月での戦いを終え、鈴仙と共に月から幻想郷へと帰還したラディッツ一行は、念の為に永遠亭で看て貰っていた。特に何事も無く、仲間達と共にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、其処に紫が姿を現した。どうやら、鈴仙の今回の行動に対して紫から話がある様で・・・
紫:私が何を言いたいか、分かってるわよね?
鈴仙:はい・・・
紫:貴方の勝手な行動で、この幻想郷に住む者達が危機に晒された。コレを黙って見逃す事は出来ないわ。
鈴仙:・・・
ラディッツ:紫、勘弁してやってくれ。こうして無事に帰って来たんだからよ。
フラン:そうだよ!
紫:結果はどうあれ、幻想郷の住人に危害を加えた事は紛れも無い事実。私だって、出来れば見逃してあげたいけど、立場上そう言う訳にはいかないの。分かって頂戴。
はたて:そんな・・・
妹紅:クソッ・・・
各々悔しそうに俯く一行。そんな彼等に、鈴仙は言葉を掛けた
鈴仙:良いんですよ、皆さん。罪を犯したなら、裁きを受けるのは当然の事です。覚悟は出来てました。
ラディッツ:お前・・・
鈴仙:何なりと罰は受けます。煮るなり焼くなり、御好きにどうぞ。
紫:フム・・・
少し考え込む紫に、永琳が声を掛けた
永琳:黙って聞いていれば、うちの者に随分な物言いじゃない。
紫:何よ?
永琳:その子はこの永遠亭の住人で、この私の従者。なら、罰を与えるのはこの私の筈よ。
紫:・・・
永琳:貴方も立場があるとは思うけど、この場は私に任せて貰うわ。
紫:やれやれ、どうぞ御好きに。
そう言うと、紫は隙間に入ってその場から移動した
天子:何かイライラしてた感じね。
ターレス:色々あるんだろ。
永琳:さて・・・うどんげ、貴方への罰だけど・・・
鈴仙:・・・
永琳:1週間の謹慎処分とするわ。
鈴仙:えっ?
永琳:何?もしかして足りなかった?
鈴仙:そ、そうじゃなくて!1週間で良いんですか?
永琳:彼等の言葉・・・そして、月との休戦協定と言うベストな結果を加味しての判断よ。その間の仕事は、てゐと姫様にやらせるわ。
てゐ:うえぇっ!?
輝夜:わ、私も!?私、今回は大分頑張ったのよ!?
永琳:あら、何か文句でも?
永琳は、鋭い眼光で2人を睨み付ける
てゐ:・・・いや、別に・・・
輝夜:むぅ・・・事情が事情だし、仕方無いか・・・
てゐと輝夜は、その威圧感に思わず怯んでしまった
永琳:貴方達には、また御世話になったわね。せめてもの御礼に、診察費は割引にしておくわ。
ラディッツ:そりゃどうも。
はたて:御金は取るんだ・・・
永琳:そりゃ、こっちも一応商売だもの。さぁ、健康な人は帰って頂戴。色々仕事が溜まってて忙しいのよ。
ラディッツ:あぁ、そうさせて貰おう。
ラディッツ一行は、永琳に言われるがままに永遠亭から外に出た。そんな彼等を見送ろうと、鈴仙と輝夜が外に出て来た
輝夜:皆、本当に有難う。この御礼は、必ずさせて貰うわ。
ラディッツ:気にするな、やりたい事をしたまでだからよ。
フラン:私も♪
妹紅:お前の為にした事じゃないからな。
はたて:記事のネタは出来たし、それで良いかな?
輝夜:そう・・・
輝夜は、その言葉を聞いてフッと微笑んだ
ラディッツ:鈴仙、謹慎期間が明けたらまた会おうぜ。
鈴仙:はい!本当に有難うございました!
永遠亭を後にするラディッツ達を、鈴仙と輝夜は姿が見えなくなるまで見送った。その後、一行は人里へ到着した
妹紅:それじゃ、私も此処で失礼するよ。また何かあったら、遠慮無く呼んでくれよな?
ラディッツ:あぁ、またな。
妹紅:あぁ。
妹紅は、その場から立ち去った
はたて:そんじゃま、私も帰るわ。ゆっくり休みたいし。
ラディッツ:はたて、また何かあったら・・・
はたて:皆まで言わなくても分かってるって♪いつでも声掛けてよね♪それじゃ♪
笑顔で手を振った後、はたてもその場を後にした
ラディッツ:ターレス。遅くなったが、コイツは返すぜ。
ラディッツは、宇宙船が入ったカプセルをターレスに投げ渡した
ターレス:ラディッツよ。出発前の約束、忘れてねぇだろうな?
ラディッツ:あぁ、分かってる。今度何か奢るよ。
ターレス:へっ・・・良い飲み屋を見付けたんだ、其処に行こうぜ。
ラディッツ:あぁ。都合が良い時にまた連絡するよ。
ターレス:おう。それじゃあな。
椛:ではまた。
天子:元気でやりなさいよ。
こいし:フランちゃん、またね♪
フラン:うん♪またね♪
ターレス達も、それぞれ挨拶をした後にその場から立ち去った
ラディッツ:さて、俺達も帰るか。紅魔館によ?
フラン:うん♪
仲間達を見送った後、ラディッツ達は帰るべき場所・・・紅魔館へと帰って行った。こうして、幻想郷へ迫った危機はまた1つ去ったのだった。それから1週間後、謹慎期間が明けた鈴仙は、菓子折りを持って御世話になった仲間達の元を巡ったと言う・・・
中途半端な話数ですが、コレにて月の都編は完結となります
次からは軽く短編をやった後、また新しい章へと移ります