誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第374話

綿月姉妹と協定を結び、宇宙船の整備や物資の補充の為にもう一泊する事になったラディッツ一行。翌日の朝方、泊まっている宿で目を覚ましたが、ラディッツは朝からテンション低めであった・・・

 

ラディッツ:・・・

 

鈴仙:ラディッツさん、元気無いですね。

 

フラン:何処か具合悪いのかも・・・

 

はたて:いや、アレは多分・・・

 

妹紅:昨日、綿月依姫に挑み続ける事数十回、結局一度も勝てなかったんだとさ。

 

鈴仙:えっ・・・

 

フラン:そんなに挑み続けたの?

 

はたて:本当、無茶するよねぇ。

 

輝夜:ほらほら、元気出して♪

 

妹紅:相手は月の王の側近で、あの霊夢やレミリアですらボロ負けする実力を持つ相手だ。私達も、あの姉妹にはそれぞれ二人掛かりでやっとの事で勝った相手だし、いきなりタイマンで勝とうってのが無理な話だ。

 

はたて:アンタが弱いとは言わないけど、流石に時期尚早だったって事かもね。

 

ラディッツ:全くだ・・・ガラにも無く、強敵に勝って少し浮かれてたのかもな・・・まだまだ心身共に修行が足りねぇな。

 

妹紅:アンタだけじゃ無く、私達もそうさ。今後の為に、もっと強くならなくちゃな。

 

ラディッツ:あぁ。

 

はたて:まぁそれでも、月の連中と協力関係になれた訳だし、鈴仙もこうして戻って来たし、アンタがした事は間違って無かったって事。胸張って良いと思うわよ?

 

妹紅:そうだな。

 

輝夜:誰も文句は言わない筈よ。

 

鈴仙:本当に有難うございました♪

 

フラン:だから御兄ちゃん、元気出してこー♪

 

ラディッツ:有難うよ。

 

笑顔で励ます仲間達の姿に、ラディッツの心は晴れた様である。そんな時、豊姫から宇宙船の整備が完了し、いつでも飛び立てると言う連絡が入った

 

はたて:いよいよ、宇宙船で月を発つ時間だね。

 

ラディッツ:月か・・・そんなに長い時間居た訳じゃねぇのに、色々あったな。

 

フラン:だね。

 

宿を出た一行は、月に来るまでの事、月での戦いを思い起こしつつ、彼等が月に到着した時に降り立った場所(月の海)へと到着した。其処には、綿月姉妹、レイセンとその部下の玉兎達、清蘭、鈴瑚が見送りにやって来ていた

 

ラディッツ:わざわざ集まって見送りしてくれるのか、悪いな。

 

豊姫:気にしなくて良いのよ。私達がそうしたいだけだから。

 

依姫:ハッキリ言って、お前の実力は私達には遠く及ばない。しかし、何か光る物を感じる。次に会う時、どれ程強くなっているのか・・・それが今から楽しみだ。

 

ラディッツ:今度は、今回の様にはいかんぞ。

 

依姫:そうであって欲しいな。

 

豊姫:次に来る時は、侵入者じゃなくて友達として、月に遊びに来て頂戴ね。

 

ラディッツ:簡単に遊びに来れる場所じゃねぇと思うが・・・そうだな、そうするよ。

 

豊姫:楽しみにしてるわ♪

 

綿月姉妹と話し終えたラディッツは、次にレイセン達に目をやった

 

ラディッツ:レイセンだったな。部下達と共に、強くなれよ。

 

レイセン:はい!有難うございます!頑張ります!

 

清蘭:私達、近々地上に行く予定があるから、もしかしたらまた会えるかもね。

 

鈴瑚:その時は、また宜しく。

 

ラディッツ:あーっと・・・スマン、お前等誰だ?

 

鈴瑚:ガーン!

 

清蘭:酷っ!

 

妹紅:そういや、ラディッツ達を先に行かせて、アイツ等を倒したの私達だったっけか・・・

 

はたて:しかも瞬殺だったしねぇ・・・

 

清蘭:ぐぬぬ・・・うっさいバーカ!

 

鈴瑚:次は負けないぞ!

 

輝夜:まぁまぁ、落ち着きなさいな。

 

清蘭と鈴瑚が、自分達の扱いの悪さに文句を言い、輝夜がそれを宥める中、綿月姉妹は鈴仙に声を掛けた

 

依姫:鈴仙。

 

鈴仙:はい、何でしょうか?

 

依姫:修行をしたいと思ったならば、いつでも戻って来ると良い。私が直々に鍛え直してやる。

 

鈴仙:アハハ、考えておきます・・・

 

鈴仙は、苦笑いを浮かべている

 

豊姫:元気でね、鈴仙。風邪とか引かない様に。それと、友達と仲良くするのよ?

 

鈴仙:はい!有難うございます!

 

今度は笑顔で答えた鈴仙だった。そうこうしている内に出発の時間となり、一行は宇宙船への搭乗を開始した

 

フラン:またねー♪

 

輝夜:そうそう。偶には、永琳に元気な姿を見せに来てあげてね。

 

依姫:えぇ、必ず。

 

豊姫:八意様に宜しくお願いしますね。

 

輝夜:了解♪

 

フラン、輝夜に続き、妹紅とはたても搭乗を完了させた

 

ラディッツ:世話になった。月の王に宜しく伝えてくれ。

 

依姫:分かっている。

 

豊姫:体に気を付けて。

 

ラディッツ:あぁ。

 

ラディッツもまた、搭乗を完了させた。最後に残った鈴仙に、綿月姉妹が再び声を掛けた

 

豊姫:行ってらっしゃい、鈴仙。

 

依姫:頑張るんだぞ。

 

鈴仙:はい!行って来ます!

 

笑顔で敬礼した後、鈴仙も宇宙船への搭乗を完了させた。レイセンや玉兎達が敬礼し、綿月姉妹が見守る中、一行が乗った宇宙船は月から飛び立って行った。目指すは、仲間達が待つ場所・・・帰るべき場所・・・幻想郷である

 

豊姫:あの子、あんなに良い笑顔が出来る様になったのね・・・

 

依姫:えぇ、本当に・・・

 

そう呟いた後、綿月姉妹とレイセン達はその場からゆっくりと立ち去った。こうして、月での戦いは真の意味での終幕となったのだった




次回は、月編のエピローグになります

舞台は幻想郷で、ラディッツが戻って来た後の話になると思います

因みに、鈴仙が月の宮殿へ向かう前にゴミ箱に捨てたアルバムは、仲間に戻った後にしっかりゴミ箱から回収しています
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