第376話
ある日、ラディッツ達はフランにある頼み事をされた。と言うのも・・・(場所は紅魔館のリビングである)
ラディッツ:カナヅチを克服したいだと?
フラン:うん。
咲夜:随分突然ですね。
フラン:パチェの魔法で、日光は耐えられる様になったけど、泳ぎは駄目なままだもん。もしかしたら、今後そのせいで皆の足手纏いになっちゃうかも知れない・・・そんなの嫌だから、特訓しておきたいんだよ。
ラディッツ:可能性は無いとは言えんが・・・
小悪魔:しかし、それは妹様の種族故の特性で、少しの特訓でどうにかなるとは思えませんが・・・
レミリア:パチェ。日光と同様、貴方の魔法でその辺どうにか出来ないの?
パチュリー:水への耐性魔法は既に掛けているけど、泳げないと言うのとは別問題だから・・・
レミリア:今更、無理してまで特訓する必要は無いと思うけど・・・
フラン:良いの!私がやりたいの!
レミリア:むぅ・・・
各々、少し考え込む
フラン:はぁ・・・やっぱり無理なのかなぁ・・・
フランは、溜め息を吐きながら俯く
ラディッツ:そうでもねぇだろ。やりたいって気持ちがあるなら、克服くらい出来ると思うぞ。
フラン:そうかな?
ラディッツ:あぁ。俺も、日々の特訓でずっと残ったままだった尻尾の弱点を克服出来たからな。やろうと思えば可能な筈だ。
小悪魔:うーん・・・尻尾の事とは、少し毛色が違う様な気がしますが・・・
ラディッツ:特訓したいって言うなら、幾らでも付き合ってやるぞ。
フラン:本当に?
ラディッツ:あぁ。
咲夜:勿論、私達も御付き合い致しますよ。
小悪魔:ですです♪
パチュリー:仕方無いわね・・・
フラン:皆・・・
レミリア:そう言う事なら、此処のプールを使うと良いわ。季節が季節だし、温水変換機能を使いなさい。
ラディッツ:そうさせて貰おう。
フラン:御姉様も一緒に特訓しようよ。
レミリア:非常に・・・ひっじょーに残念だけど、私には館の主としてやる事があるのよ。あー、残念だわー。
そう言いつつ、レミリアはそそくさと自室へと引き上げてしまう
パチュリー:逃げたわね・・・
咲夜:まぁ仕事があるのは事実ですから・・・
小悪魔:では、私達は着替えてプールに移動しましょうか。
ラディッツ:そうだな。
と言う訳で、レミリアと門番をしている美鈴、悟空を除いた一行は水着に着替え、紅魔館の中に備え付けられたプールへとやって来た
ラディッツ:まずは、お前が浮き輪無しでどの程度泳げるのかを見せて貰うぞ。
フラン:よ、よーし!行くよ!
壁を蹴り、スタートを切ったフランだったが、その直後に体が完全に硬直したままブクブクと全身が沈んで行った
小悪魔:妹様!
パチュリー:体が固まったままだったわよ。
ラディッツ:成る程・・・コイツは泳ぐ以前の問題だな・・・
ラディッツは、フランの体を引き上げながらそう呟いた
フラン:うぅ・・・ごめんなさい・・・
咲夜:まぁ本来ならば、水に入る事自体が不可能な訳ですし、いきなりは無理ですよね。
小悪魔:私達以外にも、誰か泳ぎに詳しい人・・・所謂プロの方を御呼びした方が良いかも知れませんね。
ラディッツ:それなら、心当たりがあるぞ。
小悪魔:と言うと?
ラディッツ:居るだろ?泳ぐ事に特化した奴が、俺達の仲間によ?
パチュリー:それってまさか・・・
咲夜:えぇ、彼女ですね。
ラディッツ:早速連絡をしてみるとしよう。
連絡してから暫くして、にとりとはたてが紅魔館のプールに姿を現した
にとり:やぁやぁ、待たせたね。
ラディッツ:悪いなにとり、突然呼び出したりして。
にとり:気にしなくて良いさ。
にとりは、笑顔でそう答えた
パチュリー:ちょっと待った。河童は分かるけど、何でアンタが居るのよ?
はたて:それはね・・・
にとり:アンタ達から連絡があった時、丁度私の所にカメラのメンテナンスに来ててさ。横で話を聞いてて、何か力になりたいってんで、連れて来たのさ。
はたて:そう言う事♪因みに、今日は完全オフだから。
ラディッツ:いつも悪いな。
はたて:何の何の♪
フラン:でも、はたてさんはいつもの格好だよね?
はたて:一応、水着は持って来てるから心配無用よ。
にとり:今から着替えて準備してくるから、ちょっと待ってておくれよ。
はたて:更衣室借りるわよ。
そう言うと、にとりとはたては更衣室へと移動し、暫く後に再びプールへと姿を現した。にとりはシンプルな紺色のワンピースタイプの水着、はたては紫のビキニの上に黒のホットパンツと言う格好だった
にとり:待たせたね。
咲夜:にとりは兎も角、何でバッチリ決めてるのよアンタは・・・
はたて:なかなかイケてるでしょ?今年の夏用に買っといたんだけど、まさかこんなに早く着る事になるとは思わなかったわ。
フラン:はたてさん、セクシーだよ♪
はたて:でっしょー♪
はたては、水着を見せ付ける為に色々ポーズを取る
ラディッツ:今回の目的は、カナヅチ克服の為の特訓だと言う事を忘れずにな。
はたて:分かってるって。
そんなこんなで、にとりとはたてを加えて特訓が始まった
にとり:泳げない奴は、そもそも顔を水に浸けるのを怖がっているってのが多いんだ。だから、まずは水に慣れる事から始めようか。
はたて:私達が傍に居るから、安心して潜ったりしてみようか。
フラン:よ、よーし!
ラディッツやはたて達に見守られ、まずは水に潜ったり浮上したりを繰り返す。それを暫く続け、次のステップへと移る
にとり:泳ぎの基本はバタ足。足を真っ直ぐに伸ばして、水面を叩く様に動かすんだ。
はたて:プールの壁に掴まったまま、練習してみよっか。
フラン:こ、こんな感じかな?
フランは、少々ぎこちないながらも一生懸命にバタ足の練習を続ける
にとり:ある程度慣れて来たら、壁から離れてビート板を使って前に進む練習だよ。
はたて:最初はゆっくりで良いから、取り敢えずやってみて。
フラン:足を真っ直ぐだよね・・・よーし!
ビート板を使い、速度は大分ゆっくりではあるが、確かに前へ進んで行く
咲夜:妹様!その調子ですよ!
小悪魔:頑張って!
パチュリー:フム・・・思ったよりも上達が早いわね。
にとり:そうだね。
はたて:流石、泳ぎのプロが教えてるだけはあるわね。
にとり:まぁあの子の場合、以前海に行った時に、浮き輪有りとは言え基本はそこそこ出来ていたみたいだからさ。泳げないのは、やはり種族的な理由からだろう。それでも頑張れるのは、何か強い気持ちがあるからなのかも知れないな。
ラディッツ:・・・
フランのカナヅチ克服の特訓は、まだまだ続く・・・
究極生物となる!為では無いですが、克服の為の特訓は次回に続きます(半端でごめんなさい)