誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第372話

月の王との戦いを終え、月の都の宿で一夜を明かす事となったラディッツ一行。鈴仙との話を終え、漸く眠りに就いたラディッツだったが、彼は夢を見た。それは、かつての仲間達ととある星を侵攻し終えたと言うシチュエーションだったのだが・・・

 

???:フン。今回の侵攻作戦も、貴様の弱さのせいで余計な時間を食っちまったぜ。

 

ナッパ:まぁ仕方ねぇよ、弱虫ラディッツだからな。

 

ラディッツ:・・・

 

かつての仲間達、ナッパと背の低い富士額の男は、星の侵攻作戦が遅延したのをラディッツのせいにし、いつもの様にいびり倒して来ていた

 

ナッパ:しかし、奴等はなかなかに手強かったな。ま、所詮俺達に掛かればこんなもんだが。

 

???:ところで貴様、歯向かう連中を一体何人殺した?10人か?それとも20人か?

 

ナッパ:無理無理!コイツには、この星の連中との戦いは荷が重かっただろうからなぁ。

 

???:それもそうか。俺達エリートと違い、貴様は所詮死んでも替えの利く使い捨ての下級戦士だからな。

 

ナッパ:散々足を引っ張ってくれた分、飯の支度くらい早くして欲しいもんだぜ。

 

ラディッツ:くっ・・・

 

ラディッツは、悔しそうに握り拳を固める

 

ナッパ:ん?おいおい、何か言いたげだな?

 

???:何か文句でもあるのか?足手纏いの弱虫ラディッツよ?

 

ラディッツ:お、俺は・・・

 

ラディッツは、2人を睨み付ける

 

???:何だ、その不服そうな面は?

 

ナッパ:生意気な野郎だ。良いぜ?やろうってんなら、相手になってやるぜ?

 

???:尤も、ゴミの様な力しか無い貴様では俺達に勝つ事なんぞ夢のまた夢だがな。

 

ナッパ:違いねぇ!ガッハッハッハッ!

 

???:いつまで睨んでやがる!さっさと飯の支度をしろ!このゴミが!

 

背の低い男は、ラディッツを殴り倒し、更に腹を足で踏み付けつつ、黒い笑みを浮かべていた

 

???:使い捨てのゴミには御似合いの情けねぇ姿だ!ハーッハッハッハッ!

 

ラディッツ:俺は・・・俺は・・・使い捨てのゴミでも、弱虫でもねぇ!

 

そう叫んだ所で、かつての仲間達の姿は完全に消え去り、代わりに目の前にあったのは、輝夜の驚いた顔だった。重みを感じていたのは、輝夜が彼の上に跨がっていたからだった

 

ラディッツ:・・・姫さん、一体何をしてるんだ?

 

輝夜:魘されてたみたいだから、心配になって・・・

 

ラディッツ:体に跨がる必要はあったのか?

 

輝夜:さぁ?

 

ラディッツ:・・・取り敢えず、起き上がりたいから退いてくれると助かるんだが・・・

 

輝夜:あら、重かったかしら?

 

ラディッツ:そう言う訳じゃねぇんだが・・・

 

輝夜がラディッツの体の上から退き、ラディッツはゆっくりと起き上がる

 

輝夜:御目覚めの気分はどうかしら?

 

ラディッツ:最悪だよ、クソッタレ・・・つっても、姫さんのせいじゃねぇから、気にしないでくれ。

 

輝夜:・・・

 

暗い表情を浮かべるラディッツ。と、其処へキッチンへ居た妹紅とはたてがひょっこり顔を出した

 

妹紅:ラディッツ、起きたのか?

 

はたて:凄い声が聞こえたけど、どうかしたの?

 

ラディッツ:スマン、騒がしかったか?

 

はたて:て言うか、何か魘されてたみたいだからさ。

 

妹紅:顔色も良くないんじゃないか?

 

ラディッツ:そんな事はねぇ。ただ、ちょっと昔の事を夢で見ただけだ。

 

はたて:夢ね・・・

 

ラディッツ:いつの間にか、もう朝になってたか・・・

 

妹紅:朝って言うか、もう昼過ぎなんだけどな。

 

ラディッツ:何?何故起こしてくれなかった?

 

はたて:戦いで疲れてるだろうし、無理に起こすのも悪いって事で、ゆっくり寝かせといたんだけどね。

 

妹紅:そしたら、魘され出したっぽいから焦ったぞ。

 

ラディッツ:・・・そう言えば、フランと鈴仙はどうした?姿が見えんが・・・

 

妹紅:鈴仙なら、朝方に綿月姉妹に呼ばれて宮殿へ行ったぞ。

 

輝夜:で、フランはその付き添いで同行したわ。

 

はたて:と言うか、見張りみたいなもんかな?

 

ラディッツ:見張り?

 

はたて:そ。勝手に何処かへ行かない様に見張っとくんだって言い出してさ。

 

ラディッツ:フランの奴は、鈴仙が居なくなって寂しそうにしてたからな。

 

はたて:まぁ大事な友達だしね。無理も無いか。

 

そんな話をしてる所に、フランと鈴仙が帰って来た

 

フラン:たっだいまー♪

 

鈴仙:スミマセン、遅くなりました。

 

はたて:お、戻って来た。

 

ラディッツ:相変わらず元気だな、フラン。

 

フラン:御兄ちゃん♪起きたんだね♪

 

ラディッツ:あぁ、今さっき起きた所だ。

 

フラン:そうなんだね。

 

フランと言葉を交わした後、ラディッツは鈴仙と目を合わせた。その顔には、最早敵対心等微塵も無かった

 

ラディッツ:御帰り、鈴仙。

 

ラディッツは、優しく声を掛けた

 

鈴仙:ハイ♪鈴仙·優曇華院·イナバ、只今戻りました♪

 

鈴仙は、笑顔で敬礼しつつそう返した

 

フラン:私、うどんげが何処にも行かない様に、ずっと目を離さなかったよ♪

 

ラディッツ:あぁ、良くやったぞ。

 

報告したフランの頭を、ラディッツは優しく撫でた

 

フラン:エヘヘー♪

 

フランは、満面の笑顔を浮かべている

 

鈴仙:大丈夫、もう何処へも行きませんよ♪

 

妹紅:そうであって欲しいもんだな。

 

はたて:それで?あの姉妹は何て言ってたの?

 

鈴仙:あ、ハイ。ラディッツさんが目を覚ましたら、改めて御礼が言いたいから宮殿へ連れて来て欲しいとの事でした。

 

ラディッツ:そうか、分かった。さっさと飯を食って、宮殿へ向かうとするか。あんまり待たせるのも悪いからな。

 

妹紅:だな。

 

と言う訳で、全員揃った所で少々遅めの昼食を摂る一行だった・・・




この後やりたいなと思ってる話(あくまでも予定)

·姫海棠はたてのラディッツ密着24時

はたてが、ラディッツのある1日に密着取材を敢行する!?

·幻想郷絶滅計画

タイトルからして、某有名作品のモロパク・・・オマージュ(笑)
突如として、幻想郷にあらゆる生命を脅かすガスが発生。解決に乗り出した一行の前に現れたのは、かつての強敵達で・・・!?

·天狗の里へいらっしゃい

日頃の感謝の気持ちをと、はたてはラディッツ達を天狗達が住む里へと招いてもてなそうと計画する。しかし、それに反対する者達も勿論存在していて・・・

·生まれてきておめでとう

フランの唐突な思い付きにより、紅魔館でパーティーが行われる事になった。その内容は、仲間達皆の生誕を祝うと言う物で・・・!?

·妹紅、真の女を目指して・・・

はたての持ってきた占いの本。其処に書かれていたある事を気にした妹紅は、もっと女らしくなろうと決意するが・・・!?
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