誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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鯢呑亭へようこそ 後編


第387話

月での一件で共に戦った仲間達と、月へ辿り着く為の手段となった宇宙船を快く貸してくれたターレスに礼をすべく、彼等と共に夜の人里へ繰り出したラディッツ。ターレスが見付けた店へと辿り着いたが、その店“鯢呑亭”は既に閉店していた。そんな事は御構い無しにと入店した彼等を出迎えたのは、店の看板娘の奥野田美宵だった。彼女に案内され、彼等が向かった座敷席には、先客として来ていた椛、こいし、天子、勇儀、幽香。そして、勇儀と同じ鬼だと名乗る少女(見た目は)、伊吹萃香と、大人びた雰囲気の女性、二ツ岩マミゾウの姿があった。彼女達を交え、飲み会が始まった・・・

 

勇儀:ターレス!相変わらず良い食べっぷりじゃないか!いや、食べる方だけじゃなく、飲みの方も大したもんだよ!流石、私が認めただけの事はあるねぇ!

 

ターレス:光栄だな。まぁ食う方は兎も角、飲みの方はアンタには敵わねぇがな。

 

勇儀:謙遜なんてらしくないねぇ!

 

幽香:鬼と此処まで張り合え、ましてや認められる外来人なんて、そうは居ないわよ。褒めてあげる。

 

ターレス:そりゃどうも。

 

こいし:御兄さん、コップが空だよ♪

 

天子:この天子様が直々に御酌してあげてるんだから、感謝しなさいよね?

 

ターレス:おう。

 

勇儀:ほらほら白狼天狗、アンタも遠慮せずにグイッとやんな!

 

椛:ちょっ・・・勇儀さん!口に強引に酒瓶突っ込まな・・・モガッ!

 

ターレス達の賑やかな酒盛りを横目に、ラディッツ達はのんびりと酒を酌み交わしていた

 

妹紅:あっちは盛り上がってるな。

 

フラン:凄いペースだけど、大丈夫かな?

 

マミゾウ:あっちはあっちで上手くやるじゃろ。

 

萃香:そんな事よりもだ。酒の肴に、アンタ達のそれぞれの出会いとか、異変解決の事とか、色々詳しく聞かせとくれよ。

 

ラディッツ:新聞とかで、大体の事は知ってるんじゃねぇのか?

 

萃香:やっぱり、直接当事者達から聞いてみたいのさ。

 

マミゾウ:儂も、御主らの事に興味がある。ホレ、話して聞かせい。

 

ラディッツ:と言ってるんだが・・・

 

輝夜:良いじゃない。悪い事してる訳じゃ無いんだし♪

 

はたて:けど、私達の出会いからって、結構長くなるんじゃ・・・

 

鈴仙:ですよね・・・

 

萃香:良いから良いから♪

 

マミゾウ:ホレホレ♪

 

ラディッツ:分かったよ。

 

ラディッツは、フラン達それぞれとの出会いの経緯、彼女達と共に解決して来た異変の話を萃香やマミゾウに事細かく伝えた。聞いている萃香達は、酒や料理を味わいながらそれを静かに聞いていた・・・

 

マミゾウ:フムフム・・・強敵達との戦いの中で、其奴等と共に貴重な経験を積んで来た様じゃな。

 

ラディッツ:あぁ。だが、俺はこのままで終わるつもりはねぇ。更に高みを目指すつもりだ。

 

マミゾウ:フォッフォッフォッ♪まだまだ若いのに、その向上心は見事♪しかし、戦いの中で無茶も沢山した様じゃの。

 

はたて:そりゃもう。

 

妹紅:何回も死にかけたしな。

 

ラディッツ:・・・自覚はしてるさ・・・

 

マミゾウ:フム・・・コレは年寄りからのアドバイスじゃ。戦い好きは結構じゃが、余り無茶をするで無いぞ?誰しも、1人でやれる事には限界がある。御主に万が一の事があれば、悲しむ者が居ると言う事を、努々(ゆめゆめ)忘れるで無いぞ?

 

ラディッツ:分かってる。この場を借りて改めて言う。いつも助かってる、有難うよ。

 

ラディッツは、フラン達に頭を下げて礼を言う

 

鈴仙:あ、頭を上げて下さい!御礼を言うべきなのは私の方なんですから!

 

妹紅:アンタらしくも無いな。

 

はたて:私らは好きでアンタと一緒に居て力貸してるんだから、御礼なんて要らないわ。

 

フラン:そうそう♪

 

輝夜:それよりも、コレからも色々と宜しくね♪

 

ラディッツ:・・・あぁ・・・

 

仲間達の笑顔がラディッツに向けられる

 

マミゾウ:ほぅほぅ・・・良い関係を築けておるな。コレからが楽しみじゃ。

 

萃香:何かあったら、この私を頼りな。気が向いたら、力くらい貸してやるよ。

 

マミゾウ:儂も、人生相談くらいの相手くらいにはなってやるぞい。

 

ラディッツ:あぁ、その時は宜しく頼むよ。

 

椛:も、もう勘弁して!コレ以上は!

 

ラディッツ達が声のした方に目を向けると、酒の瓶を持った勇儀に捕まってジタバタしている椛の姿があった

 

勇儀:何言ってるんだい!まだ一升瓶8本空けただけじゃないか!アンタならもっと飲める!

 

椛:無理無理無理!もう限界・・・

 

こいし:そぉいっ♪

 

こいしが悪乗りし、椛の顔面に酒をぶっ掛けた

 

椛:な、何をするだぁーっ!許さん!へぶっ!

 

勇儀の拘束を解き、こいしを捕まえようとする椛だったが、足が縺れて盛大に転倒してしまった。それを見たターレス達は笑っていた

 

ラディッツ:一応、止めに入った方が良さそうだな。

 

はたて:だね。椛がストレスで禿げ上がらない前に助けよう。

 

その後、椛はラディッツ達に救出され、何事も無かったかの様に酒盛りは続いた。ラディッツ達はと言うと、美宵が様子を見に来るまで、先の酒の影響で悪酔いした椛のマシンガンの様に続く愚痴にずっと付き合っていたとかどうとか・・・




一言。椛、ゴメン・・・(笑)
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