誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第375話

月での戦いを終え、鈴仙と共に月から幻想郷へと帰還したラディッツ一行は、念の為に永遠亭で看て貰っていた。特に何事も無く、仲間達と共にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、其処に紫が姿を現した。どうやら、鈴仙の今回の行動に対して紫から話がある様で・・・

 

紫:私が何を言いたいか、分かってるわよね?

 

鈴仙:はい・・・

 

紫:貴方の勝手な行動で、この幻想郷に住む者達が危機に晒された。コレを黙って見逃す事は出来ないわ。

 

鈴仙:・・・

 

ラディッツ:紫、勘弁してやってくれ。こうして無事に帰って来たんだからよ。

 

フラン:そうだよ!

 

紫:結果はどうあれ、幻想郷の住人に危害を加えた事は紛れも無い事実。私だって、出来れば見逃してあげたいけど、立場上そう言う訳にはいかないの。分かって頂戴。

 

はたて:そんな・・・

 

妹紅:クソッ・・・

 

各々悔しそうに俯く一行。そんな彼等に、鈴仙は言葉を掛けた

 

鈴仙:良いんですよ、皆さん。罪を犯したなら、裁きを受けるのは当然の事です。覚悟は出来てました。

 

ラディッツ:お前・・・

 

鈴仙:何なりと罰は受けます。煮るなり焼くなり、御好きにどうぞ。

 

紫:フム・・・

 

少し考え込む紫に、永琳が声を掛けた

 

永琳:黙って聞いていれば、うちの者に随分な物言いじゃない。

 

紫:何よ?

 

永琳:その子はこの永遠亭の住人で、この私の従者。なら、罰を与えるのはこの私の筈よ。

 

紫:・・・

 

永琳:貴方も立場があるとは思うけど、この場は私に任せて貰うわ。

 

紫:やれやれ、どうぞ御好きに。

 

そう言うと、紫は隙間に入ってその場から移動した

 

天子:何かイライラしてた感じね。

 

ターレス:色々あるんだろ。

 

永琳:さて・・・うどんげ、貴方への罰だけど・・・

 

鈴仙:・・・

 

永琳:1週間の謹慎処分とするわ。

 

鈴仙:えっ?

 

永琳:何?もしかして足りなかった?

 

鈴仙:そ、そうじゃなくて!1週間で良いんですか?

 

永琳:彼等の言葉・・・そして、月との休戦協定と言うベストな結果を加味しての判断よ。その間の仕事は、てゐと姫様にやらせるわ。

 

てゐ:うえぇっ!?

 

輝夜:わ、私も!?私、今回は大分頑張ったのよ!?

 

永琳:あら、何か文句でも?

 

永琳は、鋭い眼光で2人を睨み付ける

 

てゐ:・・・いや、別に・・・

 

輝夜:むぅ・・・事情が事情だし、仕方無いか・・・

 

てゐと輝夜は、その威圧感に思わず怯んでしまった

 

永琳:貴方達には、また御世話になったわね。せめてもの御礼に、診察費は割引にしておくわ。

 

ラディッツ:そりゃどうも。

 

はたて:御金は取るんだ・・・

 

永琳:そりゃ、こっちも一応商売だもの。さぁ、健康な人は帰って頂戴。色々仕事が溜まってて忙しいのよ。

 

ラディッツ:あぁ、そうさせて貰おう。

 

ラディッツ一行は、永琳に言われるがままに永遠亭から外に出た。そんな彼等を見送ろうと、鈴仙と輝夜が外に出て来た

 

輝夜:皆、本当に有難う。この御礼は、必ずさせて貰うわ。

 

ラディッツ:気にするな、やりたい事をしたまでだからよ。

 

フラン:私も♪

 

妹紅:お前の為にした事じゃないからな。

 

はたて:記事のネタは出来たし、それで良いかな?

 

輝夜:そう・・・

 

輝夜は、その言葉を聞いてフッと微笑んだ

 

ラディッツ:鈴仙、謹慎期間が明けたらまた会おうぜ。

 

鈴仙:はい!本当に有難うございました!

 

永遠亭を後にするラディッツ達を、鈴仙と輝夜は姿が見えなくなるまで見送った。その後、一行は人里へ到着した

 

妹紅:それじゃ、私も此処で失礼するよ。また何かあったら、遠慮無く呼んでくれよな?

 

ラディッツ:あぁ、またな。

 

妹紅:あぁ。

 

妹紅は、その場から立ち去った

 

はたて:そんじゃま、私も帰るわ。ゆっくり休みたいし。

 

ラディッツ:はたて、また何かあったら・・・

 

はたて:皆まで言わなくても分かってるって♪いつでも声掛けてよね♪それじゃ♪

 

笑顔で手を振った後、はたてもその場を後にした

 

ラディッツ:ターレス。遅くなったが、コイツは返すぜ。

 

ラディッツは、宇宙船が入ったカプセルをターレスに投げ渡した

 

ターレス:ラディッツよ。出発前の約束、忘れてねぇだろうな?

 

ラディッツ:あぁ、分かってる。今度何か奢るよ。

 

ターレス:へっ・・・良い飲み屋を見付けたんだ、其処に行こうぜ。

 

ラディッツ:あぁ。都合が良い時にまた連絡するよ。

 

ターレス:おう。それじゃあな。

 

椛:ではまた。

 

天子:元気でやりなさいよ。

 

こいし:フランちゃん、またね♪

 

フラン:うん♪またね♪

 

ターレス達も、それぞれ挨拶をした後にその場から立ち去った

 

ラディッツ:さて、俺達も帰るか。紅魔館によ?

 

フラン:うん♪

 

仲間達を見送った後、ラディッツ達は帰るべき場所・・・紅魔館へと帰って行った。こうして、幻想郷へ迫った危機はまた1つ去ったのだった。それから1週間後、謹慎期間が明けた鈴仙は、菓子折りを持って御世話になった仲間達の元を巡ったと言う・・・




中途半端な話数ですが、コレにて月の都編は完結となります

次からは軽く短編をやった後、また新しい章へと移ります
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