誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第445話

無縁塚の事件解決から数日後、人里では鍛冶屋唐笠のバザーが行われていた。その売り物は、小傘とザーボンが無縁塚で集めて来た道具達を日常生活の中で使える様にと小傘が修理、加工した物だった。商品となっているのは、日用品は勿論、子供達の遊び道具等も沢山あった。バザーと銘打ってはいるものの、「本当に大切にしてくれる人に提供します、御代は御客様の心次第」と言う販売文句を掲げており、開店と同時に小傘を慕う人間達が集まっていた。当の小傘は、人間達と笑顔で交流しつつ、場合によっては道具の使い方の説明、更には売り子も1人でこなしているのだった。ザーボンと華扇は、その様子を見守っていた

 

ザーボン:まさか、捨てられていた道具を再利用出来る所まで直してしまうとは・・・

 

華扇:でも、風雨にさらされてしまって部品が朽ちてしまっている物もあって、全部修繕する事は流石に出来なかったそうよ。

 

ザーボン:まぁそれは仕方無い事でしょうが・・・しかし、修繕不可能となった道具達はどうしたんでしょうか・・・

 

華扇:それはまぁ・・・

 

霊夢:心配要らないわよ。

 

2人で話しているザーボンと華扇に、霊夢が声を掛ける

 

ザーボン:コレは霊夢さん。里の見回りですか?

 

霊夢:えぇ、そんな所よ。

 

華扇:で、心配要らないとは?

 

霊夢:あの子、どうしても修繕出来なかった道具達を私の所に持って来て言ったのよ。「万一、この子達が怨念で化けて出たりしない様に、供養してあげたい」ってね。

 

華扇:それじゃあ・・・

 

霊夢:道具達が妖怪にならない様にしっかり供養してあげる事も、一応巫女としての私の仕事だしね。

 

華扇:ちゃんと仕事をこなしたのね、偉いわ霊夢♪

 

華扇は、笑顔で霊夢を褒める

 

霊夢:まぁ私としては、面倒事を片付けられたし、貰える物も貰ったし良しとしとくわ♪

 

霊夢は、親指と人差し指で丸を作りつつ嬉しそうにそう言った

 

華扇:前言撤回・・・貴方と言う人は・・・

 

華扇は、今度は溜め息を吐いた

 

霊夢:ザーボンも、今回は御疲れ様。化け傘や付喪神達を守り抜こうとしたアンタ、なかなか格好良かったわよ?

 

ザーボン:恐縮です。

 

そんな話をしている中、小傘の店への来客が増え、小傘は予想外の客の多さと、その対応に追われてあたふたし始める

 

華扇:おっと、客足が増えて来たわね。

 

ザーボン:では、我々も手伝いを・・・

 

雷鼓:おーい!小傘!

 

手伝いしようと歩み出ようとしたザーボンと華扇だったが、小傘の元に九十九姉妹とこころを連れた雷鼓が姿を現した

 

小傘:雷鼓ちゃん!皆も!どうして・・・

 

雷鼓:どうしてって・・・小傘がバザー開いたって里の人に聞いて、私達も何か手伝い出来ないかなって思ってさ。

 

弁々:1人じゃ大変そうだものね。

 

八橋:皆でやれば効率は上がる筈よ。

 

こころ:客引きは私に任せろ!

 

華扇:勿論、私達も力を貸すわよ。ね?

 

ザーボン:ハッ!

 

雷鼓:てな訳で、指示を頂戴♪

 

小傘:皆、有難う♪それじゃあ・・・

 

それからは、こころと九十九姉妹が客引きを、小傘と雷鼓が商品の説明を、ザーボンと華扇が販売をそれぞれ分担して行い、道具達は次々と新たな持ち主に引き取られて行った

 

霊夢:色々あったけど、コレにてめでたしめでたし・・・かしらね?

 

コレは、人間達と共存する心優しい付喪神と仲間達の御話・・・彼女達と人間達の良好な関係は、コレからもずっと続いて行くだろう。めでたしめでたし・・・




付喪神異変、コレにて終了となります

小傘の同胞達への思い遣り、少しでも上手く描けていれば幸いですが・・・

コレ以降、華扇一派に雷鼓や付喪神達が協力する事になります(主に雷鼓が)

次回の長編からは、ラディッツとアリスがメインとなります

まずは息抜きに軽く短編でも・・・

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