

依姫:何?

 

妹紅:其処に居るフランドールは、私達の中でも最強ランクの戦闘力を持った実力者で、兄貴や私に負けず劣らずの戦闘狂だ。ソイツが一度本気になったら、私達では止められないくらいのな。

 

依姫:・・・

 

妹紅:それから、ソイツの前であの男の悪口は禁句だぞ。

 

フランは、妹紅がそう言い終わると同時に依姫へ猛攻撃を仕掛けた。依姫は、何とかそれを防ぎ続けている

 

依姫:兄?そう言えば、さっきあの男の事を御兄ちゃんと・・・しかし、紅魔館の吸血鬼は姉妹だけで兄等居ない筈・・・

 

妹紅:そりゃそうだろう。何せ、あの男は外来人だからな。けど、誰かと誰かが仲良くなるのに血の繋がりがあるとか無いとか、そんなのどうだって良いだろ。

 

依姫:・・・

 

妹紅:さてと・・・長ったらしい話は此処までだ・・・そろそろ、私もやらせて貰うぞ!

 

妹紅は、素早く前進し、フランの猛攻に合わせる様に依姫に攻撃を開始した。流石の依姫も、2人の同時攻撃を完璧には防ぎきれず、少し吹き飛ばされた

 

フラン:どうだ!コレが私の・・・私達の力だ!

 

妹紅:へっ!少しは効いたろ!

 

手応えを感じ、笑みを浮かべるフランと妹紅。しかし・・・

 

依姫:成る程、少しはやると言う事か・・・しかし、コレが私の実力だと思って貰っては困るな・・・

 

依姫は、一呼吸置いた後、2人に言い放った

 

依姫:お前達は、一体いつから私が本気で戦っていると錯覚していた?

 

妹紅:何・・・だと・・・

 

フラン:嘘・・・効いてないの?

 

再び余裕を見せる依姫に対し、フランと妹紅は驚きを隠せずに居た

 

依姫:全くと言う訳では無いが、この程度であれば何の問題も無い。まぁ驚きはしたが・・・更に言うと・・・私はまだ、実力の半分も出していないぞ。

 

妹紅:なっ・・・

 

フラン:えっ・・・

 

依姫:己の実力を過信し、月の民に喧嘩を売った地上の民に、私の本気を・・・力の差と言う物を見せてやろう。

 

依姫は、気を高めつつ剣の切っ先をフラン達に向けて真っ直ぐに構えた。かつて霊夢や魔理沙、レミリア達すら軽々と完封した依姫の本気とは・・・

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