誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第433話

和太鼓の付喪神である堀川雷鼓は、仲間の付喪神達の不穏な動きを察知し、それを未然に防ぐ為に唐笠御化けの小傘に協力を依頼した。彼女達が次に向かったのは、幻想郷の最東端にある博麗神社だった。目的は、その日偶々神社の屋根の修繕の為に呼び出されていたザーボンに協力を頼む為だった。彼は、小傘や雷鼓への協力を快く承諾し、更には神社の巫女である博麗霊夢も協力してくれる事となった。雷鼓の案内で無縁塚に到着した一行は、直ぐ様分かれ道に差し掛かった。効率良く探索する為に二手に分かれて探索する事になり、ザーボンは雷鼓と組んで右の道へ、小傘は霊夢と組んで左の道へと進む事になった。右の道を進むザーボンと雷鼓は、雑談しつつ最奥部を目指していた・・・

 

雷鼓:えっと・・・ザーボン・・・さんだっけ?

 

ザーボン:ハハ・・・堅苦しい呼び方が苦手ならば、呼び捨てで呼んでくれても構いませんよ。

 

雷鼓:あ、そう?じゃあ改めて・・・ザーボンは、小傘の事どう思ってるの?

 

ザーボン:どう・・・とは?

 

雷鼓:付き合ったりとかはしてない訳?

 

ニヤニヤしながらザーボンに問い掛ける雷鼓だったが、ザーボンは少し考え込んだ後、ゆっくりと口を開いた

 

ザーボン:・・・何と言えば良いのか・・・確かに仲良くさせて貰っていますし、彼女には心身共に支えられて感謝もしています。しかし、そう言う浮いた関係では無いかと・・・

 

雷鼓:アレ?そうなの?凄く仲良さそうだったし、てっきり・・・

 

ザーボン:彼女には彼女の生活もありますし、生活は別々で・・・あ、週の半分以上は共に修行したり、買い出しや食事をしたり・・・それと、週末には彼女の所で手料理を御馳走になる程度で・・・

 

雷鼓:うん。アンタ達がやってる事、端から見たらもう立派にカップルのそれだから。

 

ザーボン:えっ?そ、そうなのですか?

 

雷鼓:気付いてなかったんだ・・・

 

ザーボン:も、申し訳無い・・・

 

雷鼓:いや、謝られても困るんだけど・・・

 

雷鼓は思った。「小傘の奴、気弱で大人しそうな見た目して結構やるわね・・・」と・・・そんな事を話している2人の前に、無数の栽培マンの群れが姿を現した

 

栽培マンA:ギャギャアッ!

 

栽培マンB :ギギィ!

 

雷鼓:な、何なのコイツら・・・

 

ザーボン:栽培マンだと?何故こんな所に・・・

 

栽培マン達は、次々に姿を現してはザーボンと雷鼓を囲む様に移動し始める

 

雷鼓:どうやら、逃がしては貰えないって感じね。

 

ザーボン:その様で・・・

 

雷鼓:ザーボン、コイツらの力ってどんなもんなの?

 

ザーボン:ハッキリ言って、栽培マン単体の戦闘力は雑魚同然。どうやら強化個体の様ですが、それでもたかが知れています。しかし、奴等の真価はその数による人海戦術にある。

 

雷鼓:成る程、質より量で攻める相手って事ね。

 

ザーボン:そう言う事です。

 

そんな話をしている2人に、問答無用で一斉に襲い掛かる無数の栽培マン達だったが・・・

 

ザーボン:どれだけ群れようと無駄な事だ!シューティングスターアロー!

 

ザーボンが空中から放った気弾は、まるで流星の様に栽培マンの群れに降り注ぎ、次々と粉微塵に消し去っていく

 

雷鼓:ヒュー♪やるわね♪それじゃ私も・・・

 

雷鼓は、太鼓を数回鳴らし、自分の周りに鳥の形をした雷の弾を作り出す

 

雷鼓:飛んでけ!雷鳥!

 

鳥型の雷の弾を連続で飛ばし、襲い掛かって来る栽培マン達を感電させていく

 

ザーボン:なかなか美しい技を御持ちの様で。

 

雷鼓:いやいや、それ程でも♪

 

その後も、栽培マンの群れはザーボン達に襲い掛かるが、全く相手にならずに全て討伐されてしまうのだった

 

雷鼓:本当に数だけだったわね。ま、準備運動くらいにはなったかな?

 

ザーボン:・・・

 

雷鼓:どうかした?

 

ザーボン:先の栽培マン達よりも強く、邪悪な気の反応が2つ・・・

 

雷鼓:2つ・・・って事は・・・

 

ザーボン:どうやら、その反応の主はこの先で我々を待ち構えている様です。

 

雷鼓:・・・大丈夫、行けるわよ。

 

ザーボン:結構。では、行くとしましょうか。

 

雷鼓:えぇ、そうね。

 

ザーボンと雷鼓は、反応がある方へと歩みを進める。其処で彼等を待っていたのは、2人の女性・・・片や、薄い青紫色の髪をショートヘアと長い二つ結びを組み合わせた様な独特の髪型をし、葉付きの白い花の髪飾りを付けており、薄い黄褐色のワンピースを白の長袖シャツの上に重ね着した女性。片や、茶髪のショートボブでカチューシャを付けた髪型をし、和琴の弦が光となって巻き付いたスカートを履いた女性だった。2人の体からは闇のオーラが溢れ出しており、目は怪しく赤く輝いている

 

雷鼓:やっぱりアンタ達だったのね・・・弁々・・・八橋・・・

 

ザーボン:御知り合いでしたか・・・

 

雷鼓:えぇ・・・紫の髪の子が九十九弁々、茶髪の子が妹の九十九八橋・・・同じ楽器の付喪神で、仲間だから・・・

 

ザーボン:成る程・・・

 

雷鼓:それにしても、何て邪悪な力・・・ちょっと待ってなよ、2人共。すぐに目を覚まさせてあげるからさ。

 

ニヤリと怪しい笑みを浮かべつつ身構える九十九姉妹。彼女達を助け出す事が出来るのだろうか・・・




九十九姉妹が闇に操られた状態で登場しました

ザーボンと雷鼓チームの戦闘が終わったら、小傘と霊夢のチームにも勿論戦闘があります

小傘が本当に頑張るのはそれから先、この事件の黒幕との戦いです

因みに、雷鼓の技はワンピースのエネルっぽくしてみました(何故か)

他にも、テイルズシリーズの雷技とかアリかもなぁ・・・と考えてます
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