誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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酒饅頭喧騒譚 その1


第425話

幽々子:私、西行寺幽々子♪花も恥じらう17歳♪あぁ、待って待って!帰らないで!んん・・・私は、今日と言うこの日が来るのをずっと待っていたのよ。その長さ、何と30年よ!?さん、じゅう、ねん!30年間じーっくりと熟成させた、私御手製の梅酒を開封する時が、遂にやって来たわ♪どんな味になっているのかしら・・・考えただけで、もう涎(よだれ)が止まらない♪思い起こせば、30年前の運命的な出会い・・・道端の露天で、偶然出会った紫色の珍しい梅の実達♪一目見て、コレだっ!ってビビビッと来たのよ。この子達が美味しくならない筈が無いって♪そう確信したわ♪本当は、幻想郷の皆にも御裾分けしたい所なんだけど、そんなに量がある訳でも無いし・・・其処で、私はこの方法を思い付いたの♪そうと決まれば、早速実行に移さなくっちゃ♪

 

・・・この優しさが、今回の幻想郷中を巻き込んだ大異変の引き金になるとは、この時の彼女は思いもしなかった・・・

 

フラン:んーっ♪美味しーい♪

 

その日、仕事が休みだったラディッツは、フランを連れて人里にある茶屋へとやって来ていた。そして、人里で人気を集めている新作団子に舌鼓を打っていたのだった

 

ラディッツ:確かに美味いな。人気が出るだけの事はある。

 

フラン:ねぇねぇ御兄ちゃん。この団子、御代わりして良いかな?

 

ラディッツ:好きにしろ。

 

フラン:わーいやったー♪スミマセーン!団子の御代わり、御願いしまーす♪

 

こんな感じで、平和な一時を満喫中の2人。そんな彼等を見付けたあるメンバーが、慌てた様子で声を掛けた

 

はたて:ラディッツ!フラン!此処に居たのね!

 

それは、彼等と特に親交の深い仲間の1人である、鴉天狗の姫海棠はたてだった

 

フラン:あ、はたてさん♪

 

ラディッツ:どうした?何を慌ててるんだ?

 

はたて:良かった・・・その様子だと、何とも無さそうね。

 

ラディッツ:そりゃ、一体どう言う事だ?

 

はたて:それが大変なのよ!幻想郷の実力者達が、突然暴れ始めたのよ!

 

ラディッツ:暴れ始めただと?

 

はたて:そう。何か、急に訳の分からない事を喚き散らして・・・

 

説明を受けている最中に、一行は寺子屋の方から凄まじい力の反応を感じた

 

フラン:御兄ちゃん、この気の反応って・・・

 

ラディッツ:方向からして、寺子屋の方だな・・・と言う事は・・・

 

フラン:どうする?

 

ラディッツ:決まってるだろ。何があったかは知らんが、このまま捨て置いておく訳にもいかんだろう。

 

フラン:だよね。

 

はたて:私の記者としての勘がビンビン来てる!コレは、事件の香りがプンプンするわ!早速突撃取材よ!

 

取り敢えず、茶屋の飲食代を支払った後、反応が強い寺子屋の方へと向かった一行。其処で暴れていたのは、寺子屋で教師をしている上白沢慧音(ハクタク形態)だった

 

慧音:えぇい許せん!成敗してやる!

 

妹紅:慧音!落ち着けよ!

 

慧音:私のこの姿は、受け狙いの仮装なんかでは断じて無い!この堅物キャラだって、無理してキャラ作りしている訳じゃないぞ!無礼者!

 

妹紅:いきなり何の話だ!あー!クソッ!一体どうしたって言うんだ!?

 

ハクタク形態となって暴れている慧音の傍には、彼女をどうにかして止めようとしている妹紅の姿があった

 

ラディッツ:妹紅!

 

そんな妹紅の元に、ラディッツ達が駆け付ける

 

妹紅:ラディッツ!フラン達も来てくれたのか!

 

フラン:慧音先生、一体何があってこんな事に?

 

はたて:しかも、満月でも無い・・・と言うか、そもそも今昼間なのに形態変化してるんだけど!?

 

ラディッツ:こんな所で変身だと・・・何をやってるんだアイツは・・・

 

はたて:原因は分からないの?

 

妹紅:そりゃこっちが聞きたい所だ!いきなり妙な事を喚きながら暴れ出して・・・普段こんな事は絶対しない奴なのに・・・

 

慧音:んんーっ!?

 

慧音は、奇妙な動きではたてに急接近する

 

はたて:な、何!?

 

慧音:何だこの短いスカートは!少し動いただけで丸見えでは無いか!何とハレンチな!

 

はたて:いきなり何の話!?

 

慧音は、突然はたてのスカートに対してイチャモンを付け始めた

 

慧音:どうせ、行きずりの世の男達にその短いスカートの下のアレを見せ付け、夜な夜な良からぬ事をして日銭を稼いでいるに違い無い!実に嘆かわしい!そんな事は許可しない!

 

はたて:そんな事した覚えは無ーい!後、スカート引っ張るな!本当に脱げるから!

 

尚も喚きつつ、はたてのスカートを脱がせに掛かる慧音。それに対して、顔を真っ赤にしながら必死に抵抗するはたて。他の3人は、その状況に思わずポカンとしつつ、眺めているのみだった

 

はたて:其処の3人!この変態教師を止めるのを手伝えバカ!

 

妹紅:ハッ!と、兎に角アイツをこのままにはしておけない!アイツを止める為に力を貸してくれ!私だけじゃ、手に負えなくて!

 

ラディッツ:あぁ、分かってるよ。

 

慧音:フハハハハ!私の邪魔をする愚か者には、教育的指導をしてやる!そして、その目を覚まさせてやるぞ!

 

慧音は、はたてを解放した後、色々喚きながらラディッツ達に向けて気弾を乱射し始める

 

ラディッツ:まずはお前が目を覚ませ・・・

 

妹紅:全くだな・・・

 

慧音が放った気弾は、フランと妹紅が2人で手分けして消し飛ばしつつ道を作り、ラディッツが真っ直ぐに慧音との間合いを詰める

 

慧音:この・・・ぬっ!?あ、足が・・・!?

 

退避しようとした慧音だったが、彼女の足には紫色の茨(いばら)が絡まり、その動きを止めていた

 

はたて:悪いけど、逃がさないから!

 

フラン:御兄ちゃん!

 

妹紅:行け!

 

ラディッツ:おう!悪いな慧音。加減はしておくから、悪く思うなよ!

 

ラディッツは、逃げられない慧音の脳天に重い拳骨を叩き込んだ。慧音は、少しフラ付いた後、変身が解けてその場に崩れ落ちた。少し時間が経ち、慧音が目覚めるのを待ち、現在事情説明中・・・

 

ラディッツ:と言う訳で、アンタは形態変化した状態でこの寺子屋で暴れてたんだ。

 

慧音:私が・・・暴れていたと・・・まさか・・・?

 

妹紅:一体、何があったんだ慧音?

 

慧音:・・・記憶に無い・・・確か、何かを口に入れたと思うのだが・・・

 

ラディッツ:何か食ってたのか・・・他に何か思い当たる事はあるか?

 

慧音:それ以上は・・・むぅ・・・頭が割れる様に痛い・・・思い出せない・・・

 

ラディッツ:・・・

 

はたて:何かの妖術か、それとも以前フランや妹紅達を操った例の力の影響なのかも・・・

 

ラディッツ:さぁな・・・まだ何とも言えねぇが・・・

 

妹紅:まぁ兎に角、まずは慧音を永遠亭に運んで看て貰うと・・・

 

その直後、竹林の方からも凄まじい力の反応が出現した

 

フラン:えっ?この方角って・・・

 

はたて:竹林の方よ!

 

妹紅:と言うか、コレは恐らく・・・

 

ラディッツ:座標から察するに、反応の元は永遠亭だな・・・ちっ・・・慧音がこの有り様だってのに・・・

 

慧音:うぅ・・・私は大丈夫だ。少し横になって休むから。それよりも、早く永遠亭に向かうんだ。

 

妹紅:なら、私がお前に付いて看病を・・・

 

慧音:お前が居なければ、竹林を抜ける事は困難だ。さぁ、早く行くんだ。そして、異変を解決してくれ。

 

妹紅:・・・分かった・・・ラディッツ。此処からは私も同行するが、構わないよな?

 

ラディッツ:頼もしい限りだ。それじゃ、行くとするか。永遠亭によ?

 

フラン:うん!

 

はたて:了解!

 

妹紅:永遠亭の様子を見たら、すぐに此処に戻る。少し辛抱してくれ、慧音。

 

そう言った後、一行は永遠亭を目指して移動を開始した

 

慧音:頼んだぞ・・




元ネタは、ブリーチのゲーム、ブレイドバトラーズの2作目のストーリーモードにある話です

パクりでは無い、オマージュだ!(言い訳)
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