誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第434話

付喪神達の不穏な動きを察知し、事件を起こす前に鎮圧すべく動き出したザーボン、小傘、霊夢、雷鼓の4人。無縁塚に到着し、早速二手に分かれて探索を始めた。最奥部を目指していたザーボンと雷鼓の前に、栽培マンの群れが立ちはだかったが、数だけのそれらは彼等の相手にはならず、あっと言う間に全滅した。しかし、更に邪悪な力の反応を感知し、その力の元へと向かった2人を待っていたのは、闇の力により正気を失っている九十九弁々とその妹、九十九八橋だった。九十九姉妹の目を覚まさせる為の戦いが始まった

 

弁々:此処には、私達の同胞・・・心無い人間達に捨てられた道具達の怨念が眠っている・・・

 

八橋:今こそ、愚かな人間達に復讐を・・・邪魔はさせない!

 

弁々と八橋の闇の力に呼応したかの様に、辺りの地面から次々と闇のオーラが噴き出し、その全てが人の形をした黒い人形へと姿を変える。その数こそ栽培マンには劣るが、闇の力と人間達への負の感情により凄まじいパワーを持っていた

 

弁々:コレは、同胞達の負の思念・・・

 

八橋:信じていた人間達に裏切られ、捨てられた道具達・・・それが形になった存在。

 

雷鼓:アレ全部、此処に眠る道具達の負の思念だって言うの・・・

 

ザーボン:闇の力・・・コレ程までとは・・・

 

雷鼓:弁々!八橋!まずは話を・・・

 

弁々:問答無用!

 

八橋:邪魔者は・・・排除!行け!

 

九十九姉妹の指示で、闇の人形達がザーボンと雷鼓に襲い掛かる。応戦する2人だが、攻撃しても直ぐ様再生する人形達に苦戦を強いられている

 

雷鼓:くっ・・・駄目だ、普通に戦ってちゃ、こっちがもたなくなる・・・

 

弁々:隙あり!

 

八橋:やぁっ!

 

正面の人形との戦いに気を取られている雷鼓の背後から、弁々と八橋の放ったエネルギー波が迫る

 

雷鼓:げっ!ヤバッ!?

 

ザーボン:くっ・・・間に合え!

 

ザーボンは、すんでの所で雷鼓を庇いつつ一緒に倒れ込む(雷鼓が下で、ザーボンが上で庇う様になっている)

 

ザーボン:ふぅ・・・間一髪と言った所ですか・・・怪我はありませんか?

 

雷鼓:あ、有難う・・・怪我は無いんだけど・・・その・・・右手が・・・

 

ザーボン:えっ?

 

雷鼓が頬を赤らめつつ視線を反らす。ふと、ザーボンは自分の右手に何か柔らかい感触があるのを感じた。そう・・・何故なら、雷鼓の左胸を鷲掴みにしていたからである(所謂ラッキースケベである)

 

雷鼓:イヤーン・・・なーんて・・・

 

ザーボン:も、申し訳ない!そんなつもりでは!

 

ザーボンは、謝罪しつつ慌てて立ち上がった

 

雷鼓:いや、まぁ助けてくれた訳だし・・・うん・・・

 

ほんの少し気まずい沈黙こそ流れたが、直ぐ様気を取り直して戦闘を再開したザーボンと雷鼓。だったのだが、尚も人形達の処理に手こずっていた

 

弁々:そんな戦い方では、まず勝ち目は無い。

 

八橋:救済方法があるとすれば・・・それは浄化の力のみ・・・

 

雷鼓:じ、浄化って言われても・・・

 

ザーボン:浄化・・・そう言えば・・・

 

ザーボンは、ある日の華扇との修行を思い出していた

 

華扇:今日貴方に教えるのは、邪悪な力のみを消し去る技よ。

 

ザーボン:そんな事が可能なのですか?

 

華扇:もう忘れてしまったかしらね?貴方がこの世界に来た直後、博麗神社で起きた戦いの事を。

 

ザーボン:・・・もしや、以前華扇様が正邪に放ったあの・・・

 

華扇:思い出した様ね。コレから先、強大な闇の力を持つ者との戦いを経験する事もある筈。その時に、何も出来ずにやられてしまう事が無い様、対抗策を身に付けておかなくてはね。

 

ザーボン:その対抗策とは?

 

華扇が力を込めると、その手が白い光を帯びる

 

華扇:名を、仙術·邪気滅殺と言うわ。光の力を相手に打ち込み、負の力だけを消し去る技。但し、素の攻撃力自体は皆無に等しく、相手を倒す目的の為には使えないけれどね。

 

ザーボン:光の力・・・それを私が習得出来ると・・・

 

華扇:この力で、今度は皆を助けてあげて頂戴。大丈夫、貴方ならきっと出来る筈よ。何たって、この茨木華扇の愛弟子なんだもの♪

 

笑顔でそう言い切る華扇に対し、ザーボンは決意を固める

 

ザーボン:皆を守る力・・・分かりました。必ずや、その期待に応えて御覧に入れます。御指導、宜しく御願いします。

 

華扇:宜しい♪さぁ、修行を始めるわよ。厳しく指導するから、覚悟はしておいてね?

 

ザーボン:ハッ!

 

回想終了

 

ザーボン:我が師より力を分け与えられ、伝授されたこの力、どうやら試す時が来た様だ。

 

ザーボンの右手が白い光を帯びる

 

雷鼓:な、何?

 

八橋:手が・・・

 

弁々:この光は・・・

 

ザーボン:受けてみるが良い!

 

ザーボンは、人形の内の1体に光る拳を打ち込んだ。すると、人形から溢れていた邪悪なオーラが瞬時に霧散し、人形は崩れ去った。その後も、次々と他の人形にその拳を放っていき、全ての人形は完全に機能を停止したのだった

 

弁々:バカ・・・な・・・

 

八橋:こんな事・・・

 

驚きを隠せない九十九姉妹だが、それは雷鼓も同様だった

 

雷鼓:今、何をしたの?

 

ザーボン:師より教わった、闇の力のみを浄化する技・・・それを使いました。

 

雷鼓:何その御都合主義な技・・・いやまぁ、御陰で助かったんだけど・・・

 

ザーボン:さて・・・

 

ザーボンは、瞬時に弁々と八橋の背後に回り込んだ

 

弁々:しまっ・・・

 

言い終わらない内に、まずは弁々の首の後ろに軽く力を纏わせた手刀を打ち込んだ

 

八橋:姉・・・

 

ザーボンは、倒れ込む弁々を受け止めた。それに気を取られた八橋にも同じ様に力を纏わせた手刀を打ち込み、コレまた同じ様にしっかりと受け止め、瞬時に2人の闇の力を消し去ってしまったのだった

 

雷鼓:えっ?もしかして、今のでさっきの力消えたの?

 

ザーボン:えぇ、もう大丈夫でしょう。

 

ザーボンは、雷鼓の問いにそう答えつつ、九十九姉妹をその場にゆっくりと寝かせる

 

雷鼓:コリャ、小傘が頼りにする訳だわ・・・

 

ザーボン:いやいや、まだまだ未熟者です。慣れない力を使ったせいか、気の消費が激しくて・・・

 

雷鼓:あ、一応デメリットはあるんだ・・・

 

ザーボン:ハハハ・・・師匠の様にはいきませんね・・・

 

苦笑いを浮かべつつ、そう答えるザーボンだった

 

雷鼓:あ、それから・・・さっきは庇ってくれて有難う。助かったわ♪

 

雷鼓は、さっき身を呈して庇ってくれた事に対して、笑顔で御礼を言う

 

ザーボン:いや・・・その・・・さっきの事は、どうか他の皆さんにはくれぐれも内密に・・・御願いします・・・

 

雷鼓:あー・・・まぁアレは事故みたいなもんだしね♪了解♪

 

その後、九十九姉妹が目を覚ますまでの間、休憩する事になったのだった




華扇から教わった浄化能力のある新技って設定ですが、慣れない力のデメリットで気の消費が激しく、連続で使用すると負担が大きいって事で行こうかと

弁々と八橋は、まぁ戦闘シーン無く元通り

で、性欲スッポ抜けてるサイヤ人達には無いちょっとアレな描写もありましたが・・・

次は小傘と霊夢ペアですが、勿論彼女達にも刺客が立ちはだかります

雷鼓の立ち位置については、小傘とは違った感じでザーボンを支えていく事になるかと(ラディッツとはたてみたいな、友達以上恋人未満な感じ)
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