無縁塚での事件を解決したザーボン、小傘、雷鼓、霊夢は、他の付喪神達(弁々、八橋、こころ)と共に人里へと戻った。そして、彼女達と別れた4人は、紫や華扇と連絡を取り、そのまま彼女達と八雲邸で合流し、今回の事件の一部始終と、新たな脅威が登場した事を報告したのだった
ザーボン:以上が、今回の事件の報告になります。
時の界王神:鬼人正邪・・・彼女にも困ったものね・・・
華扇:えぇ、本当に・・・
紫:何はともあれ、付喪神達の反乱を事件を未然に防げた事は喜ばしい事だわ。今回は本当に御疲れ様。
華扇:良くやりましたね、皆♪
ザーボン:有難うございます。
紫や華扇の労いの言葉に、ザーボンは頭を下げた
霊夢:と言うか、紫と華扇は兎も角、どうしてこの人(時の界王神)まで居るのよ?神様って暇なの?
紫:バッ・・・また貴方は、そんな無礼な言い方を・・・
霊夢の無礼な物言いに、紫は慌てふためく
時の界王神:別に構わないわよ。私、あんまり堅苦しくされるの嫌いだし。で、私が此処に居る理由だけど・・・簡単に言えば、紫に仕事の手伝いをして貰ってて、その終わり際に貴方達から連絡を貰ったからよ。貴方達の生活を見守るのは、私の役目でもあるからね。
紫:それで、御忙しい中わざわざ此方に来てくださったのよ。
霊夢:フーン・・・
紫:フーンって・・・貴方ねぇ・・・
時の界王神:まぁまぁ、彼女達も異変解決で疲れてるだろうし。
紫:ま、まぁそれはそうですが・・・
華扇:それにしても・・・また厄介な存在が敵側に現れたものね・・・
時の界王神:宇宙の帝王、フリーザ・・・彼が狙った星は、全て例外無く悲惨な末路を辿ってるわ。
小傘:た、例えば・・・?
時の界王神:自分に抵抗する先住民が居たならば皆殺しにして、その星は売りに出したりは日常茶飯事・・・万一生かしておいたとしても、奴隷として好き放題扱き使ったり・・・其処に強い力を持つ者達が居たならば、その圧倒的な力を見せ付けて恐怖を植え付け、自分の手駒にする・・・とまぁ、そんな所かしらね。
小傘:酷い・・・
雷鼓:文句無しの極悪人って事ね。
時の界王神:そうね・・・其処に居るザーボンや、他の外来人の子達も、元々はフリーザの侵略を受けた星の数少ない生き残りよ。
ザーボン:その通りです。私は、虐殺行為を繰り返すフリーザ様・・・いや、フリーザの姿を見て、その圧倒的な力に心酔し、故郷を捨てて自ら奴の部下になりました。それからと言うものの、奴の命令で侵略や殺戮行為を繰り返し、その力を認められて軍の参謀、奴の側近になりました。
小傘:・・・
ザーボン:しかし、今思えば愚かな選択だった・・・
雷鼓:色々あった訳ね・・・
霊夢:まぁ良かったじゃない。そんな所からこうして抜け出せた訳だし。
ザーボン:えぇ。今はあの恐怖に怯える日々に終止符を打てて、とても清々しい気分です。尤も、どれだけ悔いようとも過去の罪が消え去る事はありませんが・・・それでも・・・
ザーボンは、小傘の顔を見る
ザーボン:どれだけ長い時間が掛かろうと、私は罪滅ぼしをしていくつもりです。私を信じ、支えてくれる人・・・その信頼を裏切らない為にも。
その言葉を聞き、小傘は笑みを浮かべる
ザーボン:先の話に付け加えると・・・奴は自分の力を絶対の物と信じていて、少しでも逆らう者もやはり容赦無く殺す・・・自分が一番で無いと気が済まない・・・そんな性格をしていますね。
霊夢:何その糞ガキっぽい考え方・・・なまじ力があるだけに、余計質が悪いわね。
紫:次から次に厄介事が・・・やれやれだわ・・・
ザーボン:御言葉ではありますが、此処で1つ提案があるのですが。
時の界王神:何かしら?
ザーボン:今回発覚した事・・・フリーザが敵側に加担していると言う情報を、他の者達や幻想郷の有力者の方々にも伝え、対策を練るべきだと考えます。何も知らないままにしておくのは危険かと。
時の界王神:そうね、その通りだと思うわ。
紫:では、幻想郷の有力者達に通達し、緊急会議を開きましょう。
華扇:でも、会議って言ったって会場とか色々決めるべきなのでは?
時の界王神:その辺は、紫に任せて良いかしら?
紫:仰せのままに。
時の界王神:そして、会議には私も参加するわ。知ってしまった以上、放置は出来ないしね。
華扇:勿論私も。ザーボン、小傘。貴方達にも、この件の重要な証人として、会議への参加を命じます。
ザーボン:勿論です。
小傘:分かりました。
雷鼓:えーっと・・・私も一応証人な訳だけど・・・多分出なきゃ駄目?
紫:駄目♪
雷鼓:・・・ハイ・・・
ニッコリ笑う紫に、最早何も言い返せない雷鼓だった
霊夢:紫、私疲れてるしパスで・・・
霊夢は、コソコソその場から逃げようとするが、それは華扇に止められる
華扇:霊夢、貴方も勿論強制参加よ?
霊夢:くっ・・・
紫:色々準備もありますので・・・2時間後に、再び此方から連絡しますわ。
時の界王神:分かったわ、宜しく頼んだわよ。
紫:ハイ。
そんなこんなで、八雲邸を出立した華扇一派(華扇、ザーボン、小傘)と雷鼓、霊夢は、2時間後の会議の準備の為に一度解散する事になった。ザーボンと小傘は、華扇と共に茶屋で休憩中である
小傘:大変な事になっちゃいましたね・・・
ザーボン:えぇ・・・
華扇:でも、貴方達ならきっと大丈夫よ。何たって、私の愛弟子なんだもの♪信じてるわよ♪
華扇は、2人に微笑み掛ける。ザーボンと小傘は、顔を見合わせて少し照れ臭そうに笑い合うのだった
次回、有力者達が一堂に介しての緊急会議開催!?
この章が一段落したら、次はアリスが魔界に里帰りする話をやろうかと思います
簡単なあらすじとしては・・・
アリスの元に一通の文(手紙)が届いた
差出人は、アリスの母親で、魔界の神でもある神綺だった
その内容は、最近魔界で不穏な動きをしている者が居り、それが自分を狙っているかも知れないと言うものだった
「御母さんを助けたいの。御願い、貴方の力を貸して!」
母親を心配したアリスは、念の為にラディッツに自分の護衛を依頼し、彼はそれを承諾、共に神綺救出と事態の収拾をすべく、アリスの故郷である魔界へと赴くのだった
更に予定しているのは、鴉天狗であるはたてが、他勢力との過度な交流が原因で、大天狗や仲間達と衝突し、理不尽に命の危機に陥る話を・・・
あらすじ
基本的に排他的な鴉天狗と言う種族でありながら、他勢力との交流を積極的に行い、必要とあらば共に異変解決に赴く姫海棠はたて。そんな彼女を異端とし、彼女の仲間である天狗達や大天狗達は快く思ってはいなかった。数人を除いては・・・
ある日、天狗達の会議でそれについて言及されたはたては、自分は恥じる事は一切していないと反発するが、その態度が古い価値観に囚われた大天狗達の気に障り、何と彼女は、自分達の掟を破る反逆者として処刑される事になってしまう
「ゴメン・・・もう・・・駄目かも知れない・・・」
理不尽に命を奪われようとしている仲間を見捨てておけず、ラディッツは単身妖怪の山へと乗り込もうとするが、そんな彼に力強い協力者達が現れるのだった
「小僧1人じゃ無謀だ、力を貸してやろうじゃないか」
「可愛い部下の危機に立ち上がってくれたんだ、力を貸すのは当然だろう?」
はたての運命は・・・