闇の力に飲まれ、巨大な怪物と化した月の王。再び協力関係となった鈴仙も交え、それを正気に戻す為、ラディッツ達は更なる激闘へと身を投じる。代わる代わる攻撃を食らわせているものの、月の王の脅威的な再生能力により傷はたちまち塞がってしまっている・・・
ラディッツ:畜生、何て再生力だ・・・どれだけ攻撃を食らわせても、次の瞬間には治っちまう・・・
フラン:私のレーヴァテインも、うどんげの座薬弾も全然効き目無いよ。
鈴仙:座薬って言わないで下さいよ!
妹紅:クソッ・・・当然、私の炎も駄目か・・・
輝夜:しかも、巨体に反して動きが素早いわ。
はたて:コレ、もしかしなくても結構ヤバい感じ?
ラディッツ:あぁ・・・このまま続けても、此方が不利になるだけだな。
月の王:ガアァァァァッ!
月の王は、凄まじい咆哮の後にラディッツ一行の眼前に瞬間移動しつつ、その太い腕を滅多矢鱈に振り回しつつ、ラディッツ達を次々と吹き飛ばして行く
ラディッツ:くっ・・・あんな攻撃を食らっちまうとは・・・
フラン:うぅ・・・痛いよぅ・・・
鈴仙:ハァ・・・ハァ・・・攻撃のリーチと威力が・・・桁違い過ぎます・・・
妹紅:輝夜!鈴仙!アイツの弱点とか何か無いのか!?
輝夜:あんな状態の王なんか知らないのに、そんなの知る訳無いでしょ!
鈴仙:スミマセン、私も何も・・・
妹紅:そりゃそうか・・・
月の王:ガアァァァァッ!
月の王は、再び瞬間移動で鈴仙の背後に回り込んだ
ラディッツ:鈴仙!後ろだ!
鈴仙:えっ!?
月の王は、その鋭い爪を鈴仙に向けて振り下ろした
ラディッツ:危ねぇ!
ラディッツは、鈴仙を突き飛ばして王の爪の一撃を背中にモロに受けてしまう。その攻撃は、特殊ラバー製の戦闘服をまるで紙切れの様に引き裂いた
ラディッツ:ぐっ・・・
鈴仙:ラディッツさん!
フラン:御兄ちゃん!
月の王:ガアァァァァッ!
ラディッツ:クソったれ!
ラディッツの体が裂け、傷口から血が吹き出した。その一撃で怯んだラディッツを見逃す筈も無く、月の王は間髪入れずに更に爪で攻撃した。咄嗟に背中の傷口を守ろうと体勢を立て直し、攻撃を受け止めようと構えを取ったラディッツだったが、受けたダメージのせいで力が入らず、今度はそのまま右肩から斜め下にバッサリと体を切り裂かれてしまった
ラディッツ:がはっ!
ラディッツは、血を吐きながら仰向けにゆっくりと倒れ込んだ
フラン:うわあぁぁ!御兄ちゃーん!
鈴仙:だ、大丈夫・・・じゃないですよねどう見ても!
フランと鈴仙は、涙目になりながらラディッツに駆け寄った。月の王は、そんな彼等に追い打ちをしようと迫るが、それは妹紅と輝夜がすんでの所で防いだ
妹紅:コレ以上やらせるかよ!
輝夜:悪いけど、止めさせて貰うわよ。
妹紅:私達がコイツを止めてる内に、早くラディッツの傷を治せ!
鈴仙:ななな、治せって言われても!
フラン:ど、どうすれば!
鈴仙:えっと・・・まずは止血して・・・それから・・・えーっと・・・
はたて:落ち着いて!ラディッツが出発前にパチュリーから仙豆貰ってた筈だよ!
フラン:そ、それだ!多分懐に仕舞ってると思う!
鈴仙:懐!
ラディッツ:・・・コイツだ・・・
息を絶え絶えにしつつ、ラディッツは懐に仕舞っていた小さな麻袋を取り出した。受け取って中身を取り出そうとした鈴仙だったが、麻袋は裂けていて中身は無くなってしまっていた
鈴仙:そ・・・んな・・・
妹紅:おい!どうした?
鈴仙:袋の中身が・・・仙豆が無くなってるんです!
妹紅:何だって!?
フラン:まさか、さっきの攻撃で?
輝夜:彼の戦闘服はかなり頑丈な筈・・・それを易々と切り裂く程だものね・・・
ラディッツ:ハァ・・・ハァ・・・畜生・・・意識が・・・
はたて:探して!どっかに落ちてる筈だよ!
月の王は、妹紅と輝夜が周囲を気にした隙を逃さず、彼女達を吹き飛ばしてラディッツ達の前に瞬間移動した
妹紅:しまっ・・・
輝夜:皆!気を付けて!
ラディッツ:くっ・・・フラン!鈴仙!俺に構わず逃げろ!
フラン:嫌だ!逃げない!
鈴仙:わ、私だって!
フランと鈴仙は、瀕死のラディッツを庇う体勢を取る。尚も月の王の鋭い爪が迫り来る
ラディッツ:畜生・・・此処までか・・・
ラディッツは死を、フランと鈴仙は直ぐ後に来る痛みを覚悟した。しかし、月の王の攻撃が彼等に届く事は無かった。何故なら・・・
依姫:何故我等の王がこの様な醜悪な姿になっているのか・・・小一時間問い詰めたい所ではあるが・・・
豊姫:それは後程ね、依姫。この雰囲気を見れば、どちらが敵かは明らか・・・
依姫:ですね、御姉様。
窮地に駆け付けた綿月姉妹が、月の王の攻撃を2人で止めていたからである
鈴仙:よ、依姫様!豊姫様!
妹紅:アンタ達・・・
輝夜:もう動いても大丈夫なの?
豊姫:御蔭様で、本調子とはいきませんが、何とかなりますわ。
依姫:何が起きているのかは分からないが、まずは其処に居る男の怪我をどうにかすべきだな。
鈴仙:そうしたいのは山々なんですが、その為の大事なアイテムを戦闘中に無くしてしまいまして・・・
依姫:全く・・・何をしているんだ・・・
鈴仙:スミマセン・・・
豊姫:まぁまぁ。
はたて:今は、アンタ達を味方と見ても良いんだよね?
豊姫:えぇ、それで結構よ。それで?そのアイテムとやらは、何処にあるのかしら?
はたて:多分、この戦場の何処かに落ちてるとは思うけど・・・
豊姫:それなら、貴方達はそのアイテムの捜索をしなさいな。王の足止めは私達が引き受けるわ。
はたて:助かるよ。
瀕死のラディッツを守るべく、綿月姉妹も巻き込んで戦いは続く。しかし、先の戦いで体力を消耗していた綿月姉妹もまた、王の猛攻を前に大苦戦を強いられていた
豊姫:まさか、王と敵対する日が来るなんてね・・・
依姫:全くです。しかし、攻撃の1つ1つが何と言う威力・・・コレは、仮に我々が全力を出せたとしても、荷が勝つ相手かも知れませんね。
豊姫:そうねぇ・・・
???:フフフ、随分苦戦してるじゃない?
???:彼女の案に乗り、駆け付けて正解でしたね。
???:そうですね。
???:少しだけ助けてあげましょう。
幾つかの声の後、月の王に向けて真紅の槍が放たれた。それは王の体を貫いたものの、やはり傷口は直ぐに塞がった
依姫:何者だ?
ラディッツ:今の攻撃・・・それにあの声は・・・
最早見慣れた隙間が虚空に現れ、中から紅魔館の主、冥界の亡霊姫、妖怪寺の僧侶、地底の悟り妖怪が次々と姿を現した。そして、着地と同時に、全員漏れ無く何処かの某スタンドアニメの様なポーズを取った
フラン:御姉様!
妹紅:さとりに幽々子・・・聖まで?
はたて:てか、何でジョ◯ョ立ち!?
レミリア:隙間妖怪の案で、貴方達の危機を救いに来てあげたのよ。
さとり:こんな所で、親しい友人を失いたくはありませんから。
白蓮:弟子の危機と聞いては、黙っている訳にはいきません。
輝夜:そうなのね。って、隙間妖怪は?
幽々子:紫は来ていないわ。別件で用事があるからって、此方は私達が任されたの。
輝夜:そうなの・・・
レミリア:ついでに、月の連中に恩を売るチャンスでもある。こんな機会を逃す手は無いものね。
依姫:何を!?
豊姫:まぁ落ち着いて依姫。
依姫:しかし・・・
豊姫:理由はどうであれ、救援に駆け付けてくれた事は事実。今回は素直に受けるべきよ。
依姫:・・・
さとりは、ラディッツに駆け寄った。幽々子もゆっくりとその後に続く
さとり:ラディッツさん、大丈夫ですか?
ラディッツ:さとり・・・か・・・
さとり:はい、さとりです。さぁ、コレを食べて下さい。
さとりの手の中には、仙豆が3粒あった
鈴仙:あ、仙豆!
フラン:一体何処に?
さとり:都合の良い事に、私達が降り立った場所に落ちていました。
鈴仙:わー、御都合主義って本当素敵・・・
ラディッツ:何でも良い!早く寄越せ!
さとり:どうぞ。
ラディッツは、さとりから仙豆を1粒受け取り、それを急いで口に運ぶ。すると、体の傷が瞬時に完治した
ラディッツ:ふぅ・・・危ない所だったぜ・・・
フラン:御兄ちゃん♪良かった♪
鈴仙:スミマセン、私のせいで・・・
ラディッツ:気にするな。お前達は悪くねぇ。それと・・・さとり、御蔭で助かった。有難うよ。
さとり:いえいえ♪
幽々子:もう・・・ラディッツ君、あんまり無理しちゃ駄目よ?
ラディッツ:スマン。
はたて:ギリギリセーフって所か・・・
妹紅:一先ず、あっちはもう安心だな。
輝夜:そうね。
白蓮:彼も復活した事だし・・・
レミリア:えぇ、真の宴はコレからよ。月の王よ、私を楽しませて頂戴ね。
長かった月での戦いも、遂にクライマックスが近付いている・・・
ラディッツ瀕死からの復活、数多の乱入者・・・詰め込み過ぎました
ラディッツとの関係
レミリア:紅魔館の主で、フランとの一件の後に彼を気に入り、家族として迎え入れた。要するに雇い主。
幽々子:冥界の管理人で、冥界での一件以来の付き合いで、従者の妖夢共々良い友人関係を築いている。彼の料理のファンの1人。ラディッツ、ターレス、悟空とは種族は違えど大食漢と言う共通点もある。
さとり:地霊殿の主で、地底の一件からの付き合い。悟り妖怪として恐れられている自分にも普通に接してくれている彼を気に入っており、大切な友人と思っている。
白蓮:命蓮寺の住職で、ラディッツとは師弟関係。フラン、美鈴、途中で紫に連れて来られた悟空も彼と共に白蓮の元で修行をした。
追記
文章がおかしな場所があったので訂正しました