誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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暑い日は水遊び!(後編)


第402話

ある夏の暑い日、物置からビニールプールを引っ張り出し、紅魔館の門前で水遊びを始めた紅魔館組(と言うかフラン)。フランの提案で、仲の良い面々にも一緒に遊びたいと言う旨の連絡をしたのだった。最初にその場に姿を現したのは、鴉天狗のはたてと人形使いのアリスの2人だった

 

アリス:こんにちは。

 

はたて:早速やってるわね♪

 

フラン:わーい♪いらっしゃーい♪

 

フランは、早速はたてとアリスに飛び付いた

 

ラディッツ:悪いな、妹のワガママに付き合わせちまってよ。

 

はたて:良いって良いって♪どうせ、今日は完全オフだし♪それに、この暑さで参ってたのは確かだし、誘ってくれて寧ろ有難いわ。

 

アリス:早速着替えたいんだけど・・・

 

レミリア:それなら、館の一室を更衣室兼荷物置き場として貸し出すから、遠慮無く使って良いわよ。えっと、案内役は・・・

 

小悪魔:咲夜さんは御茶の準備中ですので、僭越ながら私が御案内します。

 

レミリア:そう?じゃあ任せるわね。

 

小悪魔:ハイ!では、此方へどうぞ。

 

はたて:宜しく。

 

アリス:それじゃ皆、また後で。

 

小悪魔に続き、はたてとアリスは館内へ移動。そのすぐ後に、今度はターレス一派の4人が姿を現した

 

こいし:フランちゃーん♪来たよー♪

 

フラン:こいしちゃーん♪

 

フランとこいしは、ハイタッチを交わしている

 

ラディッツ:お前達も呼ばれたのか。

 

ターレス:声が掛かったのはこいしで、俺達はオマケみたいなもんだがな。

 

天子:暇だから来てあげたのよ、感謝しなさい。

 

椛:えっと・・・何かスミマセン・・・色々と・・・

 

椛は、申し訳無さそうに頭を下げる

 

レミリア:ようこそ。歓迎するわ。

 

レミリアは、テラスから笑顔で声を掛けた

 

天子:それで?何処で着替えれば良いの?

 

レミリア:館の一室を貸し出してるのよ。

 

パチュリー:こぁはさっき案内しに行ったばかりだし・・・仕方無いわね・・・更衣室には、私が案内してあげるわ。

 

そう言って、重い腰を上げるパチュリーだった

 

こいし:御願いしまーす♪

 

椛:御手数を御掛けしまして・・・

 

パチュリー:まぁ良いけど・・・さ、行くわよ。

 

ターレスをその場に残し、他の3人はパチュリーに連れられて館の中へ入って行った

 

悟空:ターレス、オメェは行かねぇんか?

 

ターレス:ガキみたく、水遊びしてハシャぐなんて俺のキャラじゃねぇよ。

 

悟空:そっか。

 

ターレス:ま、少しの間くらい門番に付き合ってやるよ。

 

美鈴:うーん・・・この数は門番としては多い気がしますが、同時に物凄く心強いと思えてしまうのも事実・・・

 

現在、門前にはラディッツ、悟空、ターレス、フラン、美鈴の5人が居る状況である(レミリアはテラス、咲夜は茶や茶菓子の準備中、館の他の面々、客人達は更衣室または客人の案内中)

 

ラディッツ:そう言えば、あれからドラゴンボールの捜索はどうなってるんだ?

 

ターレス:あれからも最後の1個を探してはいるが、レーダーにも反応はねぇし、全く手掛かりもねぇままだ。

 

ラディッツ:そうか・・・

 

悟空:オメェが、あの椛っちゅー奴の仲間を生き返らせる為にドラゴンボールを探してるってのは聞いてたけど、本当だったんだな。

 

ターレス:疑ってたのかよ?まぁ以前の行いが褒められたもんじゃねぇし、無理もねぇけどよ。

 

悟空:大丈夫、諦めなけりゃきっと見付かるさ。きっとな。

 

ターレス:根拠のねぇ励ましをどうも。

 

はたて:御待たせ、男性陣諸君♪

 

そんな声と共に、水着に着替えたパチュリー、はたて、アリス、椛、こいし、天子が姿を現した。どんな水着かは、読書の皆様の御想像に御任せします(面倒臭いからとか、そう言うのでは断じて無い!)

 

はたて:どうよ?

 

ラディッツ:全員、良く似合ってると思うぞ。

 

美鈴:えぇ、本当に♪

 

小悪魔:ですよね♪皆さん素材が良いから♪

 

はたて:でしょ?

 

天子:この私の水着姿を見られる機会なんて、早々あるもんじゃないわよ。感謝なさい。

 

椛:うーん・・・結構見せてる気がするけどなぁ・・・

 

ラディッツ:つーかパチュリー、お前も着替えて来たのか?

 

フラン:あれ?そう言えばそうだね。

 

パチュリー:案内するだけのつもりが、アリスやはたて達に無理矢理着替えさせられたのよ!

 

アリス:折角の機会だと思って♪

 

こいし:つんつるてんだったね♪

 

パチュリー:ちょっ・・・アンタねぇ!

 

悟空:つんつるてんって何だ?

 

ラディッツ:さぁな・・・

 

ターレス:意味が分からん・・・

 

パチュリー:アンタ達は知らなくて良い事よ!

 

サイヤ人トリオが首を傾げ、美鈴や小悪魔は苦笑いを浮かていた。そんなこんなで、賑やかな水遊びが始まった。ビニールプールでの水の掛け合いから始まり、こいしが椛に向けてホースで水をぶっ掛けた事が発端となり、ホースを使っての放水合戦になった。ラディッツ達はと言うと、流れ弾を食らわない様にある程度避難し、それを観戦中・・・

 

ターレス:こうして見ると、どいつもコイツも年相応のガキにしか見えねぇな。

 

ラディッツ:全くだ。実年齢は、揃いも揃って俺達より大分上だけどな。

 

妹紅:何だ何だ、随分賑やかにやってるな?

 

其処に、妹紅が遅れて姿を現した

 

フラン:あ、もこたんだ♪

 

はたて:遅かったじゃない。

 

天子:悪いけど、先に始めてるわよ。

 

妹紅:あぁ、構わないよ。

 

そう言いつつ、妹紅はラディッツ達の横へと移動する

 

ラディッツ:お前もフランに呼び出されたクチか。悪かったな。

 

妹紅:気にするなって。好きで此処に来てるんだからな。

 

ラディッツ:そうか・・・

 

フラン:もこたんも一緒に水遊びしようよー♪

 

こいし:楽しいよー♪

 

妹紅:悪いけど、私はのんびり見学しとくよ。ま、私に構わずやってくれ。

 

フラン:分かったー♪

 

妹紅がラディッツ達と他愛無い雑談をし、フラン達が水遊びを再開して暫くしてから、薬箱を背負った鈴仙が汗だくになりながら姿を現した

 

鈴仙:わ、私が全身汗だくになりながらあちこち駆けずり回ってる時に、皆さんは楽しそうに水遊びだなんて・・・

 

フラン:あれ?うどんげ?今日は仕事で忙しいって・・・

 

鈴仙:だから仕事ですって。薬の補充をしに来たんですよ。ほら。

 

鈴仙は、背負った薬箱を見せ付けながら言った

 

レミリア:御疲れ様。いつも悪いわね。

 

鈴仙:いえ、それは仕事なので良いんですけど・・・あぁ、この暑い時に水遊び・・・羨ましい・・・

 

フラン:なら、一緒に遊べば良いじゃん♪

 

こいし:そうだよ♪そうしなよ♪

 

鈴仙:私だって、出来るならそうしたいですよ!でも、仕事中だから出来ないんですよ!そもそも水着着てないし・・・

 

それを聞いたフランとこいしの目が怪しく光った

 

フラン:こいしちゃん!やるよ!

 

こいし:合点!フランちゃん!

 

その後も何かブツブツ呟いている鈴仙だったが、そんな彼女のすぐ傍にフランとこいしがスタンバイし、まずは背負っていた薬箱を降ろさせる

 

鈴仙:えっ?何ですか?

 

フラン:まぁまぁ良いから良いから♪

 

こいし:兎さん御案なーい♪

 

2人にされるがまま、鈴仙はビニールプールの前まで連れて行かれる

 

鈴仙:えっと・・・ま、まさかコレって・・・

 

フラン:行くよ!

 

こいし:いっせーのー・・・

 

鈴仙:えっ!?ちょっ!待っ・・・

 

フラン&こいし:せっ!

 

2人同時に、ポカンとする鈴仙の背後に回り、彼女を後ろから力一杯突き飛ばした。鈴仙は、そのままビニールプールに倒れ込んでしまった

 

鈴仙:・・・

 

はたて:ありゃー・・・

 

アリス:だ、大丈夫?

 

鈴仙:フッフッフッ・・・

 

フランとこいしは笑っていたが、はたてやアリス等、水遊びをしていた他の面々は心配そうに駆け寄った。当の鈴仙はと言うと、悪い顔を浮かべながらプールからゆっくりと起き上がり、近くにあったホースをしっかり握り締めた。そして・・・

 

鈴仙:このこのこのこのぉ!イタズラコンビめ!待てやゴルァ!

 

ホースの水の威力を最大にし、鬼の形相で放水しながらフランとこいしを追いかけ回す鈴仙であった。仕掛け人の2人は、楽しそうにキャーキャー言いながら逃げ回っていた

 

ラディッツ:おーい鈴仙、仕事は良いのかよ?

 

ターレス:あの調子じゃ、どうせ聞こえちゃいねぇよ。

 

妹紅:だな。今ので色々吹っ切れたらしい。

 

悟空:ハハハ♪楽しそうだなぁ♪

 

はたて:そうかなぁ・・・

 

アリス:まぁ見ようによっては、そうとも言えなくは無いけど・・・

 

椛:私も鈴仙さんに加勢して来ようかな・・・

 

パチュリー:やめときなさい・・・

 

美鈴:取り敢えず、大事な薬箱は回収しておきましたけど・・・

 

レミリア:咲夜、河童特製の瞬間乾燥機の準備をしておいてあげなさい。ずぶ濡れのままでは帰れないものね。

 

咲夜:仰せのままに、御嬢様。

 

色々トラブルはありつつも、夏の暑い日を楽しく過ごした一行であった。しかし、ひょんな事から仕事中に遊んでいた事がバレてしまい、鈴仙が永琳に長い説教を食らったのはまた別の話・・・




鈴仙は結構理不尽な目にあってますが、弄られるのは愛故に・・・と言う事で許して下さい(笑)
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