ある日、紅魔館のテラスではいつもの面々(フラン、パチュリー、鈴仙、はたて、妹紅、アリス)が集まり、賑やかそうに何かをしていた。その内容とは・・・
はたて:フムフム、成る程・・・
鈴仙:ど、どうですか?
はたて:鈴仙のラッキーカラーは黄色だって。それと、いつもよりもちょっと背伸びしてみると吉だってさ。
鈴仙:背伸びですか・・・むぅ・・・
ラディッツ:美鈴、アイツ等は何をやってるんだ?
美鈴:はたてさんが占いの本を持って来たから、皆さん自分の事を占って貰ってるんですよ。最近凝ってるらしくて。
ラディッツ:占いね・・・
フラン:次はもこたんの番だよ♪
妹紅:私は良いって。占いとか興味無いしさ。
アリス:まぁまぁ、折角だし♪
鈴仙:ほらほら♪
妹紅:おいコラ離せ!
鈴仙やアリスに無理矢理連れられ、渋々占って貰う事になったが・・・
はたて:妹紅は・・・フムフム・・・
妹紅:何だよ?
はたて:『気になるあの人を振り向かせたいなら、男勝りな行動は厳禁。清楚に淑やかに大人しく、女性らしい立ち振舞いをすれば、必ず結果は出るだろう』だって。
フラン:清楚で・・・
パチュリー:御淑やかで・・・
アリス:女性らしい・・・
鈴仙:妹紅さんか・・・
はたて:御嬢様な感じかな?
他の面々はそんな妹紅を想像するが、思い浮かべる事が困難な様子である
鈴仙:いつものキャラと違い過ぎて・・・
パチュリー:そんな妹紅を想像出来ないわね・・・
アリス:そ、そうね・・・
はたて:同じく・・・
妹紅:アホくさ、付き合ってられるか。
妹紅は、大きな溜め息を吐きながらテラスから飛び降りて歩き出した
ラディッツ:妹紅、帰るのか?
妹紅:あぁ、ちょっと野暮用を思い出したんでな。
ラディッツ:そうか、じゃあまたな。
妹紅:あぁ。
妹紅は、挨拶した後その場から飛び去った
フラン:もしかして、怒らせちゃったかな・・・
パチュリー:大丈夫でしょ。多分・・・
それから少しして、館の扉を開けてレミリアがひょっこりと顔を出した
レミリア:ラディッツ、ちょっと良いかしら?
ラディッツ:どうした?何か用か?
レミリア:咲夜が、今晩の食事の材料が心許ないって言い出してね。でも、生憎あの子は他に仕事があって動けないの。悪いんだけど、美鈴を連れて人里まで買い出しに行って来て欲しいのよ。
ラディッツ:美鈴を連れてか?
レミリア:えぇ、休憩も兼ねてね。貴方達が留守の間は、悟空に門番を任せるわ。
ラディッツ:まぁカカロットが居れば問題ねぇか・・・
美鈴:御嬢様の御命令とあらば、喜んで行かせて頂きますとも。
美鈴は、笑顔でそれを承諾した
レミリア:助かるわ。咲夜が書いた買い出しのメモがあるから、此処に書いてある物を買って来てね。
そう言うと、レミリアはラディッツに買い出し用のメモを手渡した
ラディッツ:ガキじゃねぇんだ、それくらい分かってるよ。
美鈴:妹様も一緒に行きますか?
フラン:うーん・・・今日は良いかな?この後、寺子屋の宿題もしなくちゃいけないし。
ラディッツ:そりゃ感心だな。
アリス:勉強なら、私達が見てあげるから心配しないで。
パチュリー:しっかり自分達の仕事を果たして来なさい。
ラディッツ:あぁ、任せろ。
美鈴:では、ちょっと行って来ましょうかね。
ラディッツ:そうだな。
レミリアやフラン達に見送られ、ラディッツは美鈴と共に買い出しの為に人里へ移動した。一方、紅魔館を後にした妹紅は、人里をブラブラ散歩していた・・・
妹紅:ったく、何が占いだ・・・馬鹿馬鹿しい・・・
『男勝りな行動は厳禁。清楚で大人しく、女性らしい立ち振舞いを』と言う言葉が頭をよぎった・・・
妹紅:清楚で大人しくなんて、私には一番縁遠い言葉じゃないか。キャラじゃないっての。でも・・・もしそうなったら、アイツももしかしたら・・・
ラディッツ:アイツって、誰の事だよ?
妹紅:うおぉうっ!?
後ろからいきなり声を掛けられ、思わず珍妙な声を上げてしまった妹紅。慌てて後ろを振り向くと、其処にはラディッツと美鈴が立っていた・・・
妹紅:ラディッツ。それに美鈴も。
美鈴:こんにちは、妹紅さん。さっきぶりですね♪
妹紅:アンタ達、何で此処に?
ラディッツ:レミリアから買い出しを言い付けられてな。休憩がてら美鈴と一緒にって事でこうなった訳だ。
妹紅:な、成る程な・・・
ラディッツ:それで?何かブツブツ言ってた様だが?見た所、少し元気がねぇ様にも見えるしよ・・・
妹紅:いや・・・その・・・
鈍感なラディッツは何だか分からない様子だったが、美鈴はさっきの占いの結果が関係していると言う事を薄々ながら感じ取っていた・・・
妹紅:じ、実は今朝から体調が良くなくてな・・・で、ちょっと休もうと思ってさ・・・
御察しの方も居るかとは思うが、コレは妹紅が咄嗟に吐いた嘘である
ラディッツ:不死身人間でも、体調が悪くなったりするんだな。
妹紅:痛いもんは痛いし、常人と同じく風邪くらい引くんだよ。
ラディッツ:大丈夫なのか?
妹紅:心配するなって。コレくらいなら、ちょっと休めば直ぐに・・・
その直後、人里のあちこちで何かが爆発した様な音が鳴り響いた。そして、住人達が次々と逃げ回る光景に出くわした・・・
妹紅:何事だ!?
美鈴:ラディッツさん!
ラディッツ:あぁ、お前も感じたか。
美鈴:はい!邪悪な力の反応が複数、突然現れました!しかもあちこちに!
ラディッツ:数は多いが、個々の力は大した事ねぇな。恐らく、奴等御得意のクローン戦士共の奇襲だろう。
美鈴:此方に向かって来る者も居ます。どうします?
ラディッツ:わざわざ聞くな。俺とお前で手分けして、奴等を殲滅するぞ!
美鈴:了解!では、私は向こうで暴れてる連中の殲滅に当たります!此方は任せました!
ラディッツ:お前なら大丈夫だと思うが、気を抜くなよ?
美鈴:貴方も!では、後程!
美鈴は、ラディッツとは別方向へと素早く移動して行った
妹紅:ラディッツ!私達も!
ラディッツ:いや、体調が悪い今のお前に無理はさせられん。お前は物陰に隠れてろ。
妹紅:でも・・・てか、その事なんだけど・・・実は・・・
妹紅が言い終わらない内に、彼等の元にクローン戦士の大群が姿を現した
ラディッツ:ちっ・・・もうお前を逃がす事も出来そうにねぇか・・・やむを得ん。
妹紅:えっ?まさかこのままやる気か?
ラディッツ:そのまさかだ。心配するな、お前に怪我はさせねぇよ。良いか?絶対に俺から離れるなよ?
妹紅:あ・・・うん・・・
背後に居る自分に視線だけ向けつつ微笑み掛けるラディッツに対し、頬を染める妹紅だった
ラディッツ:さぁ、何処からでも掛かって来やがれ!
ラディッツは、迫り来るクローン戦士達の大群を前にゆっくりと身構えたのだった・・・
次で一旦短編は終わりですかね
次は復活のGを予定しております
遂にあの男が復活を果たす!?