誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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ドキドキ演劇会 その3


第468話

再度人里で演劇会が開催される事になり、役者を集める事を任されたラディッツ。彼が向かったのは、幻想郷の最東端にある博麗神社だった。其処では、華扇一派と霊夢の組手が行われていた。

 

ザーボン:はあぁぁっ!

 

霊夢:何のっ!

 

ザーボンと霊夢、2人の放った気弾が正面からぶつかり、爆煙を巻き上げる

 

ザーボン:くっ・・・何も見えん・・・気配も無い・・・一体何処へ・・・

 

霊夢:隙ありよ!

 

爆煙で霊夢を見失い、辺りを見渡すザーボン。霊夢は、それに紛れてザーボンの背後に回り込んでいた。直ぐ様それに気付いて身構えたザーボンだったが、霊夢はすかさず御祓い棒をザーボンに突き付けるのだった

 

華扇:其処まで!勝者、博麗霊夢!

 

華扇の言葉の後、2人共構えを解いた

 

霊夢:ふぅ・・・

 

ザーボン:御見事です霊夢さん。私もまだまだ修行が足りませんね。

 

霊夢:そうね。

 

華扇:ザーボン、貴方は気の察知に少し時間が掛かるわね。視覚だけに頼っていては、今の様になるわよ。

 

ザーボン:申し訳ありません、華扇様。

 

霊夢:でも、幻想郷に来たばかりの頃よりは間違い無く強くなってるわよ。まだまだコレからコレから♪

 

ザーボン:はい。

 

一応解説しておこう。ザーボンは、元々気を感じ取る技術は無く、スカウター頼りだった事を反省しており、幻想郷に来てからは師である華扇やパートナーの小傘、修行仲間の霊夢と共に真面目に修行を続けているのだ。その際、気を探る技術を教え込まれていた。まだまだ修行が必要なものの、彼は日々成長し続けているのだった

 

雷鼓:御疲れ、ザーボン♪

 

小傘:タオルをどうぞ。

 

傍で見学していた小傘と雷鼓が、ザーボンに歩み寄る

 

ザーボン:有難うございます。

 

ザーボンは、小傘に手渡されたタオルで汗を拭う

 

ラディッツ:よぅ、やってるな。

 

小傘:あ、ラディッツさん。

 

霊夢:珍しいわね。御参りなら、賽銭箱は此方よ。それとも、アンタも修行しに来たの?

 

ラディッツ:生憎と、そのどっちでもねぇな。ザーボン、お前に少し用があってな。

 

ザーボン:私に用だと?

 

ラディッツ:実はだな・・・

 

ラディッツは、後日人里で開催される演劇の演目が白雪姫に決定した事、それに役者として出演して欲しくて、気を探って此処(博麗神社)にやって来た事を伝えた

 

ザーボン:演劇会か・・・

 

小傘:そう言えば、里の子供達がそんな事言ってたっけ。

 

霊夢:で、演目が白雪姫と・・・

 

ラディッツ:そうだ。

 

雷鼓:白雪姫ってアレよね?意地悪な母親の嫌がらせで命の危機になる女の子を、御供の小人達や王子様が助けて幸せになる話。

 

華扇:大分ザックリしてるわね・・・

 

ラディッツ:まぁ大まかな流れはそうらしいな。詳しくは知らんが・・・で、その中に出て来る王子の役で、お前に出演して貰いたいと思ってな。

 

ザーボン:私が・・・王子の役を?

 

ラディッツ:あぁ。

 

雷鼓:へー、良いじゃない♪ザーボンって美形だし、ハマり役じゃん♪

 

霊夢:まぁそうねぇ・・・

 

ザーボン:し、しかし・・・

 

華扇:人里の子供達を楽しませるのもまた、贖罪と言えるわ。それに、何事も経験よ。

 

ザーボン:な、成る程・・・

 

華扇:師匠命令よ、ザーボン。里の子供達の笑顔の為に、演劇に役者として参加なさい。

 

華扇は、ビシッとそう言い放つ

 

ザーボン:華扇様の仰せのままに。

 

華扇の命令に背く事は出来ず、ザーボンは軽く御辞儀しながら了承するのだった

 

ラディッツ:出演決定って事で良いんだな?

 

ザーボン:そうなるな。

 

霊夢:コレで王子役は彼として、他は決まってるの?

 

ラディッツ:いや、他の役はまだだ。

 

霊夢:フム・・・

 

雷鼓:ハイハイハーイ♪

 

雷鼓が元気良く手を挙げる

 

ラディッツ:どうした?

 

雷鼓:王子様の御相手の白雪姫役に・・・この子を推薦するわ♪

 

そう言いつつ、雷鼓は横に居た小傘をズイッと前に出す

 

小傘:・・・へっ・・・?

 

小傘は、突然の事にポカンとしている

 

ラディッツ:と言ってるが、どうだ?

 

小傘:い、いやいやいや!わちきみたいな地味で目立たない子に、そんな重要な役無理だって!

 

小傘は、アワアワしながら断ろうとしている

 

霊夢:地味で目立たない・・・ねぇ・・・

 

霊夢は、小傘の分身(と言うより本体)である大きな傘や、彼女の特徴的な容姿を見つつゆっくりと溜め息を吐く

 

雷鼓:そんな事無いって♪イケるイケる♪

 

小傘:わ、わちきよりも雷鼓ちゃんがやりなよ!

 

雷鼓:いやぁ、私は御姫様ってガラじゃないし・・・小傘って、いかにもか弱くて儚くて幸薄そうで、守ってあげなきゃいけない感じで丁度良いじゃん♪

 

小傘:何かサラッと失礼な事言われた!?

 

雷鼓:それにさ小傘・・・

 

小傘:な、何?

 

雷鼓は、小傘に耳打ちで何かを伝えた。すると、小傘はハッとした表情に変わる。少しして耳打ちが終わり・・・

 

雷鼓:で?どうする?

 

小傘:やります!白雪姫!是非やらせて下さいっ!

 

小傘は、右手を高々と挙げて参加表明をした

 

ラディッツ:お、おう・・・何だか分からんが、引き受けてくれるってんなら助かるぜ・・・

 

何故か突然白雪姫の役をやりたがった小傘に対し、ラディッツは少し気圧されつつ了承した

 

霊夢:アンタ、化け傘に何吹き込んだのよ?

 

雷鼓:ちょっとね。あ、それと私も役者として参加するわ。

 

ラディッツ:そりゃ助かるが、何の役をやりたいんだ?

 

雷鼓:白雪姫を助ける小人役で。人数必要だろうし、私から同胞達に協力して貰える様に頼んでおくわね。

 

ラディッツ:話が早くて助かるよ。

 

華扇:霊夢、貴方はどうするの?

 

霊夢:私は、里の妖怪達の監視もあるから遠慮しとくわ。そう言うアンタはどうなのよ?

 

華扇:弟子達の晴れ舞台、観客としてこの目に焼き付けておこうと思ってるわ。

 

霊夢:要するに不参加って事ね・・・

 

ラディッツ:まぁ後の役はこっちでどうにかするさ。それじゃ、後日集まって貰う事になると思うが、その時は宜しく頼むぞ。

 

ザーボン:良いだろう。

 

雷鼓:了解♪

 

小傘:分かりました。

 

ザーボン、小傘、雷鼓の参加の意思を確認し、ラディッツはその場から移動した




今の所、決まった役職確認

白雪姫:小傘

王子:ザーボン

小人A:雷鼓

因みに、残りの小人は付喪神達になるでしょう
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