誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

430 / 499
酒饅頭喧騒譚 その6



第430話

幻想郷の実力者達が、突如正気を失い暴れ出すと言う事件が発生。その原因は、幽々子が作った酒饅頭だった。どうやら、大昔に露店で売られていた採取を禁じられている梅の実を買い、それを長年漬け込んで作った梅酒を使い、饅頭を作り、それを幻想郷の方々に配って回ったとの事だった。しかも、それを紫にも御裾分けしていた様だった。現在、偶々彼女に呼び出されていたザーボンと小傘は、やはり正気を失っている紫に不幸にもに絡まれていたのだった

 

ザーボン:紫様の実力は、我々等足元にも及ばない域にある。それは、スカウター等無くても分かる・・・

 

小傘:正気を失ってるなら尚更・・・ですよね?

 

ザーボン:その通り。この様子だと、話し合いでどうにかなるとも思えない・・・小傘さん、貴方は下がるべきだ。今の紫様なら、本気で貴方を傷付けかねない。

 

小傘:ううん、わちきも一緒に戦いますよ。

 

ザーボン:し、しかし・・・

 

小傘:わちきが強くなりたいと思った理由は、わちきを認めてくれた大事な人達を守る為・・・その人達の中に、貴方も入ってるんですから。

 

ザーボン:・・・誰かを守りたい・・・この私が、まさかこんな気持ちを抱く事になるとは・・・

 

小傘:えっ?

 

ザーボン:さっきの言葉、そのまま御返ししますよ。何があろうと、貴方は私が守ります。決して、私の傍を離れない様に。

 

小傘:えへへ・・・それじゃ、行きましょうか!

 

ザーボン:そうしましょう!

 

ザーボンと小傘は、紫を真っ直ぐに見据えて構える

 

紫:えぇい!見せ付けてくれちゃって!見てて羨ま・・・じゃなくて不愉快なのよ!

 

紫は、隙間を使った瞬間移動からの打撃と光弾やエネルギー波で絶え間無く攻め立てる。対するザーボンと小傘は、打撃はザーボンが受け止め、光弾やエネルギー波は小傘が本体(傘)で防ぐと言うやり方でどうにか捌き続ける。しかし、紫の激しい攻めに徐々に圧され始めて・・・

 

小傘:強い・・・攻撃を防御するので精一杯・・・コレが、隙間妖怪の本気・・・

 

ザーボン:いや・・・恐らくですが、彼女はまだ実力の半分も出していないかと・・・

 

小傘:えっ?

 

紫:その通りよ。私が本気を出したら、貴方達を細胞1つ残さずにこの世から消し去るのに秒も掛からないわ。さっきまでのは、ほんの児戯に過ぎないわよ。

 

小傘:うぅ・・・

 

ザーボン:彼女を守る為には、やはり今のままでは・・・仕方無い・・・正直気は進まないが・・・奥の手を使うしか・・・

 

紫:そんな事させる訳が無いでしょ!さぁ、消えなさい!

 

紫は、前に突き出した両手から紫色の巨大な光弾を2人に向けて放った。ザーボンは、小傘を守るべく前に出た。しかし、その光弾は彼等に届く前に彼方から放たれた別の光弾諸共消え去ったのだった

 

ラディッツ:どうにか間に合ったらしいな。

 

ラディッツを始め、フラン、はたて、妹紅、鈴仙、アリス、そして幽々子が次々と紫の前に降り立った

 

小傘:た、助かったぁ・・・

 

小傘は、安心してゆっくりと座り込む

 

フラン:2人共、大丈夫?

 

小傘:な、何とか・・・

 

ザーボン:まさか、サイヤ人に助けられる事になるとは・・・

 

ラディッツ:生きてりゃそう言う事もあるだろうよ。しかし・・・

 

紫:フン・・・更に若く、更に人気が高い貴方までが、私を貶める為に出て来たのね。女の子をゾロゾロと連れ歩いて、毎日毎日良い御身分ね!

 

ラディッツ:・・・アイツは、一体何の話をしてるんだ?

 

鈴仙:あ、その辺は相変わらず鈍感なままなんですね・・・

 

幽々子:紫、その物言いは流石にあんまりだと思うわよ・・・原因は私だけど・・・

 

アリス:全く・・・それにしても・・・

 

妹紅:この様子だと、やっぱり隙間妖怪も・・・

 

はたて:例によって正気を失っちゃってる訳か・・・

 

ラディッツ:妖怪の賢者ともあろう御方が、無様なもんだな。

 

紫:喧しいわよ!まぁ人数が増えようとも、所詮は烏合の衆!数匹の蟻が、恐竜に勝てるだなんて思わない事ね!私の勝ちは揺らがない!

 

ラディッツ:凄い自信だな。良い機会だ。今の俺の力がどれだけ通じるか、試してみるとするか。

 

ラディッツは、ニヤリと笑みを浮かべる

 

小傘:な、何だか嬉しそうなんだけど・・・

 

ザーボン:それがサイヤ人と言う種族です。

 

小傘:な、成る程・・・

 

妹紅:ちょっと待てよラディッツ。1人で戦いたい気持ちは分からんでもないが、今はそんな事してる場合じゃない。アイツを正気に戻す事が最優先だろ?

 

はたて:そうそう。こっちはさっさとこの事件解決して、ゆっくり休みたいんだからさ。

 

幽々子:無謀な戦いは感心しないわよ、ラディッツ君。貴方の体は、もう貴方だけの物じゃ無いんだから。

 

アリス:貴方は確かに強くなった。でも、実力の過信は禁物よ。

 

鈴仙:1人で突っ走らず、私達にも頼って下さい。

 

ラディッツ:ぐっ・・・そ、それもそうだな。今までも、それで何回も死にかけたしな・・・スマン・・・

 

はたて:分かれば宜しい♪

 

アリス:隙間妖怪の実力は幻想郷最強ランクよ。しかも、今は正気を失って力加減が出来ない状態にある筈・・・

 

フラン:だとしても、皆で一緒に戦えば何とかなるんじゃない?

 

鈴仙:どうでしょう・・・此処に居る人達全員で戦って、漸くどうにかなるレベル・・・もしかしたら、まだ足りないかも知れません。

 

幽々子:そうねぇ・・・

 

紫:さっきから、何ベラベラ喋ってるのよ!もう待ちくたびれたわ!

 

紫は、更に気を高める

 

妹紅:おっと、隙間妖怪の我慢も限界らしい。

 

はたて:そんじゃま、やるとしますか!

 

アリス:援護は任せて!

 

ラディッツ:よし!行くか!

 

ラディッツ達は、アリスの強化魔法で身体能力を強化して立ち向かう。対する紫は、隙間を作り出す能力を活かし、ワープからの近接格闘攻撃や、隙間内から数多の武器、光弾等を次々と出現させたり消したりと、変幻自在の攻めを繰り出す。最初こそ苦戦したものの、ラディッツ達は数的有利を存分に活かし、互いの隙を消しつつ紫の攻撃を見切り、効果的な攻撃を加えていくが・・・

 

紫:フフ・・・なかなかやるじゃない・・・楽しかったわ。こんなに運動したのは、本当に久し振りだったわ。でも、それもコレで終わりよ。

 

ラディッツ:何?

 

紫は、ゆっくりと空に舞い上がり、空に向けて手を上げた。そして、隙間から闇を纏った巨大な剣を出現させた

 

幽々子:ちょっと紫?一応聞くけど、それをどうするつもりなの?

 

紫:決まってるじゃない。此処に居る全員、コレで一網打尽よ!

 

小傘:うえぇーっ!?

 

妹紅:ちょっと待て!あんなのが万一被弾したら、此処に居る全員無事じゃ済まないぞ!冗談抜きで!

 

小傘:そ、そんな!?

 

はたて:アンタ何考えてるのよ!本気なの!?

 

紫:本気も本気よ。覚悟の準備はさせないわ。

 

ザーボン:くっ・・・アレを何とかしなくては・・・

 

ラディッツ:あの剣、あの時のアレか!

 

妹紅:何だ、何か知ってるのか?

 

ラディッツ:あぁ、前にゲームの世界に飛ばされたって話をしただろ?その時に、あの技を使って危機を救われた事があってな。

 

妹紅:そ、そうなのか?

 

解説しよう。ラディッツ達は、以前にとりが造ったゲーム機の誤作動でゲームの世界に飛ばされた事があった。その世界の最終ボスとの戦いで窮地に立たされた際、紫が突如現れ、この技でボスに攻撃し、動きを止めて彼等を助けた事があったのだ

 

鈴仙:ありましたねぇ、そんな事も・・・

 

アリス:もう随分前の事に思えるわね・・・

 

ラディッツ:そうだな・・・

 

はたて:・・・って、しみじみしてる場合じゃないから!フラン!アレ、アンタ破壊の力で何とかならない!?

 

フラン:今やってるけど、ちょっと無理かも!

 

はたて:くっ・・・

 

ラディッツ:ちっ・・・

 

紫:さぁ!行くわよ!エターナル・・・

 

剣を投げようとした紫だったが、その直後彼女の動きは止まり、剣も消え去った

 

妹紅:何だ?

 

はたて:動きが・・・

 

紫:か、体が・・・

 

時の界王神:ふぅ、何とか間に合ったみたいね。

 

彼等の前に、異空間から時の界王神が姿を現す

 

ザーボン:と、時の界王神様・・・

 

小傘:も、もう駄目かと思ったよぉ・・・

 

時の界王神:この状況・・・一体何があったの?どうして紫が貴方達と敵対してる上に、あんな物まで取り出してるの?

 

ラディッツ:あー・・・コレには複雑な事情があってだな・・・話すと少し長くなるが・・・

 

時の界王神:・・・聞きたい所だけど、今はそれどころじゃ無さそうね。

 

ラディッツ:あぁ、そうだな。さて、どうするか・・・

 

華扇:手こずっている様ですね。

 

そんな彼等の前に、華扇が颯爽と姿を現した

 

小傘:仙人様!

 

ザーボン:華扇様、何故此処に・・・

 

華扇:凄まじい力の反応を感知したから、様子を見に来てみれば・・・隙間妖怪、我が愛弟子達とその友人達に敵意を剥き出しにして、一体何をやっているのかしら?

 

ラディッツ:あー・・・コレには事情がだな・・・

 

紫:私はただ、その子達が人目を憚らずに自分達の世界を作ってイチャイチャしてるから、それを正そうとしているだけよ。私だって、そう言うのまだなのに!

 

その言葉を聞き、華扇も含めたその場に居る全員が固まった

 

華扇:・・・私、耳がおかしくなったのかしら・・・

 

時の界王神:えっと・・・その程度の事で、こんな事になってるの?

 

幽々子:そもそもの原因は違う所にあるんだけど・・・そうみたい?

 

ザーボン:ど、どうやら紫様の目には我々の行動がその様に見えたらしく・・・

 

小傘:誤解なのに、イチャモンを付けられまして・・・

 

時の界王神:えー・・・

 

はたて:気にしてたんだ、そう言うの・・・

 

幽々子:此処だけの話・・・あの子ああ見えて、婚期を完全に逃したのを結構気にしてるのよ。

 

アリス:そ、そう・・・

 

鈴仙:衝撃の事実が・・・

 

ラディッツ:下らん。

 

フラン:アハハ・・・

 

華扇:はぁ・・・全く・・・名高き隙間妖怪ともあろう者が、人様のその手の事情にズカズカと踏み入った挙げ句、嫉妬心から暴れる等・・・恥を知りなさい!

 

紫:煩いわね!この淫乱ピンク仙人!

 

華扇:だ、誰が淫乱ピンクよ!失礼な!そんなんだから、良い人との縁も全く無く歳だけ食うのよ!この生き遅れの隙間ババアが!

 

紫:なっ・・・

 

その時、紫に電流走る

 

華扇:それにしても、その歳で生き遅れてるのを気にしているだなんて、隙間妖怪も結構可愛い所があるのねぇ♪実に滑稽♪

 

ドヤ顔で煽る華扇に対し、再び紫に電流走る

 

ザーボン:華扇様、どうか冷静に。

 

小傘:それ以上は言わない方が良いかも・・・何か嫌な予感が・・・

 

華扇:ハッ!んん・・・失礼、少々取り乱しました・・・

 

紫:・・・わね・・・

 

華扇:ん?

 

紫:黙って聞いてれば、言いたい放題言ってくれたわね!もう容赦はしないわよ!

 

紫は、紫色の巨大な気弾を作り出す

 

紫:この一撃で、この星諸共貴方達をゴミにしてあげるわ!

 

はたて:何かどっかの宇宙の帝王みたいな物騒な事言い出した!

 

フラン:デ◯ボール!デ◯ボールだよアレ!

 

時の界王神:あっちゃー・・・今の華扇の煽りで、完全にプッツンしたみたいね。

 

はたて:コレ、流石にヤバいんじゃ・・・

 

小傘:もう駄目だぁ!御終いだぁ!

 

時の界王神:仕方無いわね・・・幻想郷消滅寸前の大ピンチだし、今回は出血大サービスよ!

 

時の界王神は、神の力を使いその場に居る全員の体力、気力及び魔力を最大まで回復させ、更に全員の能力を飛躍的に高める

 

ラディッツ:おぉ、力が・・・

 

フラン:沸き上がって来たぁ♪

 

ザーボン:時の界王神様、コレは・・・

 

時の界王神:神の力によるパワーアップよ。基本的に、神がこんな風に力を貸す事は滅多にしないんだけど・・・ま、事情が事情だからね。貴方達を此処で死なせる訳にはいかないし。

 

妹紅:有難い。

 

幽々子:感謝致します、時の界王神様。

 

時の界王神:その代わり、この一件の全てが片付いたら、ちゃんと最初から最後まで何があったのかを説明して貰うからそのつもりで。

 

幽々子:あ、ハイ・・・

 

ラディッツ:そのつもりだ。さぁ、さっさと全部終わらせるぞ!

 

フラン&鈴仙&妹紅&はたて:おぉーっ!

 

華扇:ザーボン、小傘!私達も行きますよ!決して遅れない様に!

 

ザーボン:はっ!

 

小傘:・・・

 

「隙間妖怪がブチ切れたのは、仙人様が無駄に煽ったせいなんだよなぁ・・・」と思いつつも声には出さず、華扇やザーボン、ラディッツ達に続いて紫との戦いに臨む小傘だった。とは言っても、やる事は至極単純である。現在、紫が放った巨大な気弾(デ◯ボール風)を押し返すべく、全員一斉にエネルギー波や気弾を放って応戦している。紫の気弾の威力は凄まじく、数的有利も意味をなさず、徐々にラディッツ達の方が押し返され始めた

 

ラディッツ:諦めるな!全員気張れよ!

 

はたて:誰に言ってんのよ!当たり前でしょ!

 

小傘:キツい・・・かも・・・

 

ザーボン:考えろ・・・どうにかする方法を・・・

 

紫:少しはやるみたいね。だけど、まだまだ・・・ぐぅっ!?

 

紫の頭部に強烈な痛みが走り、力が一気に弱まる

 

幽々子:紫!?

 

華扇:勢いが弱まった!今が最大のチャンス!

 

時の界王神:皆!この隙にフルパワーでやるのよ!

 

力が弱まった一瞬の隙を突き、ラディッツ達は一斉に光線や気弾の威力を高めた。彼等の放った攻撃は1つの大きく太い紫の放ったエネルギー波となり、紫の気弾を掻き消しつつ直進する

 

紫:そんな・・・そんなぁぁぁぁっ!

 

紫は、そのエネルギー波に飲まれて空高く打ち上げられ、其処で爆発した

 

小傘:勝った・・・の?

 

ザーボン:恐らくは・・・

 

ラディッツ:やれやれ・・・どうにかなったか・・・

 

各々、疲れを見せつつその場にゆっくりと座り込む

 

妹紅:と言うか、隙間妖怪の奴大丈夫なんだろうな・・・

 

はたて:まさか、今ので死んだりしてないわよね?

 

幽々子:大丈夫よ皆。あの子は強いから。

 

アリス:でも、どうしていきなり力が弱まったりしたのかしら・・・まぁその御陰で助かったんだけど・・・

 

鈴仙:あくまでも予想ですけど・・・例の酒饅頭の効果がタイミング良く切れたのかと・・・

 

はたて:そんなタイミング良くなるもんかしら?

 

鈴仙:ま、まぁあくまでも予想ですので・・・

 

ラディッツ:何だって良いだろ。勝ちは勝ちだ。

 

時の界王神:その通りよ。皆、御疲れ様。

 

ラディッツ:あぁ・・・神のアンタにも、迷惑掛けちまったな。

 

時の界王神:それはまぁ良いんだけど・・・兎に角、まずは紫の無事を確認して介抱しましょ。詳しい話はその後でジックリ聞かせて貰うわ。

 

ラディッツ:あぁ。

 

その後、僅かな反応を頼りに其処から少し離れた位置で気絶していた紫を発見。早速、傷の治療及び投薬を済ませた。そして、紫が目を覚ました後、時の界王神にこの事件の経緯を全て包み隠さずに話して聞かせたのだった

 

時の界王神:成る程、そう言う事だったのね・・・まさか、鬼梅が今回の事件の原因だったなんて・・・

 

紫:幽々子!昔アレ程危険物に関する説明は口を酸っぱくしてしたわよね?どうして忘れちゃってるのよ!

 

幽々子:だ、だってあんまりにも昔過ぎて・・・

 

紫:だとしてもねぇ・・・

 

時の界王神:まぁまぁ紫。幽々子も、鬼梅の危険性をうっかり忘れてたって言う非はあれど、悪気があって今回こんな事をした訳じゃないわ。皆を喜ばせようとしてただけでね。

 

紫:そ、それは分かっておりますが・・・

 

時の界王神:ラディッツ、ザーボン。他の皆も、今回は本当に災難だったわね。危うく幻想郷が消滅しかけたけど、貴方達の尽力で事件は無事解決よ。本当に御苦労様。

 

ザーボン:まさか、神様直々に御褒めの言葉を頂けるとは。有難き幸せです。

 

ラディッツ:解決出来たなら何よりだ。出来れば、こんな事は二度と御免だがな。

 

妹紅:同じくだ。もうクタクタだよ。

 

アリス:私も。早く帰って休みたいわ。

 

小傘:わちきも・・・

 

時の界王神:はたてちゃん。悪いんだけど、今回の事を記事にする際は、鬼梅の危険性をしっかり書いておいてね。

 

はたて:分かってますって♪勿論、皆の活躍も書いとくから心配御無用よ♪

 

ラディッツ:あまり誇張はするなよ?

 

はたて:文じゃあるまいし、そんな事しないって♪

 

時の界王神:取り敢えず、紫と幽々子にはまだ話があるから、他の皆はコレで解散で良いわよ。

 

ラディッツ:あぁ、分かった。

 

そんなこんなで、幽々子の優しさが裏目に出て起きた今回の事件はコレにて一段落した・・・筈だった。それから数日後、紅魔館に集まったいつもの面々は、コレまたいつもの様に修行をしたり雑談をしたりして過ごしていた。と、其処へ幽々子と付き人の妖夢が訪ねて来た

 

幽々子:こんにちは♪

 

レミリア:幽々子、一体何の用よ?まさか、また何か仕掛けて来たりしないわよね?

 

幽々子:んもう、そんな事言わないでよ。今日は、この間の事を心から謝罪しに来たんだから。

 

レミリア:あ、そうなの?

 

幽々子:そうなの♪

 

妖夢:聞けば、我が主の作った酒饅頭で起きた事件を皆さんが解決したとの事で・・・この度は、本当に御迷惑を御掛け致しました。

 

妖夢は、深々と頭を下げて謝罪する

 

アリス:其処までやられると、何だかこっちが申し訳無くなるわね・・・

 

鈴仙:ですね・・・うちの師匠も被害者の1人ですけど・・・

 

ラディッツ:時の界王神も言ってただろ?今回の事件、幽々子に悪気は無かったとな。苦労はしたが何とかなったし、それで良しとしとこうぜ。

 

フラン:そうそう♪

 

はたて:私も、今回の事を書いた記事がなかなか売れ行き良くってさ♪所謂怪我の功名って奴♪

 

極一部を除き、他の面々もコレ以上幽々子を責める様子は無い様である

 

幽々子:本当に有難うね♪で、御詫びの印にと思って、また御菓子を作って来たの。

 

ラディッツ:御菓子?

 

幽々子:そう♪ジャジャーン♪チョコレートボンボン♪コレも私の御手製なのよ♪

 

幽々子は、御手製のチョコレートボンボンが沢山入った箱を取り出し、皆に見せる

 

レミリア:おぉーっ!

 

悟空:美味そうだなぁ♪

 

レミリアや悟空は目を輝かせているが、他の面々は疑惑の目を向けている

 

咲夜:・・・コレ、本当に食べて大丈夫なの?チョコレートボンボンって、中に御酒が入ってる筈なんだけど・・・

 

美鈴:確かに・・・前例がありますからね・・・

 

幽々子:あ、それは大丈夫よ。心配しないで。

 

はたて:って言ってるけど・・・

 

妹紅:・・・

 

ラディッツ:アンタの菓子はウンザリだ。悪いが、今回は遠慮しておく。

 

フラン:ゴメン、私も止めとくよ。

 

アリス:私も。

 

鈴仙:右に同じ。

 

他の面々も、同じ様に頷いた

 

幽々子:えーん!皆酷ーい!

 

レミリア:それじゃ、食べない人の分まで私が食べてあげるわよ♪勿体無いものね♪

 

レミリアは、箱の中からチョコレートボンボンを1つ取り出す

 

妖夢:レ、レミリアさん!ちょっと待って!

 

咲夜:いけません御嬢様!まずは私が毒味を!

 

レミリア:頂きまーす♪

 

2人が止めるのも聞かず、レミリアはチョコレートボンボンを口に運ぶ

 

パチュリー:さっきまで警戒してた癖に・・・全く・・・こう言う所は子供なんだから・・・

 

幽々子:どう?美味しい?

 

レミリア:んー♪甘くて凄く美味しいわ♪中に入れてある御酒が、また何とも言えず・・・

 

そう語り出したレミリアだったが、直後に異変が起きた

 

レミリア:アレ・・・にゃんだがとっても、気持ち良くにゃって・・・

 

チョコレートボンボンを食べたレミリアの顔が一気に紅潮し、呂律も回らなくなり、フラフラし始めたのだ

 

咲夜:御嬢様ぁぁぁっ!

 

幽々子:・・・アレ?

 

ラディッツ:コレは一体どう言う事だ?

 

妹紅:レミリアの奴、一瞬でベロンベロンじゃないか!

 

幽々子:えー、どうして?この間とは別の御酒を使ったのに?

 

ラディッツ:因みに、どんな酒を使ったんだ?

 

幽々子:今回は、この間のよりも上質な50年物の杏子酒を使ったわ。

 

パチュリー:・・・杏子の色は?

 

幽々子:毒々しい赤色でした♪

 

ラディッツ:どうなんだ?

 

パチュリー:紅杏子(ベニアンズ)ね・・・鬼梅に並ぶ、超一級危険物にして、同じく採取禁止指定物よ。鬼梅よりも、より強力で質が悪い代物だわ。

 

ラディッツ:マジかよ・・・

 

ラディッツだけでなく、他の面々も同じ様に呆れ顔で溜息を吐く。その直後、再び幻想郷各地に凄まじい力の反応が幾つも出現した

 

フラン:コ、コレってまさか・・・

 

ラディッツ:幽々子、アンタ・・・

 

幽々子:今回迷惑を掛けた人達には、もう既に御裾分けしちゃった♪

 

妹紅:・・・最悪だ・・・

 

妖夢:幽々子様!またですか!

 

幽々子:ゴメンなさーい!

 

アリス:と言う事は・・・

 

時の界王神:皆大変よ!また幻想郷の実力者達が暴れ始めたわ!今、華扇達が解決に動いてるから、貴方達も力を貸して!

 

事件を知らせに、時の界王神がひょっこり顔を出す

 

鈴仙:・・・どうしますか?

 

ラディッツ:聞くまでも無いだろう・・・皆、悪いが今回も・・・

 

フラン:皆まで言わないでよ、御兄ちゃん。

 

はたて:やれやれ・・・

 

妹紅:しょうがないな・・・

 

アリス:言われずとも付き合うわよ。

 

鈴仙:勿論私も!

 

仲間達は、次々と重い腰を上げていく

 

妖夢:今回は私も御力添え致します。何なりと御指示を。

 

ラディッツ:助かるよ。パチュリー、お前は・・・

 

パチュリー:言わせないで。

 

ラディッツ:へいへい・・・カカロット、美鈴。館の番は任せたぞ。

 

美鈴:御任せを!

 

悟空:皆、しっかりな!

 

ラディッツ:咲夜、レミリアの介抱は頼んだぞ。

 

咲夜:えぇ、分かってますとも。

 

幽々子:それじゃ、私はこの辺りで・・・

 

妖夢:勿論、幽々子様も一緒に来て頂きますよ?

 

幽々子:・・・ハイ・・・

 

コソコソと立ち去ろうとした幽々子だったが、妖夢の威圧に圧されて今回も同行する事になるのだった

 

ラディッツ:よし!行くぞ!

 

一難去ってまた一難・・・こうして、またもや起きた大事件を彼等は何とか解決したのだが・・・その後、幽々子が丸1日掛けて紫や時の界王神から説教を受け、更に妖夢監督の元で反省文を書かされたのは別の話・・・




今回もグダグダ長くて申し訳無い

そして・・・幽々子さん、悪気は無くとも完全にド戦犯(笑)

次回からですが・・・色々考えて、先にザーボンと小傘が異変解決をする『付喪神反乱編』をやりたいと思います

此処に来て、華扇一派に新しい協力者が加わります

ヒント(最早答え):和太鼓の付喪神

キャラの立ち位置は、ラディッツ一行で言うはたての様に、恋愛的な描写は無いが、頼れる女友達として、ザーボンや小傘の事を応援しつつ支えて行くキャラにしたいと思ってます

来年こそ、投稿期間を元に戻したい

・・・そして、竜頭蛇尾の文才をどうにかしたい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。