誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第45話

引き続き、妖怪の山の頂上を目指す一行。しかし、頂上に続く道のあちこちに傷付いて息絶えた天狗達の死体が転がっていた。一行は、その死体の1つ1つを丁寧に埋葬しながら突き進んでいる

 

ラディッツ:進めば進む程、死体がドンドン増えてってやがる…

 

文:この人達にも、家族や友人、恋人だって居た筈です…それなのに…

 

はたて:ごめん…私がもっとしっかりしてれば、こんな事には…

 

ラディッツ:仲間達を失って辛い気持ちは分からんでもない。だがな…こんな所で立ち止まってちゃ、コイツらの死が無駄になっちまう。一刻も早くこの事態を解決する事が、コイツらへのせめてもの手向けになる筈だ。

 

文:そう…ですね…

 

はたて:うん…

 

ターレス:思ったより時間がかかってやがる…

 

パチュリー:死体を残さず埋葬しながらだもの、仕方無いわよ。

 

ターレス:そりゃそうだが…

 

文:スミマセン、面倒を御掛けしまして…

 

ターレス:全くだ…

 

一行の前に、再び複数の栽培マン達が姿を現した

 

はたて:また出た!

 

ターレス:雑魚が何匹出て来ようが、勝ち目なんてねぇんだよ…

 

ターレスの気攻波により、道を塞ぐ栽培マン達は全て跡形も無く消し飛んだ

 

ラディッツ:ターレス、何を苛ついてるんだ?

 

ターレス:苛つきもするだろ?戦いたくてウズウズしてるってのに、雑魚処理と死体の埋葬をしながらの山登りを強いられてるんだぜ?

 

ラディッツ:ま、まぁそりゃそうかも知れんが…

 

ターレス:射命丸。此処から頂上までは、まだ距離があるのかよ?

 

文:この辺りは大体山の中腹ですし、全速力で進むだけならばそれ程は…

 

ターレス:なら、さっさと行くぞ。頂上で戦ってる奴が居るんだろうが…

 

文:そ、そうですね!

 

ターレス:ラディッツ、仙豆を寄越せ。

 

ラディッツ:仙豆をか?

 

ターレス:あぁ、俺は一足先に頂上に行く。栽培マン共を作り出してる奴をぶっ倒しにな。分かったら、さっさと寄越せ。

 

ラディッツ:あ、あぁ…(ターレスに仙豆を投げ渡す)

 

ターレス:フン…お前らは、死体や栽培マン共の処理でもしながらのんびり来るんだな。射命丸、案内しろ。

 

文:はい!此方です!

 

ラディッツ達をその場に残し、ターレスは文と共に全速力で頂上へと向かって行った

 

パチュリー:勝手な奴ね…

 

ラディッツ:態度や口こそ悪いが、アイツなりに頂上で戦ってる奴を心配したんだろう。その証拠に、仙豆を持って行ったしな。後は、自分が戦いたかっただけなんだろうが…

 

パチュリー:戦い好きにも困った物ね。

 

はたて:もしかして、彼って素直じゃないタイプ?

 

ラディッツ:あぁ。あんな感じだから誤解されやすく、基本表に出さんだけで、本当は仲間想いな奴なんだ。無鉄砲に暴れるだけの他の連中と違ってな。

 

パチュリー:フーン…そう言えば、貴方は彼と昔よく一緒に居たんだったわね。どんな感じだったの?

 

ラディッツ:下級戦士だからと親に見捨てられて独りで居たアイツを、俺の御袋が引き取って来てな。だから、アイツとはダチと言うよりは兄弟みたいだと言うべきか…ある日、俺達は親父達の目を盗んで、家の近くの立ち入り禁止になってる森に度胸試しに行ったんだ。すぐに帰るつもりだったんだが、其処で凶暴な野生の肉食生物と鉢合わせしちまったんだ。ソイツは、下級戦士のガキじゃ到底勝てねぇ力を持った奴でな。

 

はたて:えっ?じゃあ、2人共其処でやられちゃった訳?

 

パチュリー:いやいや…やられちゃってたなら、今其処で語ってる彼は誰なのよ?

 

はたて:あ、そっか…

 

ラディッツ:情けねぇ話だが、俺はその時恐怖の余り腰を抜かしちまってな…そんな俺を守ってくれたのが、アイツだったんだ。

 

パチュリー:へぇ…

 

はたて:で?どうなったの?

 

ラディッツ:棒切れ1本でその生物に立ち向かったアイツだが、到底敵う筈も無く…散々遊ばれた挙げ句、2人共ソイツに食われそうになった。そんな時、俺の親父が救援に来てくれたんだ。俺達が居ねぇのに気付いて探してる内に、俺達が森に入って行ったと言う目撃情報を得たと言ってた。で、その生物は親父があっさりブッ飛ばして円満解決…とはならず、家に連れ戻された俺達は、親父の拳骨を頭に食らった上で長々と説教されちまった…2人共、頭にデカいコブを作ってな。

 

はたて:ありゃりゃ…

 

パチュリー:やんちゃした結果ね。

 

ラディッツ:あの痛みは、今でも忘れてねぇよ…まぁ何が言いたいのかと言うと、アイツは昔からそんな奴だって事だ。って、何で俺はこんな時に下らん過去話をベラベラと…スマン、忘れてくれ。

 

はたて:いやいや、良い話を聞かせて貰ったよ

 

パチュリー:口調や態度はともかく、根は良い奴だって事は何となく分かったわ。

 

ラディッツ:そうか。

 

はたて:心暖まる話で気分転換した所で、頂上までもうちょいだよ。文の代わりに私が案内するから、しっかり付いて来てね。

 

ラディッツ:あぁ。

 

パチュリー:はいはい…

 

その後も、はたてを案内役にし、襲い来る栽培マン達の撃破や死体の埋葬をしながら、先に頂上に向かったターレス達を追い掛けるラディッツ達。そんな彼等を頂上で待つのは、一体誰なのだろうか…

 




本当、どうでも良い誰得なのか分からない過去話を長々と…

御目汚し、大変失礼しました

もうすぐ頂上での戦いが始まります

栽培マン達を作り出している敵と、それに立ち向かっている文達の仲間とは…
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