幽々子:私、西行寺幽々子♪花も恥じらう17歳♪あぁ、待って待って!帰らないで!んん・・・私は、今日と言うこの日が来るのをずっと待っていたのよ。その長さ、何と30年よ!?さん、じゅう、ねん!30年間じーっくりと熟成させた、私御手製の梅酒を開封する時が、遂にやって来たわ♪どんな味になっているのかしら・・・考えただけで、もう涎(よだれ)が止まらない♪思い起こせば、30年前の運命的な出会い・・・道端の露天で、偶然出会った紫色の珍しい梅の実達♪一目見て、コレだっ!ってビビビッと来たのよ。この子達が美味しくならない筈が無いって♪そう確信したわ♪本当は、幻想郷の皆にも御裾分けしたい所なんだけど、そんなに量がある訳でも無いし・・・其処で、私はこの方法を思い付いたの♪そうと決まれば、早速実行に移さなくっちゃ♪
・・・この優しさが、今回の幻想郷中を巻き込んだ大異変の引き金になるとは、この時の彼女は思いもしなかった・・・
フラン:んーっ♪美味しーい♪
その日、仕事が休みだったラディッツは、フランを連れて人里にある茶屋へとやって来ていた。そして、人里で人気を集めている新作団子に舌鼓を打っていたのだった
ラディッツ:確かに美味いな。人気が出るだけの事はある。
フラン:ねぇねぇ御兄ちゃん。この団子、御代わりして良いかな?
ラディッツ:好きにしろ。
フラン:わーいやったー♪スミマセーン!団子の御代わり、御願いしまーす♪
こんな感じで、平和な一時を満喫中の2人。そんな彼等を見付けたあるメンバーが、慌てた様子で声を掛けた
はたて:ラディッツ!フラン!此処に居たのね!
それは、彼等と特に親交の深い仲間の1人である、鴉天狗の姫海棠はたてだった
フラン:あ、はたてさん♪
ラディッツ:どうした?何を慌ててるんだ?
はたて:良かった・・・その様子だと、何とも無さそうね。
ラディッツ:そりゃ、一体どう言う事だ?
はたて:それが大変なのよ!幻想郷の実力者達が、突然暴れ始めたのよ!
ラディッツ:暴れ始めただと?
はたて:そう。何か、急に訳の分からない事を喚き散らして・・・
説明を受けている最中に、一行は寺子屋の方から凄まじい力の反応を感じた
フラン:御兄ちゃん、この気の反応って・・・
ラディッツ:方向からして、寺子屋の方だな・・・と言う事は・・・
フラン:どうする?
ラディッツ:決まってるだろ。何があったかは知らんが、このまま捨て置いておく訳にもいかんだろう。
フラン:だよね。
はたて:私の記者としての勘がビンビン来てる!コレは、事件の香りがプンプンするわ!早速突撃取材よ!
取り敢えず、茶屋の飲食代を支払った後、反応が強い寺子屋の方へと向かった一行。其処で暴れていたのは、寺子屋で教師をしている上白沢慧音(ハクタク形態)だった
慧音:えぇい許せん!成敗してやる!
妹紅:慧音!落ち着けよ!
慧音:私のこの姿は、受け狙いの仮装なんかでは断じて無い!この堅物キャラだって、無理してキャラ作りしている訳じゃないぞ!無礼者!
妹紅:いきなり何の話だ!あー!クソッ!一体どうしたって言うんだ!?
ハクタク形態となって暴れている慧音の傍には、彼女をどうにかして止めようとしている妹紅の姿があった
ラディッツ:妹紅!
そんな妹紅の元に、ラディッツ達が駆け付ける
妹紅:ラディッツ!フラン達も来てくれたのか!
フラン:慧音先生、一体何があってこんな事に?
はたて:しかも、満月でも無い・・・と言うか、そもそも今昼間なのに形態変化してるんだけど!?
ラディッツ:こんな所で変身だと・・・何をやってるんだアイツは・・・
はたて:原因は分からないの?
妹紅:そりゃこっちが聞きたい所だ!いきなり妙な事を喚きながら暴れ出して・・・普段こんな事は絶対しない奴なのに・・・
慧音:んんーっ!?
慧音は、奇妙な動きではたてに急接近する
はたて:な、何!?
慧音:何だこの短いスカートは!少し動いただけで丸見えでは無いか!何とハレンチな!
はたて:いきなり何の話!?
慧音は、突然はたてのスカートに対してイチャモンを付け始めた
慧音:どうせ、行きずりの世の男達にその短いスカートの下のアレを見せ付け、夜な夜な良からぬ事をして日銭を稼いでいるに違い無い!実に嘆かわしい!そんな事は許可しない!
はたて:そんな事した覚えは無ーい!後、スカート引っ張るな!本当に脱げるから!
尚も喚きつつ、はたてのスカートを脱がせに掛かる慧音。それに対して、顔を真っ赤にしながら必死に抵抗するはたて。他の3人は、その状況に思わずポカンとしつつ、眺めているのみだった
はたて:其処の3人!この変態教師を止めるのを手伝えバカ!
妹紅:ハッ!と、兎に角アイツをこのままにはしておけない!アイツを止める為に力を貸してくれ!私だけじゃ、手に負えなくて!
ラディッツ:あぁ、分かってるよ。
慧音:フハハハハ!私の邪魔をする愚か者には、教育的指導をしてやる!そして、その目を覚まさせてやるぞ!
慧音は、はたてを解放した後、色々喚きながらラディッツ達に向けて気弾を乱射し始める
ラディッツ:まずはお前が目を覚ませ・・・
妹紅:全くだな・・・
慧音が放った気弾は、フランと妹紅が2人で手分けして消し飛ばしつつ道を作り、ラディッツが真っ直ぐに慧音との間合いを詰める
慧音:この・・・ぬっ!?あ、足が・・・!?
退避しようとした慧音だったが、彼女の足には紫色の茨(いばら)が絡まり、その動きを止めていた
はたて:悪いけど、逃がさないから!
フラン:御兄ちゃん!
妹紅:行け!
ラディッツ:おう!悪いな慧音。加減はしておくから、悪く思うなよ!
ラディッツは、逃げられない慧音の脳天に重い拳骨を叩き込んだ。慧音は、少しフラ付いた後、変身が解けてその場に崩れ落ちた。少し時間が経ち、慧音が目覚めるのを待ち、現在事情説明中・・・
ラディッツ:と言う訳で、アンタは形態変化した状態でこの寺子屋で暴れてたんだ。
慧音:私が・・・暴れていたと・・・まさか・・・?
妹紅:一体、何があったんだ慧音?
慧音:・・・記憶に無い・・・確か、何かを口に入れたと思うのだが・・・
ラディッツ:何か食ってたのか・・・他に何か思い当たる事はあるか?
慧音:それ以上は・・・むぅ・・・頭が割れる様に痛い・・・思い出せない・・・
ラディッツ:・・・
はたて:何かの妖術か、それとも以前フランや妹紅達を操った例の力の影響なのかも・・・
ラディッツ:さぁな・・・まだ何とも言えねぇが・・・
妹紅:まぁ兎に角、まずは慧音を永遠亭に運んで看て貰うと・・・
その直後、竹林の方からも凄まじい力の反応が出現した
フラン:えっ?この方角って・・・
はたて:竹林の方よ!
妹紅:と言うか、コレは恐らく・・・
ラディッツ:座標から察するに、反応の元は永遠亭だな・・・ちっ・・・慧音がこの有り様だってのに・・・
慧音:うぅ・・・私は大丈夫だ。少し横になって休むから。それよりも、早く永遠亭に向かうんだ。
妹紅:なら、私がお前に付いて看病を・・・
慧音:お前が居なければ、竹林を抜ける事は困難だ。さぁ、早く行くんだ。そして、異変を解決してくれ。
妹紅:・・・分かった・・・ラディッツ。此処からは私も同行するが、構わないよな?
ラディッツ:頼もしい限りだ。それじゃ、行くとするか。永遠亭によ?
フラン:うん!
はたて:了解!
妹紅:永遠亭の様子を見たら、すぐに此処に戻る。少し辛抱してくれ、慧音。
そう言った後、一行は永遠亭を目指して移動を開始した
慧音:頼んだぞ・・
元ネタは、ブリーチのゲーム、ブレイドバトラーズの2作目のストーリーモードにある話です
パクりでは無い、オマージュだ!(言い訳)