誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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雪の日の遊びとは その1


第406話

その日の出来事は、ある冬の日の早朝、自室で寝ていたラディッツの元にフランがやって来る所から始まった

 

フラン:御兄ちゃん!起きて起きて!

 

ラディッツ:んあ?何だフラン?俺は今日、仕事は休みの筈だが・・・

 

そう言いつつ、ラディッツが欠伸(あくび)交じりに目覚まし時計を見ると、朝の5時になっていた

 

ラディッツ:こんな朝早くに何だってんだ・・・

 

フラン:良いから、早く外に来て!

 

ラディッツ:外だと?

 

フラン:そう!外!

 

尚も急かすフランに根負けし、ラディッツは深い溜め息を吐きつつ彼女にされるがまま外に連れ出された。そんな彼等の目の前には、一面真っ白の雪景色が広がっていた

 

フラン:見てよ♪辺り一面、雪で真っ白だよ♪

 

ラディッツ:見りゃ分かるよ。そういや、昨日の夕方から降り出してずっと雪が降ってたな。一晩で此処まで積もったのか・・・

 

ラディッツが言った様に、前日の夕方から雪が降り始め、それが降り止む事無く一晩中続いた為、朝方には一面の雪景色になったのである

 

フラン:雪だ雪だーっ♪

 

フランは、雪の中で無邪気にハシャいでいる

 

ラディッツ:雪なんて別に珍しくも・・・とそうか、アイツは・・・

 

フランに声を掛けようとし、ラディッツはハッと気が付いた。フランは、495年と言う長い間地下で自由の利かない生活を送っていた事に・・・

 

フラン:えっ?今何か言った?

 

ラディッツ:いや、何でもねぇよ。だが、まだ早い時間なんだし、あんまり騒ぐと他の連中が起きちまうぞ。

 

フラン:あ、それは大丈夫だよ♪

 

ラディッツ:そりゃ、どう言う・・・

 

パチュリー:こう言う事よ。

 

ラディッツが声のした方へと振り返ると、館の他の面々が目を擦ったり欠伸をしたりしながら立っていた

 

ラディッツ:まさか、お前達も全員・・・

 

パチュリー:そのまさかよ。気持ち良く寝ていたのに、フランに叩き起こされたわ・・・

 

小悪魔:同じくです・・・眠い・・・

 

レミリア:私なんて、ついさっき寝始めたままだったのに・・・

 

レミリアは吸血鬼なので、日が沈んだ夜間に活動し、日が昇る時間に眠るのは自然なのである(フランもだけど)

 

咲夜:私はてっきり、食事の催促だと思いました。

 

悟空:にしても、本当に何処もかしこも真っ白けだなぁ。

 

美鈴:まぁ雪の感じからして積もるとは思ってましたけど、コレは予想以上に見事な雪景色です。

 

ラディッツ:そうだな。

 

パチュリー:と言うかラディッツ、その格好で寒くないの?

 

この時のラディッツの格好を説明すると、寝間着として着ている白のタンクトップに、外に連れ出される前に履いた迷彩柄のアーミーパンツと言う出で立ちである

 

ラディッツ:鍛えてるから、このくらいの寒さなら何とも無いが?

 

美鈴:そう言えば、以前凍り付いた灼熱地獄跡に行った時にも平気でしたっけ。尤も、アレに比べたら此処は遥かにマシではありますが。

 

ラディッツ:そうだな。

 

因みに、その時に居たメンバーの中でその寒さを苦にもしていなかったのは、ラディッツとターレス、そして美鈴の3人だけである

 

フラン:折角の雪景色なんだし、今日は皆と一緒に雪遊び大会でけってーい♪と言う訳で、早速皆を呼び出して・・・

 

ラディッツ:ちょっと待て、フラン。

 

フラン:えっ?何?

 

元気一杯に通信機(にとり製作の特性スカウター)を操作しようとしたフランを、ラディッツが制止する

 

ラディッツ:今の時間を考えてみろ。他の連中は、大体寝てる時間だぞ。

 

フラン:あ、そっか・・・

 

咲夜:妹様。雪遊びをする前に、まずは腹拵えと参りましょう。そして、念の為に防寒着を御用意しますので、そちらの着用を御願いします。

 

フラン:私、全然寒くないよ?

 

咲夜:妹様が御強いのは重々承知しておりますが、あくまでも念の為です。

 

レミリア:念には念をよ、フラン。色々準備をしたら、改めて皆に連絡すると良いわ。

 

フラン:分かった、そうするね。

 

パチュリー:貴方もよ、ラディッツ。

 

ラディッツ:俺もかよ?言っておくが、俺も寒さなんて何ともねぇんだが?

 

パチュリー:別に体力バカの貴方の心配はしてないのよ。じゃなくて、貴方のその格好を見てるだけで数倍寒くなって来るのよ。御願いだから、上着だけでも着て貰えると助かるわ。

 

ラディッツ:ちっ・・・仕方ねぇか・・・

 

小悪魔:では、まずは朝食と行きましょうか。

 

パチュリー:そうね。

 

レミリア:今日は、ラディッツは仕事休みだったわよね。じゃあ咲夜、支度を御願いするわね。

 

咲夜:畏まりました。

 

レミリア達は、そのまま館の中へと移動した

 

美鈴:では、我々は朝食までの時間に軽く組み手等いかがでしょうか?少しは体が温まるかと。

 

悟空:おぉ、オラは賛成だ。ラディッツとフランはどうする?

 

ラディッツ:そうだな・・・軽くやるとするか。

 

フラン:勿論、私も参加するよ。

 

悟空:そう来なくちゃな。

 

美鈴:ですね。

 

朝食前に組み手をするのは、ラディッツ達にとっては最早日課なのである。そんなこんなで、紅魔館の面々は朝食を済ませ、色々と準備を整え始めたのだった・・・




更新滞り申し訳ありません

しかし、恥ずかしながら帰って参りました

すっかり寒くなりました

そんな季節にちなんだ短編を少しだけ・・・

にとり製作の特性スカウターは、基本的に全員が持っており、それで色々連絡を取り合ってる設定です

・・・耳の無い鈴仙(彼女の耳は頭の上にある兎の耳)にスカウターは無理か(笑)
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