その会議の翌日の昼前、ラディッツはいつもの様に紅魔館の門前でフランや悟空、美鈴との修行に励んでいた。その日のラディッツは、普段よりも少し焦っている様子であった。普段は2対2での実戦形式を取っているのだが、その日は1対1(ラディッツは1人、対するフラン達は順番に交代しつつ戦っている。現在はフランが戦っている状況である)での修行形式となっているのだが、ラディッツの動きがいつもと違っている様で・・・
ラディッツ:まだまだだ!どんどん来てくれ!
フラン:よーし!パワー上げてくよ!
パワーを高めたフランの猛攻を、ラディッツは何とか捌き続けている
美鈴:ラディッツさん、少し焦っている様に見えますね。
悟空:分かるか?美鈴。
美鈴:えぇ。普段なら、妹様の攻撃を涼しい表情で全て受け切っているのに、今日はギリギリな様子ですので・・・
悟空:だよな。
パチュリー:アイツ、また・・・仕方無いわね・・・
テラスで見学していたパチュリーは、溜め息混じりに何処かへ連絡した。暫く後、フランの攻撃受けて息を切らせているラディッツの姿があった
ラディッツ:はぁ・・・はぁ・・・
フラン:どうしたの御兄ちゃん?今日はいつもと違うよ?何と言うか・・・動きがぎこちないと言うか・・・
ラディッツ:そ、そんな事は・・・
フラン:調子が悪いなら、今日はもう止めとく?
ラディッツ:いや、大丈夫だ。
美鈴:そうは見えませんよ。私から見るに、全身に無駄な力が入ってしまっていますよ。それでは上手く動けず、只疲れてしまうだけです。
ラディッツ:くっ・・・
美鈴:落ち着きましょう。色々あるんでしょうが、そんなに急いで強くなる必要はありませんよ。
悟空:そうそう。オラが言うのも何だけど、無理して体調崩しちまったら本末転倒だからな。
ラディッツ:・・・スマン・・・親父達の救出や、ミラとの事で、色々思う所があってな・・・
美鈴:気持ちは分かりますが・・・
フラン&悟空:・・・
はたて:話は聞かせて貰ったわよ。
そんなラディッツ達の元に、はたてやアリス、妹紅、鈴仙が現れた
ラディッツ:お前達、どうして・・・
パチュリー:私が連絡したのよ。
フラン:えっ?パチェが?
パチュリー:えぇ。
アリス:尤も、パチュリーから連絡を貰わなくても、この時間に貴方達が館の門前で修行してるのは皆知ってるわ。
はたて:彼女(パチュリー)曰く、今回の件でどうせ色々考えて、まーた無理してるからってね。ま、私達も同じ事思ってたけど・・・
妹紅:案の定だったな。
ラディッツ:へっ、全部御見通しかよ・・・敵わんな、お前達には・・・
妹紅:全員、伊達に長生きしてないんでな。
はたて:1人で全部抱え込もうとしてんじゃないわよ。
鈴仙:私達にも、遠慮無く頼って下さいね。
アリス:私達、助力は惜しまないわよ。
パチュリー:そう言う事。
ラディッツ:・・・スマン・・・
アリス:御昼に御弁当作って来たから、皆で食べましょ。
鈴仙:私、姫様に御願いして、疲労回復に効果のある御茶の葉を持って来ました。
パチュリー:それじゃ、今日は私が直々に皆に淹れてあげるわ。特別にね。
はたて:それじゃ、皆で御茶会と行きましょ♪
妹紅:そりゃ良い。準備手伝うぞ。
フラン:私達もやろう、美鈴♪
美鈴:了解です、妹様♪
ラディッツを心配して集まった者達は、手際良く御茶会の準備を始めた
悟空:ラディッツ。オメェの仲間達は、皆本当に良い奴等ばっかりだな。
ラディッツ:あぁ、本当にそう思うよ。
仲間達の気遣いに感謝しつつ、ラディッツと悟空も御茶会の準備を手伝うのだった。今日も幻想郷は平和その物であった・・・