トレーニングを終え、軽く息抜きをしているサイヤ人2人。そんな彼等を尻目に、椛は千里眼で何かの様子を伺っていた
ターレス:気付けば、すっかり夕方になってたか・・・
ラディッツ:此処に入る前は、確か昼間だった筈だが・・・どれだけ組み手してたんだ俺達は・・・
椛:ターレスさん、例の準備が万端整った様ですよ。
ターレス:おぉ、そうか。いよいよだな。
ラディッツ:おい、一体何の事だ?
椛:あ、それは・・・
ターレス:まぁ黙って付き合えよ。
ラディッツ:何だってんだ・・・
言われるがまま、ターレスと椛に付いて移動したラディッツ。そうこうして到着したのは、紅魔館の門前で・・・
ターレス:さぁ到着だ。
ラディッツ:って、スタート地点に戻っただけだろ。
美鈴:あ、御疲れ様です♪そして、御帰りなさい♪
そんな彼等を、門番をしていた美鈴が笑顔で出迎えた
ラディッツ:あ、あぁ・・・
ターレス:よぅ、今日は眠ってねぇんだな。
美鈴:当然です♪今日は特別な日なんですから♪
ラディッツ:特別な日?
ターレス:他の連中は、もう既に?
美鈴:えぇ、皆さんの帰りを今か今かと待っている筈ですよ。
ターレス:そりゃいけねぇな。それじゃ、さっさと行くとするか。
椛:そうですね。
そう言いつつ、椛はラディッツの背を押して歩き出す。そして、美鈴が門を空け、4人はそのまま館の中へと入って行った
ラディッツ:ったく・・・揃いも揃って一体何を・・・
そう言い掛けたラディッツの言葉を、数々のクラッカーの音が遮った
仲間達:生まれてきておめでとう♪
そして、親しい仲間達の笑顔が彼等を出迎えた
ラディッツ:・・・あん?
突然の事で意味が分からないまま、ラディッツは辺りを見渡した。見慣れた紅魔館の大広間には、所狭しと綺麗な飾り付けがされており、部屋の真ん中には数々の御馳走が、壁に掛けられた横断幕には、『生まれてきておめでとうパーティー』と大きく書かれていた
レミリア:突然の事でビックリしたでしょ?
驚き立ち尽くすラディッツの元に、レミリアが歩み寄る
ラディッツ:レミリア、コレは一体何なんだ?
レミリア:見ての通り、生まれてきておめでとうパーティーよ。
ラディッツ:いや、それが何だって聞いてるんだが・・・
レミリア:それは・・・
はたて:読んで字の如くよ、ラディッツ。
レミリアの言葉を遮る様に、今度はフラン、はたて、悟空、そしてアリスが彼等の元に歩み寄る
悟空:よっ、御帰りラディッツ。
ラディッツ:あ、あぁ・・・
フラン:ねぇねぇ御兄ちゃん、ビックリした?ビックリした?
ラディッツ:ビックリと言うか・・・未だに何が何だか・・・
はたて:そんじゃま、此処でネタばらしね。このパーティーは、アンタと私達が生まれて来て、こうして巡り会えた事を祝う為のパーティーなのよ。因みに、発案者はフランね。
フラン:そうなの♪
ラディッツ:何?それじゃ、俺を館から遠ざけたのは・・・
はたて:アンタをビックリさせようって事みたいね。で、私達もその案に乗っかったって訳♪
アリス:皆と相談して、貴方には内緒にしておこうって話になったの。
ラディッツ:そう言う事か・・・だから、お前達と人里で会った時にあんな反応をしてた訳か・・・
はたて:ま、そう言う事♪
アリス:事情も話さず、失礼な態度を取って、本当にゴメンなさい。
アリスは、ゆっくりと頭を下げた
ラディッツ:いや、気にしちゃいないが・・・それじゃ、お前達(ターレスと椛)が俺に同行したのも・・・
ターレス:そう言う事だな。
椛:レミリアさんの依頼で、誰かが貴方を連れ出して、その間に残った皆さんがこのパーティーの準備を秘密裏に進めていたと言う訳です。
ターレス:其処で白羽の矢が立ったのが俺達だ。特に犬走・・・コイツには千里眼って能力があるから、それで逐一こっちの状況を確認しつつ、お前と共に動けるって事で選ばれたんだ。で、俺はその付き添いだ。
ラディッツ:成る程な・・・確かに、色々都合が良い訳だ・・・しかし、同行するならカカロットの奴でも良かったんじゃねぇか?
ターレス:いや、ソイツは素直過ぎるからな。何処でポロッと計画をバラしちまうか分からねぇからな。
悟空:いやぁ、それ程でも♪
ターレス:褒めてねぇよ。
笑顔を浮かべる悟空に対し、ターレスはバッサリとツッコんだ
ラディッツ:しかし、お前達がこんな事を計画してくれていたとは思わなかったぞ。
さとり:勿論、御祝いの気持ちもありますが、他にも色々意図はある様ですがね。
話し込んでいるラディッツ達の傍に、さとり、輝夜、幽々子がやって来た
ラディッツ:さとり。姫さんに幽々子も来てくれたのか。
さとり:貴方には、色々御世話になっていますから。友人として駆け付けました。
ラディッツ:それで?他の意図ってのは?
さとり:そうですね・・・例えば、其処に居る白玉楼の管理人さん・・・『美味しい物を食べられると聞いて♪』だそうです。
幽々子:ちょっ・・・それだけじゃないのよ?勿論、御祝いの気持ちだってちゃんと持ち合わせてるからね?
幽々子は、焦りながら弁明する
ラディッツ:あぁ、分かってるよ。
輝夜:フフ♪理由はどうあれ、皆とこうやって、立場とか関係無く楽しく騒げるのって良いじゃない♪
ラディッツ:そうだな、そう思うよ・・・遅くなっちまったが・・・皆の気持ちは本当に嬉しい、有難うよ。
ラディッツのその言葉を聞き、仲間達は皆笑顔になった
レミリア:さぁ、パーティーはまだまだ続くわよ!
その後、ラディッツはパーティーに出席した仲間達と共に酒や料理を味わい、歌や踊りも交えた大宴会となった。そんな彼等を、ワイングラス片手に少し離れた所からゆっくりと眺めている者が約1名・・・
ザーボン:・・・
華扇:ザーボン、どうかしたの?パーティー、楽しめていないのかしら?
ザーボン:いえ、そんな事はありません。私なりに楽しんでいますよ。
華扇:そう?それなら良いんだけど・・・
積極的に宴会には参加せず、離れた場所で見守るザーボン。そんな彼の元に、小傘がゆっくりと歩み寄った
小傘:ザーボンさん。
ザーボン:何か?
小傘:えっと・・・その・・・(少し間を空けて)生まれて来ておめでとう♪
ザーボン:えっ?
小傘:貴方が生まれて来てくれて・・・こうして出会えて、わちきは嬉しいよ♪
そう言いつつ、キラキラした笑顔を見せる小傘。少し呆気に取られたザーボンだったが・・・
ザーボン:有難う。私も、この幻想郷に来られて・・・貴方や華扇様、皆に出会えて本当に嬉しく思います。
そう言って、小傘に笑顔を返すザーボンだった
魔理沙:おーい!そんな所に居ないで、お前達もこっち来いよ!一緒に楽しもうぜ!
魔理沙が彼等に呼び掛ける
小傘:行こう♪
そう言った後、小傘は駆け足で騒ぎの中へと入った。ザーボンは、フッと静かに笑みを浮かべた後、華扇と共に騒ぎの中へと入って行くのだった。この盛大なパーティーは、日が変わるまで続いた。次の日には、調子に乗って飲みまくった弊害で二日酔いで唸っている者も多かったとか・・・
恐らく、この作品では、今現在恋愛描写的なのは多分ザーボンと小傘の2人だけだったりする
サイヤ人は軒並みそう言うのすっぽ抜けてる設定、ギニュー特戦隊も今の所恋愛と呼べるのはほぼ無し・・・
そして、近々アリスの里帰りを描いた魔界編、小傘の奮闘を描いた付喪神反乱編もそろそろ・・・