誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ハチャメチャ演劇会!? その4

今まではそうでも無い?

覚悟しろ・・・此処からが本当の地獄だ・・・


第384話

演劇会の役者も集まり、一行は残された時間の殆どを本番に向けた稽古に使った・・・えっ?まだ桃太郎を育てた老夫婦が決まってないんじゃないかって?ラディッツ達が役者を集めて回っている間に他の面々で相談し、劇の総監督はアリス、御爺さんは妹紅、御婆さんはパチュリー、ついでに語り部ははたてが務める事に決められました。そう言う事にしといて下さい、何でもしますから・・・そうこうしている間に、あっと言う間に1ヶ月が過ぎ、演劇会の本番の日を迎えた。舞台裏では、役者に選ばれた面々が最後の打ち合わせをしていた・・・

 

アリス:今見て来たけど、観客が沢山来てる様ね。

 

椛:き、緊張するなぁ・・・

 

フラン:うぅ・・・台詞飛んじゃったらどうしよう・・・

 

ラディッツ:気持ちは分かるが、今までやって来た事を精一杯やれば大丈夫だ。万が一の時は、俺がフォローしてやるよ。

 

パチュリー:貴方、ちゃんと台詞は覚えてるんでしょうね?

 

空:大丈夫♪台本は勿論、原作も何度も読み込んで、ちゃんと台詞を覚えたよ♪

 

パチュリー:本当かしら・・・

 

妹紅:ま、なる様にしかならんだろ。

 

はたて:て言うか、鬼役を引き受けてくれたターレス達がまだ来てないみたいだけど?

 

ラディッツ:アイツ等は、少し遅れて来るそうだ。出番までには間に合う様に来るらしいが。

 

アリス:はぁ・・・自由奔放と言うか自分勝手と言うか・・・まぁ良いわ。皆、此方に集まって。

 

アリスの指示で、全員で円陣を組む

 

アリス:里の子供達の為、この劇を必ず成功させましょう。

 

全員:おぉーっ!

 

観客席には、彼等の晴れ舞台を見届ける為、紅魔館や白玉楼、地底等、彼等と縁を結んで来た面々が勢揃いしていた。そして、遂に本番の時間となった。まず、語り部役のはたてが姿を現し、物語を読み始めた・・・

 

はたて:昔々、ある所に大層仲の良い老夫婦が住んでいました。ある日、御爺さんは山へ芝刈りに、御婆さんは川へ洗濯をしに出掛けました。御婆さんが洗濯をしていると、川上の方からとても大きな桃が流れて来ました。

 

フランが中に入った桃が、ゆっくりと流れて来る

 

パチュリー:まぁ、何て大きな桃なのかしら。持って帰って御爺さんと食べましょう。

 

少しステージが暗くなり、舞台は老夫婦の家に変わっていた

 

パチュリー:と言う訳で、こんなに大きな桃を拾って来たのよ。

 

妹紅:コレは美味しそうだ。早速切って食べよう。

 

はたて:そう言って、老夫婦が桃を真っ二つに切ると、中から赤ちゃんが元気良く現れました。

 

フラン:私!参上!

 

何処かの赤ら面の台詞を叫びながら、桃を割って元気良く登場したフランであった

 

レミリア:待ってました大統領♪咲夜!こぁ!ビデオはちゃんと撮れてるかしら?

 

こぁ:勿論です御嬢様!

 

咲夜:妹様の晴れ舞台を逃す等と、その様な失態を犯す筈がございません!

 

レミリア:フラーン!此方向いてー♪

 

美鈴:えっと・・・皆さんその辺で・・・

 

ビデオカメラと、ついでに写真でも撮影しながらハイテンションの紅魔館組(美鈴、悟空を除く)であった。観客席には笑いが起こったが、当のフランは顔を真っ赤にして俯いてしまった

 

フラン:御姉様・・・後で岩盤浴させてやる・・・

 

紅魔館当主の岩盤浴が決定したのはさておき、物語は進み、桃太郎と名付けられた男の子が成長し、老夫婦に鬼の話を聞いている場面になった

 

妹紅:最近、鬼ヶ島の鬼達があちこちで悪さをしているらしい。

 

フラン:それなら、私がその悪い鬼達を退治して参ります。

 

妹紅:フム・・・危険ではあるが、任せてみよう。

 

パチュリー:旅に出るなら、コレを渡しておくわ。私が作ったきび団子よ。

 

フラン:有難う♪頑張って来るね♪

 

はたて:老夫婦からきび団子を受け取り、悪い鬼達を退治すべく、桃太郎は旅立ちました。鬼ヶ島を目指す旅の途中、1匹の犬に出会いました。

 

椛:桃太郎さん、その腰に付けた食べ物を私に下さいな。

 

フラン:鬼退治を手伝ってくれるなら、コレをあげるよ♪

 

椛:御安い御用です!

 

はたて : 犬を旅の仲間に加えた桃太郎は、旅を続けます。そんな彼等が次に出会ったのは、逞しい猿でした。

 

ラディッツ:お前が桃太郎か?風の噂で、お前達が鬼ヶ島を目指してると聞いてるぞ。良ければ、俺にも手伝わせて貰いたいんだが。

 

フラン:有難う、頼もしいよ♪

 

鈴仙:ラディッツさん、若干台詞をアレンジしてますが・・・

 

アリス:まぁあのくらいなら問題無し・・・かな?

 

はたて:猿を仲間に加え、旅を続ける桃太郎。そんな彼等の前に姿を現したのは・・・

 

空:爆裂覚醒!行くぜ鬼退治!猪突猛進!

 

何処かの猪少年宜しく、元気良く叫びながら登場した空。再び、観客席から多くの笑い声が響いた

 

アリス:違う!それも確かに鬼退治だけど、何か違う!

 

鈴仙:読み込んだって、そっち・・・?

 

舞台裏で頭を抱えるアリスと、苦笑いを浮かべる鈴仙だった

 

椛:空さん、台詞が違いますよ・・・

 

椛は、小声で空にそう伝えた

 

空:おっと失礼・・・桃太郎さん。私は雉だよ。今、ちょっと御腹空いてるんだ。何か食べ物頂戴♪

 

フラン:鬼退治を手伝ってくれるなら、あげても良いよ。

 

空:わーい♪やるやる♪宜しくね♪

 

はたて:えーっと・・・生真面目な犬、逞しい猿、天真爛漫な雉を仲間に加えた桃太郎は、悪事を働く鬼達が待つ鬼ヶ島へと向かうのでした。

 

はたてが舞台裏の方に目をやると、アリスが鬼役の面々がまだ来ていないと言うカンペを翳している

 

はたて:えー・・・次の舞台である鬼ヶ島のセット等の準備があるので、この辺で暫し休憩とします。後半も御楽しみに♪

 

と言う訳で、劇の前半は無事に・・・何とか?終了したのだった・・・後半へ続く・・・

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