誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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雪の日の遊びとは その4


第409話

昨日から降り続いた雪により、一面銀景色に染まった幻想郷。紅魔館も勿論例外では無かった。翌日の早朝、雪景色に興奮したフランに叩き起こされた紅魔館のメンバー達。早速、親しい仲間達を呼び集めて雪遊びを開始した。現在は、2つのチームに分かれて雪合戦を始めようとしているのだが・・・

 

ラディッツ:さて・・・雪合戦と言っても、まずは何をすりゃ良いんだ?

 

パチュリー:まずは、敵の攻撃を防ぐ為の防壁を作ったりする所からかしらね。

 

ラディッツ:成る程な。よし、やるかカカロット。

 

悟空:おう。

 

美鈴:あ、私も手伝いますよ。

 

鈴仙:私達も。

 

妖夢:微力ながら、御力添えを。

 

ラディッツ:助かるよ。

 

大妖精:私は、そっち方面ではあんまり御役に立てなさそうなので、皆さんが攻撃する為の雪玉を作る役に回らせて貰いますね。

 

パチュリー:私もそれで。その方が楽で良さそうだし。

 

さとり:私もそれで。後ろは任せて下さい。

 

ラディッツ:頼んだぜ。

 

と言う訳で、ラディッツチームは防壁を作ったり攻撃用の雪玉を作ったり、それぞれが分担して準備を始めた。一方のレミリアチームも、同じ様に作業を進めた。

 

レミリア:堅っ苦しいルールはあまり設けないわ。強いて言えば、時間制限は1時間。それを過ぎた時に、残っていた人数が多い方が勝ちよ。万一片方が全滅していたら、文句無しに残っていた方が勝ちよ。そして、一度でも被弾した者は戦死扱いとして即退場。復帰システムは無し。コレで良いわね?

 

ラディッツ:良いだろう。

 

悟空:小難しい事考えなくて良いのは楽で良いや。

 

互いのチームが準備万端となり、いよいよ開戦となった・・・

 

チルノ:先手は貰った!ルーミア!あたい達の力を奴等に見せるぞ!

 

ルーミア:まずは挨拶代わりって奴なのだ!

 

開戦早々、チルノとルーミアが多数の氷の塊を飛ばして来る

 

はたて:ちょっと!雪合戦なのに氷の塊って!

 

さとり:いきなりルールガン無視ですかあの2人!

 

チルノ:さっきレミリアが言っていた!堅っ苦しいルールは一切無しだと!つまり、何でもありだって事だ!

 

ルーミア:なのだー!

 

天子:あぁ、そうだったわね・・・そんじゃま・・・妖夢!迎え撃つわよ!

 

妖夢:はい!

 

チルノ達が放った氷塊は、天子と妖夢が放った斬撃で全て粉微塵に消し飛んだ

 

天子:その程度の攻撃が、私達に届くとでも?

 

妖夢:また・・・つまらない物を斬ってしまいました・・・

 

チルノ:おいコラ!雪合戦に剣持ち出すのはルール違反だろ!

 

ルーミア:そうだそうだ!

 

天子:いきなりルール違反したのはアンタ達よ。

 

妖夢:そうですよ。

 

チルノ:ぐぬぬ・・・まぁ良い、あたいは寛大だからな!それに、それくらいの方が張り合いがある!

 

ルーミア:さぁ、挨拶は終わり!どんどん行くのだ!チルノ!

 

チルノ:任せろ!

 

尚もチルノとルーミアの放つ分厚い弾幕(氷塊)がラディッツチームに向かって降り注ぐが・・・

 

椛:コレじゃ、攻める事すら困難ですよ!

 

美鈴:まずは、あの2人を何とかしなくては・・・

 

天子:あんなの、もう一度この天子様が叩き落として・・・

 

空:皆!此処は私に任せて!

 

ラディッツ:空、どうするつもりだ?

 

空:それは・・・こうするんだよ!

 

空は、右手の制御棒で飛んで来る氷塊を次々と吸い込み始める

 

チルノ&ルーミア:ダニィ!?

 

ラディッツ:あの棒、出すだけじゃなくて吸う事も出来たのか・・・

 

はたて:知らなかった・・・

 

天子:凄まじい吸引力ね。

 

さとり:良いわよお空!さぁ、それを向こうに御返ししてあげなさい!

 

空:了解!さぁ、倍返しだよ!吹き飛べーっ!

 

制御棒からマシンガンの様に勢い良く放たれた氷塊は、真っ直ぐにチルノとルーミア目掛けて突き進み、2人に直撃した(尚、流れ弾は咲夜や燐達が叩き落とす等して処理した)

 

チルノ:く・・・クッソー!

 

ルーミア:や、やられたのだ・・・

 

チルノ、ルーミア脱落(レミリアチーム、残り10人)

 

さとり:良くやってくれました、お空。

 

悟空:オメェやるなぁ♪

 

空:エヘヘー♪

 

レミリア:ちょっと!早くも2人脱落しちゃったじゃない!

 

咲夜:落ち着いて下さい御嬢様。チルノ達が早く脱落するのは、計算出来ていましたわ。

 

レミリア:そ、それはまぁ・・・

 

ターレス:所詮はバカ2人・・・不様なもんだ・・・

 

レミリア:何でそんなに落ち着いてるのよアンタは・・・

 

ターレス:安心しろ。奴等の戦力を削ぐ為に、既に動いてる奴等が居る。

 

レミリア:へっ?

 

ニヤリと笑うターレス。一方、辺りを千里眼で見渡していた椛が異変に気付いた様で・・・

 

椛:おかしい・・・

 

フラン:どうしたの?椛?

 

椛:敵側の人数を確認していたんですが、数人足りない様な・・・

 

フラン:えっ?

 

はたて:具体的に誰が?

 

椛:こいしさんと・・・てゐさんも視認出来ません。

 

ラディッツ:何だと?

 

美鈴:・・・気を感じない・・・一体何処に・・・

 

辺りを警戒する一行だが、鈴仙が背後の微かな物音に気付いた

 

鈴仙:皆さん!後ろです!

 

鈴仙が声を上げた瞬間、背後の空中から突然姿を現したこいしが奇襲を仕掛けて来た

 

こいし:私!参上!

 

それと同時に、地上の雪の中からてゐが飛び出した

 

てゐ:フハハハ!私が来た!

 

さとり:地上と空中から!いけない!皆さん気を付けて!

 

さとりが注意を促したのとほぼ同時に、こいしとてゐが2人同時に無数の雪玉を投げ付けて来た。身体能力が高い面々は何とか反応出来たものの、玉を作るのに集中して気付くのが遅れた大妖精と、同じく逃げ遅れたパチュリーを守ろうとした妖夢が被弾してしまった

 

フラン:妖夢!大ちゃん!

 

妖夢:くっ・・・不覚・・・

 

大妖精:あうぅ・・・スミマセン・・・

 

てゐ:アーッハッハッハッ♪奇襲作戦大成功♪

 

こいし:上手くいったね♪

 

鈴仙:てゐ!この奇襲作戦を考えたのはアンタね!

 

てゐ:いやいや、この作戦を考えたのは私じゃないよ。

 

鈴仙:なっ・・・

 

てゐ:それに、今は敵同士なんだ。悪く思わないでよね。

 

こいし:それ♪一時撤退♪

 

てゐ:あいよ!

 

こいしとてゐは、素早くその場から撤退した

 

鈴仙:あ!コラ!待ちなさい!

 

美鈴:逃がしましたか・・・

 

悟空:アイツ等、気配が全く感じられなかったぞ・・・

 

ラディッツ:俺もだ。鈴仙、良く気付いたな。

 

椛:確かに・・・てゐさんは兎も角、こいしさんは能力で気配を消す事が出来るのに・・・そのせいで、私ほぼ毎日不意打ち食らってますし・・・

 

鈴仙:まだ月に居た頃、抜き打ちで奇襲作戦への対策訓練を繰り返しやらされた事がありまして・・・それに、私の能力の前にはこいしさんの能力等無意味です。てゐに関しても、毎日アイツと連るんでいれば嫌でも分かる様になるってもんです。

 

ラディッツ:成る程、経験が活きたって事だな。

 

鈴仙:ハイ。とは言え、まさかこんな所でそれが活きるとは思いませんでしたけど・・・

 

椛:・・・活かせなくてスミマセン・・・

 

ラディッツ:しかし、あんな手にまんまと引っ掛かるとは・・・情けねぇ限りだ・・・俺もまだまだ甘いか・・・

 

美鈴:私もです・・・

 

大妖精:皆さんスミマセン!大して御役にも立てなくて!

 

大妖精は、何度も頭を下げて謝っている

 

ラディッツ:気にするな。咄嗟の事で動けなかった此方が悪いんだからな。寧ろ、守ってやれなくて悪かったな。

 

大妖精:いえ、そんな・・・

 

フラン:ドンマイだよ、大ちゃん!

 

パチュリー:妖夢、悪いわね。私のせいでリタイアになっちゃって・・・

 

妖夢:御気になさらず。後の事は、皆さんに御任せしますね。

 

悟空:あぁ、任せてくれ。

 

美鈴:さ、早く安全な所へ避難して下さい。

 

妖夢:分かっています。

 

妖夢は、落ち込み気味の大妖精を連れて安全な所へ移動した(ラディッツチーム、残り11人)

 

椛:あんな攻め方されたら、防壁の意味がまるでありませんね。

 

美鈴:全くです。しかし・・・先程の作戦、てゐさんの発案では無かったと言っていましたが・・・

 

はたて:向こうのチーム、頭脳派な奴って数人居るけど・・・

 

ラディッツ:さっきの感じ、発案したのは・・・

 

さとり:・・・成る程、彼ですか・・・

 

ラディッツ:あぁ、恐らくだがな・・・さて、どうするか・・・

 

互いに2人ずつリタイアした雪合戦(ルール無用)。勝つのは果たしてどちらのチームなのか・・・




短編とは何ぞや?って感じに、結構長くなりそうです

この後、アナザーサイドとして人里の面々が協力して雪かきしている話もやりたい所です

そしたら、次はアリスが魔界へと里帰りする話と小傘が付喪神達の反乱を抑えようと奮闘する話をやる予定です。
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