誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

460 / 499
第460話

アリスの故郷である魔界に侵攻を仕掛けて来た2人の男女、トワとミラ。トワに囚われたアリスを救出すべく、ラディッツはミラとの戦いに臨む。開始早々、果敢に攻めるラディッツだったが、ミラはその全てを表情を変えずに躱し続けている・・・

 

ミラ:その程度の攻撃では、この俺に当てる事は不可能だぞ。

 

ラディッツ:だろうな・・・だが、まだまだ行くぞ!

 

尚も攻めを継続するラディッツだったが、やはりミラには通用しない・・・

 

トワ:あまりにも一方的・・・アレじゃ、最早戦いとすら言えないわね。

 

アリス:・・・

 

ミラ:サイヤ人ラディッツ・・・事前に得ているデータよりは格段に戦闘力が高い様だが、それでもこの俺には勝てん。

 

ラディッツ:あぁ、だろうな。このまま続けても、此方が無駄に消耗するだけでまず勝てんだろう。

 

そう言いつつ、ラディッツは気を高める

 

ミラ:言葉とは逆に、闘志は尽きていないらしいな。

 

ラディッツ:生憎と、俺は諦めが悪いんだ。いや、悪くなったと言うべきか・・・誰かさんのせいでな・・・

 

ミラ:何の事だ?

 

ラディッツ:いや、此方の話だ。

 

気を高めたラディッツは、それからも全く怯む事無くミラとの戦いを続けている。ラディッツの攻撃はどれも有効打とはならず、逆に激しい動きから来る疲れとミラの攻撃のダメージを蓄積し続け、尚もミラ優勢の状況である

 

トワ:呆れた・・・どれだけやっても無駄だと分かってて戦いを続けるなんて・・・良い加減に諦めれば良いのに・・・貴方もそう思うでしょ?

 

アリス:確かにそうかも知れない・・・誰かの為に体を張って無茶ばっかりして・・・何度も死に掛けて・・・でも・・・

 

トワ:でも・・・何よ?

 

アリス:自分の為にあんなにも頑張ってくれてるなんて・・・ちょっと嬉しくも思うわ。

 

アリスは、そう言いつつ口角を上げる

 

トワ:何よそれ・・・理解出来ないわ・・・

 

アリス:して欲しいとも思わないわ。

 

トワ:・・・

 

それから暫く、ラディッツとミラの戦いは続いた。とは言うが、ラディッツは全身のダメージと疲れにより最早満身創痍、対するミラはまだまだ余裕の表情を崩していないが・・・それでも、ラディッツは戦いの姿勢を解いていないのだった

 

ミラ:弱い奴を痛め付ける趣味は俺には無い。さっさと諦めろ。

 

ラディッツ:断る。

 

追い詰められたこの状況でも、ラディッツはミラを真っ直ぐに見て戦う姿勢を見せる

 

ミラ:・・・

 

ミラは思った。「コレが死に掛けの男の目なのか」と・・・

 

ラディッツ:どうした?俺はまだやれるぞ。

 

ミラ:・・・止めだ・・・

 

ラディッツ:何?

 

トワ:ミラ?

 

ミラの方が戦う姿勢を解いた

 

ミラ:此処で満身創痍の今の貴様にトドメを刺すのは造作も無いが、それでは後味が悪い。興醒めも良い所だ。

 

ラディッツ:・・・

 

ミラ:サイヤ人ラディッツ。貴様の実力は、まだまだ俺の足元にも及ばん。だが、卑怯な真似をせず、どんなに傷付いても俺に向かって来たその闘志と根性は悪く無い。

 

ラディッツ:そりゃどうも・・・

 

ミラ:前向きに考えれば、貴様にはまだまだ伸び代があるとも言える。そんな貴様に、1人の戦士として敬意を表し、この場は生かしておいてやる。もっと腕を磨き、今よりもずっと強くなれ。そして、再び戦う事があれば、この俺を楽しませてくれ。

 

ラディッツ:へっ・・・強い奴との戦いを望むか・・・貴様、もしや只のバトルマニアか?

 

ミラ:まぁそんな所だ。

 

ラディッツ:分かった、約束する。もっと修行して、次は貴様にリベンジしてやる。勿論、タイマンでな。

 

ミラ:フン・・・

 

ミラは、トワの傍に瞬間移動し、トワに拘束されているアリスを解放する

 

トワ:ミラ!何を!?

 

アリス:えっ・・・と・・・

 

ミラ:行け。

 

アリス:あ、有難う・・・

 

アリスは、ミラに一応御礼を言い、ラディッツの傍に移動する

 

トワ:ミラ!どう言うつもりよ!どうしてこんな・・・

 

ミラ:黙れ、トワ。

 

トワ:・・・

 

ミラは、ラディッツ達の方へ向き直る

 

ミラ:1つだけ教えてやる。貴様等が此処に来る前に戦った連中の事だ。

 

ラディッツ:・・・まさか、スラッグとガーリックJrの事か?

 

ミラ:そうだ。単刀直入に言おう。奴等は本物じゃない。

 

ラディッツ:な、何だと!?

 

アリス:それじゃ、彼等は一体・・・

 

ラディッツ:・・・クローン戦士・・・

 

ミラ:そうだ。尤も、コレまで貴様等が戦って来たクローン戦士共とは出来が違うがな。

 

アリス:アレが・・・クローン戦士・・・

 

ミラ:コレから先、奴等と同等のクローン戦士達との戦いが増えるだろう・・・精々励む事だ。

 

そう言うと、ミラは不服そうなトワを連れて異空間の中へと姿を消した

 

ラディッツ:トワとミラ・・・か・・・

 

アリス:・・・




ミラは、どちらかと言うと弱者を嫌い、強者との正々堂々の戦いを望むフェアな戦士となってます

ラディッツはまだまだ彼には到底及ばないものの、立ち向かう根性や闘志を評価され、伸び代を期待されてこの場は見逃されています

・・・因みに、ラディッツがバーダックの息子である事はデータを得て知っています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。