誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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星に願いを(中編)


第404話

人里で行われている七夕祭りに招待されたラディッツを始めとした仲間達。里の子供達は、各々の願いを短冊に込めて笹竹に飾り付けていた。一行は、まずはどんな願いが書かれているのかを見て回る事になった・・・

 

華扇:『歌が上手になりたい』、『友達が沢山出来ます様に『テストで満点が取りたい』、『もっと背が伸びます様に』・・・フフ・・・子供らしい願い事ばかりね。

 

紫:そうね、微笑ましいわ。

 

はたて:私は、もう願い事は決まってるんだよね♪

 

フラン:えっ?どんな願いなの?

 

はたて:私の願いと言ったら、決まってるでしょ!

 

はたてが皆に見せた短冊には、『目指せ!花果子念報売上げナンバーワン!』と書かれていた

 

ラディッツ:成る程、お前らしいな。

 

パチュリー:ブレないわね。

 

はたて:でしょ?

 

ニコッと笑みを浮かべるはたてだが、すぐに文が口を挟んで来た

 

文:フッフッフッ・・・残念ながら、その願いは叶いませんね。

 

はたて:何だって?

 

文:何故なら、私の願いがあるからです!

 

文の短冊には、『祈願!文々。新聞売上げ1億部!』と書かれていた

 

はたて:へぇ、1億とは大きく出たわね。

 

文:書くだけならタダですからね。それに、夢は大きく持たなければ!弱小新聞には到底無理な話ですがね?

 

はたて:何をーっ!?

 

アリス:止めなさいよ、子供達も要るんだから・・・

 

椛:全くです、みっともない・・・

 

小競り合いを始めた鴉天狗達を、アリスや椛が溜め息混じりに制止した

 

ターレス:俺も書いてみたぜ。

 

天子:あら、アンタがこう言うのに乗り気なんて珍しいわね。

 

こいし:見せて見せてー♪

 

悪い笑みを浮かべつつ見せたターレスの短冊には、『世界の全てを跪かせる』と書かれていた

 

妖夢:またそう言う系ですか!

 

早苗:願いと言うより野望だコレ!

 

鈴仙:また悪い顔してる!

 

ラディッツ:ターレス、お前なぁ・・・

 

ターレス:ククク・・・まぁコイツは冗談だ。本命はこっちだぜ。

 

妹紅:まだあるのか・・・

 

文:因みに、それには何と?

 

ターレス:コレだ。

 

その短冊には、『最後のドラゴンボールを見付けてやる』と書かれていた

 

悟空:ドラゴンボール・・・

 

美鈴:そう言えば、最後の1つはまだ・・・

 

ターレス:あぁ。ガラじゃねぇのは分かってるし、コイツは願いと言うよりも目標だがな。ま、書くだけならタダだし、別に良いだろ?

 

美鈴:確かに。

 

椛:私の願いも、それと似た様な感じです。ほら。

 

椛の短冊には、『仲間達が生き返ります様に』と書かれていた

 

椛:スミマセン、今はコレしか浮かばなくて・・・

 

魔理沙:ターレスの願いが叶えば、椛の願いも叶う事になるな。

 

神奈子:それが叶う様、笹竹が一杯になる前に早く飾って来ると良い。

 

ターレス:そうするか。行くぞ。

 

椛:はい!

 

ターレスと椛は、並んで笹竹に短冊を飾り付けに向かった

 

ラディッツ:アイツ等、何だかんだで良いコンビだな。

 

フラン:だね♪

 

短冊を取り付け終わり、他の面々の様子を見ていたはたては、皆から少し離れた所で短冊と睨めっこしている鈴仙を見付けて近寄った

 

はたて:鈴仙は、どんな願い書いてんの?

 

鈴仙:あ、はたてさん。えっと、私は考え中で・・・

 

はたて:フーン・・・

 

ふと視線を落としたはたては、鈴仙のポケットに何かが入っている事に気が付いた

 

はたて:ん?鈴仙、ポケットにクシャクシャの短冊が・・・書き損じ?

 

鈴仙:あ!そ、それは・・・

 

慌てた様子で制止しようとした鈴仙だったが時既に遅く、はたては鈴仙の書き損じの短冊を開いた。其処には、『ラディッツさんと◯◯◯◯したい』(鈴仙の欲望丸出しなので、内容の公開は控えさせて頂きます)と書かれていた

 

はたて:鈴仙・・・コレ・・・

 

鈴仙:見ないで!後、この事は内密に御願いします!

 

鈴仙は、顔を両手で被い、耳まで真っ赤になっている

 

はたて:あ・・・うん・・・まぁコレは飾れないわなぁ・・・

 

何が書いてあったのかは、御想像に御任せします。そんな一方で、真っ白の短冊を前に悩んでいる者がまだ居る様で・・・

 

ザーボン:・・・

 

諏訪子:どうかしたのかい?

 

ザーボン:あ、いえ・・・色々考えてはいるのですが、コレと言って何も浮かばず、どうした物かと・・・

 

紫:夢の1つや2つ、貴方にだってあるでしょ?

 

ザーボン:・・・私は、罪も無い大勢の者達の命をこの手で奪って来た大罪人です。この世界に来てからも、時々以前の事を夢に見る事がある・・・あの様な事をした私に、その様な権利は・・・

 

紫:・・・

 

華扇:愚か者!

 

ザーボン:えっ?

 

華扇は、そんなザーボンに近付いて一喝する

 

華扇:いつまで過去の罪に囚われてるつもり?貴方はもう、以前のままの貴方じゃないのよ?

 

ザーボン:・・・

 

華扇:確かに犯した罪は消えないけど、それでも前に進むと決めたんでしょ?小傘にも、罪の重荷に負けずに歩み続けると、そう約束したんでしょ?

 

ザーボン:は、はい・・・

 

華扇:全く・・・そんな風じゃ、貴方の事を信じてくれている彼女にも失礼じゃない?

 

先程の厳しい顔とは違い、今度は母親の様な優しい顔で諭す様に言った

 

華扇:私だって、貴方には期待しているのよ?そして、貴方が立ち直れると信じている。だから、ガッカリさせないで頂戴ね?

 

ザーボン:・・・申し訳ありません、華扇様。私は、まだまだ未熟者です。

 

ザーボンは、深々と頭を下げて謝罪した

 

華扇:そうね。でも、だからこそ鍛え甲斐があるわ。

 

小傘:あの・・・

 

華扇:ん?

 

声のした方に華扇達が振り向くと、其処には小傘が立っていた

 

ザーボン:小傘さん・・・

 

華扇:どうかした?

 

小傘:今の話、離れた場所からだけど聞いてました。ゴメンなさい・・・

 

華扇:貴方が謝る必要は無いわ。急に声を張り上げたから、ビックリしたでしょ?

 

小傘:えぇ、まぁ・・・

 

ザーボン:その・・・色々と申し訳無い・・・

 

小傘:良いんです。わちきも、短冊に御願いを書いてみました。

 

華扇:あら、どんな願いなの?

 

小傘:コレです。

 

小傘が見せた短冊には、『ザーボンさんが、心から幸せになれます様に』と書かれていた

 

ザーボン:コレは・・・

 

小傘:他にも色々考えてあったんですけど、さっきの話を聞いていてコレにしました。

 

ザーボン:ハハ・・・コレは、とても敵いそうにない・・・小傘さん、有難うございます。

 

小傘:どう致しまして♪

 

感謝の気持ちを伝えるザーボンに対し、小傘は笑顔で答えた

 

ザーボン:フム・・・では、私も一筆・・・

 

ザーボンは、短冊に向かい願いを込めて書いた。『小傘さんが幸せになれる様に』と・・・それを見た2人は、御互いに少し照れていた

 

諏訪子:妬けるねぇ、御両人♪

 

紫:若いって良いわねぇ♪

 

神奈子:さ、アンタ達もそれを飾っておいで。

 

ザーボン:はい。

 

小傘:行ってきます。

 

2人は、一緒に笹竹へ短冊を飾り付けに向かった

 

華扇:では、私も・・・

 

弟子達を見ながら、華扇も短冊に願いを込める

 

諏訪子:何を書いたんだい?

 

華扇:それは・・・

 

華扇の短冊には、『可愛い弟子達の真なる幸福を目指す』と書かれていた

 

華扇:コレも、どちらかと言えば願いと言うよりは私の目標と言う事になりますけどね。

 

そう言いつつ、華扇も笹竹の方へと向かうのだった




予想外に長くなりそうなんで、前中後編に変更です

計画性皆無でスミマセン

後編が終わったら、アリスが母親絡みで魔界に里帰りをする話をやりたいと考えてます
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