誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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妹紅、女らしくなる!? 後編


第390話

はたての占いで、荒っぽい行動は厳禁だと言われてしまった妹紅。口ではバッサリ切り捨てるも、本心ではその結果が気になって仕方が無い様子。特に用事も無く、人里をブラついていた妹紅だったが、其処にレミリアから買い出しを言い付けられたラディッツ、美鈴がやって来た。占いを気にした彼女は、咄嗟に「体調が悪い」と言う嘘を吐いてしまった。その直後、クローン戦士の大群が人里を強襲して来た。逃げ惑う人々と里を救うべく、ラディッツと美鈴は手分けしてクローン戦士達の殲滅を開始した。ラディッツは、体調が悪い(ラディッツが妹紅の嘘を信じているだけ)妹紅を守りつつ、クローン戦士達との戦闘を開始した。しかし、次から次へと出現するクローン達との戦いは正に多勢に無勢であり、数々の戦いや仲間達との修行により腕を上げたラディッツですら苦戦を強いられていた・・・

 

ラディッツ:ちっ・・・倒しても倒してもどんどん来やがる・・・コレじゃキリがねぇ・・・

 

妹紅:ラディッツ、やっぱり私も・・・

 

ラディッツ:本調子じゃねぇのに無理をするな。こんな数だけの木偶人形なんぞ、俺1人で何とでもなる。

 

妹紅:何言ってんだよ!苦戦してるじゃないか!

 

ラディッツ:へっ・・・まだまだ準備運動にもなってねぇよ。

 

強がりを言いつつ、やはり妹紅を守りながら多数の敵と戦うのは苦しい様である。妹紅は思った。「何をしてるんだ私は・・・あんな占いなんかに踊らされて、守りたい奴の足手纏いになっちまってる」と・・・ラディッツが妹紅を気に掛けて視線を後ろに向けた直後、数体のクローン達がラディッツに襲い掛かる

 

妹紅:ラディッツ!

 

ラディッツ:ちっ・・・

 

ラディッツは直ぐに振り向いて身構えたが、襲い掛かるクローン達は彼方から放たれた気弾によって次々に弾け飛んだ

 

はたて:油断大敵よ、ラディッツ。

 

ラディッツ:はたて!お前、どうして此処に?

 

はたて:妹紅に用事が出来たから、気を辿って来てみたんだ。そしたら、何か大変な事態になってるじゃんか。

 

ラディッツ:妹紅に用事だと?

 

はたて:そ。悪いけど、この子ちょっと借りてくわよ。

 

妹紅:お、おい!?

 

はたては、有無を言わさず妹紅を連れて物陰へと移動して行った

 

ラディッツ:・・・何が何だか分からんが、寧ろ好都合だ。コレで戦いに集中出来る。

 

妹紅の事を気にする必要が無くなったラディッツは、襲い掛かるクローン戦士達を次々に蹴散らして行く。一方、物陰へと移動した妹紅とはたては・・・

 

妹紅:いきなり何しやがる!

 

はたて:まずは助けてくれて有難うじゃないの?

 

妹紅:ちっ・・・まぁ良い・・・それより、用事って何だよ?

 

はたて:あぁうん。実は、さっきの占いの事なんだけど・・・

 

妹紅:またその話か。

 

はたて:まぁ聞いてよ。さっきの占いの本だけど・・・実はアレ、先週号だったんだよね。

 

妹紅:・・・は?

 

はたて:で、コレが今週号。

 

そう言いつつ、はたては懐から占いの本を取り出した

 

妹紅:今の状況分かってるのか?そんな事してる場合じゃ・・・

 

はたて:まぁまぁそう言わずに。えっと、結果は・・・『下手に着飾ったり、自分を偽るのはNG。ありのままの自分を見せ、自分の心に正直に、やりたい様に行動するのが吉』だってさ。

 

妹紅:・・・

 

はたて:まぁ私が言うのも何だけど、所詮は占いだし、そんなに気にする事は・・・

 

はたてが妹紅の居た方に視線を向けた時、其処に妹紅の姿は無かった

 

はたて:ってあれ?妹紅?

 

辺りを見渡すと、妹紅はラディッツとクローン達が戦っている方へと全力で走って移動していた。その内の1体が、ラディッツの背後から襲い掛かろうとしていた・・・

 

妹紅:ラディッツ!伏せろ!

 

ラディッツ:あん?

 

妹紅:オラァッ!

 

ラディッツの背後に居たクローン戦士は、妹紅の飛び蹴りによって派手に吹き飛び、数体のクローン達を巻き込んで更に数メートル吹き飛んで行った

 

妹紅:悪い、待たせた。

 

ラディッツ:お前、体調はどうした?

 

妹紅:その事については、後で詳しく話すよ。それより、今はコイツ等の殲滅が先だ。

 

ラディッツ:あ、あぁ。そうだな。

 

今一事態を飲み込めていないラディッツだったが、妹紅と背中合わせになり、残されたクローン戦士達を1体残らず撃破した。因みに、物陰でその光景を見ていたはたてはと言うと、空気を読んで美鈴の援軍として彼女の方に向かい、コレまたクローン戦士達を殲滅したのだった。クローン戦士達の殲滅後、一行は合流したのだが・・・

 

ラディッツ:こっちは何とかなったぜ。そっちはどうだった?

 

美鈴:我々の方も、何とか殲滅を完了しました。被害状況は、里の建物が幾つか壊れはしましたが、幸い死者は居ないとの事です。

 

ラディッツ:そうか、何よりだな。紫の奴に、後でこの事を報告しておかんとな。

 

美鈴:ですね。

 

はたて:そんじゃ、私は此処等で御暇を・・・

 

妹紅:待てやコラ。

 

コソコソとその場から立ち去ろうとしたはたてだったが、直ぐ様妹紅に襟首を掴まれてしまった

 

はたて:えっと・・・今回の事、早く記事にしないとなぁって・・・

 

妹紅:その前に事情説明だ。お前も付き合え。

 

はたて:・・・はい・・・

 

ラディッツ:どう言う事だ?

 

妹紅:詳しい話は其処の茶屋で話す。悪いけど、ちょっと付き合ってくれ。

 

ラディッツ:・・・まぁ良いだろう。

 

と言う訳で、ラディッツ、妹紅、はたて、美鈴は近くの茶屋へと移動した。そして、事情説明中・・・

 

ラディッツ:すると、体調不良ってのは占いの結果を気にして、咄嗟に出た嘘だったと・・・

 

妹紅:まぁ・・・うん・・・

 

ラディッツ:全く、そうとは知らずに余計な心配しちまったじゃねぇか。

 

妹紅:悪かった!本当に!

 

妹紅は、深々と頭を下げた

 

美鈴:まぁまぁ、本人もこうして心から謝ってる訳ですし。

 

はたて:あんまり怒らないであげて?

 

ラディッツ:ん?別に怒ってはいないぞ?

 

美鈴:へっ?

 

ラディッツ:寧ろ安心したよ。体調不良ってのが嘘だったんだからな。

 

妹紅:・・・

 

ラディッツ:だが、下手すると取り返しが付かん事になってたかも知れんのだ。こう言う嘘はもう二度とゴメンだぜ?

 

妹紅:あぁ、分かった・・・それと・・・有難うな。心から心配してくれて・・・守ってくれて・・・

 

ラディッツ:おう。

 

妹紅は、笑顔でラディッツに御礼を言い、はたてと美鈴も顔を見合わせて笑った。飲食代を払った後、それぞれの居場所へと戻って行った。この後も、仲間内でのはたての占いブームは暫く続いたが、妹紅が占って貰う事は二度と無かったそうな・・・




次回から復活のG編を開始する予定です

6月10日朝方、誤字脱字修正しました
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