アリスの故郷である魔界に侵攻を仕掛けて来た2人の男女、トワとミラ。トワに囚われたアリスを救出すべく、ラディッツはミラとの戦いに臨む。開始早々、果敢に攻めるラディッツだったが、ミラはその全てを表情を変えずに躱し続けている・・・
ミラ:その程度の攻撃では、この俺に当てる事は不可能だぞ。
ラディッツ:だろうな・・・だが、まだまだ行くぞ!
尚も攻めを継続するラディッツだったが、やはりミラには通用しない・・・
トワ:あまりにも一方的・・・アレじゃ、最早戦いとすら言えないわね。
アリス:・・・
ミラ:サイヤ人ラディッツ・・・事前に得ているデータよりは格段に戦闘力が高い様だが、それでもこの俺には勝てん。
ラディッツ:あぁ、だろうな。このまま続けても、此方が無駄に消耗するだけでまず勝てんだろう。
そう言いつつ、ラディッツは気を高める
ミラ:言葉とは逆に、闘志は尽きていないらしいな。
ラディッツ:生憎と、俺は諦めが悪いんだ。いや、悪くなったと言うべきか・・・誰かさんのせいでな・・・
ミラ:何の事だ?
ラディッツ:いや、此方の話だ。
気を高めたラディッツは、それからも全く怯む事無くミラとの戦いを続けている。ラディッツの攻撃はどれも有効打とはならず、逆に激しい動きから来る疲れとミラの攻撃のダメージを蓄積し続け、尚もミラ優勢の状況である
トワ:呆れた・・・どれだけやっても無駄だと分かってて戦いを続けるなんて・・・良い加減に諦めれば良いのに・・・貴方もそう思うでしょ?
アリス:確かにそうかも知れない・・・誰かの為に体を張って無茶ばっかりして・・・何度も死に掛けて・・・でも・・・
トワ:でも・・・何よ?
アリス:自分の為にあんなにも頑張ってくれてるなんて・・・ちょっと嬉しくも思うわ。
アリスは、そう言いつつ口角を上げる
トワ:何よそれ・・・理解出来ないわ・・・
アリス:して欲しいとも思わないわ。
トワ:・・・
それから暫く、ラディッツとミラの戦いは続いた。とは言うが、ラディッツは全身のダメージと疲れにより最早満身創痍、対するミラはまだまだ余裕の表情を崩していないが・・・それでも、ラディッツは戦いの姿勢を解いていないのだった
ミラ:弱い奴を痛め付ける趣味は俺には無い。さっさと諦めろ。
ラディッツ:断る。
追い詰められたこの状況でも、ラディッツはミラを真っ直ぐに見て戦う姿勢を見せる
ミラ:・・・
ミラは思った。「コレが死に掛けの男の目なのか」と・・・
ラディッツ:どうした?俺はまだやれるぞ。
ミラ:・・・止めだ・・・
ラディッツ:何?
トワ:ミラ?
ミラの方が戦う姿勢を解いた
ミラ:此処で満身創痍の今の貴様にトドメを刺すのは造作も無いが、それでは後味が悪い。興醒めも良い所だ。
ラディッツ:・・・
ミラ:サイヤ人ラディッツ。貴様の実力は、まだまだ俺の足元にも及ばん。だが、卑怯な真似をせず、どんなに傷付いても俺に向かって来たその闘志と根性は悪く無い。
ラディッツ:そりゃどうも・・・
ミラ:前向きに考えれば、貴様にはまだまだ伸び代があるとも言える。そんな貴様に、1人の戦士として敬意を表し、この場は生かしておいてやる。もっと腕を磨き、今よりもずっと強くなれ。そして、再び戦う事があれば、この俺を楽しませてくれ。
ラディッツ:へっ・・・強い奴との戦いを望むか・・・貴様、もしや只のバトルマニアか?
ミラ:まぁそんな所だ。
ラディッツ:分かった、約束する。もっと修行して、次は貴様にリベンジしてやる。勿論、タイマンでな。
ミラ:フン・・・
ミラは、トワの傍に瞬間移動し、トワに拘束されているアリスを解放する
トワ:ミラ!何を!?
アリス:えっ・・・と・・・
ミラ:行け。
アリス:あ、有難う・・・
アリスは、ミラに一応御礼を言い、ラディッツの傍に移動する
トワ:ミラ!どう言うつもりよ!どうしてこんな・・・
ミラ:黙れ、トワ。
トワ:・・・
ミラは、ラディッツ達の方へ向き直る
ミラ:1つだけ教えてやる。貴様等が此処に来る前に戦った連中の事だ。
ラディッツ:・・・まさか、スラッグとガーリックJrの事か?
ミラ:そうだ。単刀直入に言おう。奴等は本物じゃない。
ラディッツ:な、何だと!?
アリス:それじゃ、彼等は一体・・・
ラディッツ:・・・クローン戦士・・・
ミラ:そうだ。尤も、コレまで貴様等が戦って来たクローン戦士共とは出来が違うがな。
アリス:アレが・・・クローン戦士・・・
ミラ:コレから先、奴等と同等のクローン戦士達との戦いが増えるだろう・・・精々励む事だ。
そう言うと、ミラは不服そうなトワを連れて異空間の中へと姿を消した
ラディッツ:トワとミラ・・・か・・・
アリス:・・・
ミラは、どちらかと言うと弱者を嫌い、強者との正々堂々の戦いを望むフェアな戦士となってます
ラディッツはまだまだ彼には到底及ばないものの、立ち向かう根性や闘志を評価され、伸び代を期待されてこの場は見逃されています
・・・因みに、ラディッツがバーダックの息子である事はデータを得て知っています