誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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残るラディッツチームの様子をば・・・

海の家繁盛作戦 その8


第480話

紫と時の界王神の思い付きにより、超短期間外の世界の海の家で働く事になったラディッツ達。開店と同時に順調に営業を始めた彼等だったが、客足は控えめ(全く来ていない訳では無い)為、忙しくなる前に交代で数人ずつ休憩に行くと言う事になり、まずはラディッツ、はたて、アリスの3人が休憩に出る事になった。ラディッツは、2人の為に軽食と飲み物を買う為にその場を離れ、残る2人は砂浜をのんびり散歩中・・・

 

はたて:んー♪潮風が気持ち良いわねぇ♪

 

アリス:幻想郷には海なんて無いから、こう言うのも新鮮で良いわね。

 

はたて:にしても・・・

 

2人は、周囲の人間達(主に男性客)から自分達に集まる視線を感じていた

 

はたて:何だか、ジロジロ見られてる気がするんだけど、気の所為(せい)?

 

アリス:私も感じてるわ。邪(よこしま)な目線もあるみたいだし、正直あんまり良い気分では無いわね・・・

 

はたて:まぁ、幻想郷は基本女の子ばっかだし、そんなの感じる機会も無いからねぇ・・・それに、私達の直ぐ近くに居る男も、その辺の感覚スッポリ抜け落ちてる超鈍感野郎だし。

 

アリス:そうね。

 

チャラ男A:ヘイヘイ、其処のナイスな女の子達♪

 

周囲の目線を気にしつつ砂浜を散歩中の2人に、雰囲気も見た目も明らかにチャラい数人の男達が声を掛けて来る

 

はたて:うわ、見るからにチャラい連中・・・

 

アリス:私達に何か御用ですか?

 

チャラ男A:いやぁ、あんまりにマブくて可愛い子が居たから、ついね♪

 

チャラ男B:御姉ちゃん達、どっから来たの?

 

チャラ男C:俺達と向こうで遊ばねぇ?

 

アリス:・・・コレって所謂・・・

 

はたて:ナンパって奴よね・・・

 

2人は、チャラ男達に嫌悪感を覚え、どうにか撃退しようと考えるのだった

 

アリス:ゴメンなさい。私達、友達と一緒に来てて・・・

 

はたて:それに、遊びに来てる訳でも無いから。

 

そう言って、チャラ男達の元を離れようとする2人だったが、チャラ男達はその行く手を塞ぐ様に各々移動する

 

チャラ男B:そんなツレない事言わずにさぁ。

 

チャラ男A:俺達、この辺じゃちょっと名の知れた集まりなんだわ。

 

チャラ男C:だから、あんまり反抗的な態度は取らない方が良いぜ?

 

チャラ男A:そうそう。ちょっと俺達の相手してくれりゃ良いだけなんだって。

 

軽く脅しを掛けつつ、はたてとアリスに近寄るチャラ男達。2人は、それに益々嫌悪感を抱いた

 

はたて:何それ?脅しのつもり?言っとくけど、怖くも何とも無いから。

 

アリス:それと、もう何が目的かバレバレですよ?ナンパするにしても、せめて下心は隠した方が良いかと思いますよ?

 

はたて:そう言う事。それじゃ、私達行くから。

 

そう言い、男達を無視して歩き出したはたてとアリス。だが、男達は尚も2人の進路を塞ぐ様に移動する。しかし、先の2人の物言いがカチンと来たのか、全員少し不機嫌そうな感じであった

 

チャラ男A:おっと!俺達から逃げようったって、そうはさせねぇ・・・お前等、その2人を連れてけ!

 

リーダーと思われるAに言われるがまま、Bははたて、Cはアリスににじり寄る

 

チャラ男B:へへへ、怖がらなくて良いんだぜ?

 

チャラ男C:黙って付いて来れば、悪い様にはしねぇからさ・・・

 

アリス:くっ・・・

 

はたて:アンタ達、良い加減に・・・

 

はたては、しつこさと嫌悪感に限界を感じ、拳を握り固める。だがその直後、はたてとアリスににじり寄っていた男達の頭に何処からか石ころが飛んで来る。男達は、痛みで蹲(うずくま)っている

 

チャラ男B:いっ・・・てぇ・・・

 

チャラ男C:コレは・・・石ころか?

 

チャラ男A:一体何が・・・?

 

ラディッツ:貴様等、ソイツ等に何か用でもあるのか?

 

男達目掛けて石ころを飛ばした者の正体は、ラディッツだった

 

チャラ男A:何だ、テメェは・・・?

 

ラディッツ:さっきの質問に答えろ。ソイツ等に用事でもあるのか?

 

チャラ男A:・・・別に、テメェには関係ねぇだろう・・・

 

ラディッツは、少しの間その状況を観察し、そして口を開いた

 

ラディッツ:関係なら大アリだ。その女2人は、俺の大事な連れなんでな。遠くから見てた感じと、この状況、2人の表情から察するに、貴様等はコイツ等を強引に何処かに連れ去ろうとしてた様に見えたが・・・違うか?

 

男達は、ズバリ言い当てられて最早何も言えなかった

 

はたて:普段激鈍な癖に、妙な所だけ鋭いんだから・・・説明不要なのは助かるけど・・・

 

アリス:そう!そうなのよ!彼等、私達に言い寄って来て・・・

 

はたて:私達は断ったし、無視しようともしたんだけど、しつこく絡まれてさ。挙げ句、実力行使に出ようとして・・・困ってた所だったのよ。

 

ラディッツ:そうか・・・コイツ等には、貴様等に付き合う気は無いらしい。悪いが諦めてくれ。行くぞ。

 

ラディッツと共に、はたてとアリスもその場から移動しようとするが・・・

 

チャラ男A:ちょっと待てや・・・何処に行く気だ?

 

ラディッツ:それこそ、貴様等には関係ねぇ事だ。こっちは忙しいんでな。

 

チャラ男A:こっちは、ダチ2人に怪我負わされてんだ・・・このまま逃がす訳ねぇだろうがよ!

 

3人組のリーダーと思われる男は、怒りを顕にしている

 

はたて:いや、元はと言えばアンタ達が・・・

 

ラディッツ:俺は、貴様には興味がねぇんだ。そのまま何もせずに大人しく消える事を推奨するが・・・

 

チャラ男A:黙れや!

 

忠告には耳を貸さず、ラディッツに殴り掛かる男であったが・・・

 

ラディッツ:ま、聞いちゃくれねぇか・・・

 

ラディッツは、深い溜め息を吐いた後、男の拳をあっさりと躱した上で脳天に一撃重い拳を叩き込む。男は、そのまま砂浜に倒れ込んだ

 

はたて:あーあ、忠告されたのに・・・

 

ラディッツ:・・・行くぞ。

 

ラディッツは、今度こそはたてとアリスを連れてその場を移動する

 

はたて:本当に助かったわ♪有難う♪

 

ラディッツ:気にするな。だが・・・やっちまった・・・

 

はたて:えっ?

 

ラディッツ:俺は、カカロットや御師さん(聖白蓮)に誓ったんだ。『もう二度と、弱い者を無闇に傷付けはしない』とな・・・だが・・・

 

はたて:あー・・・

 

アリス:ゴメンなさい、私達のせいで・・・

 

はたて:まぁでもさ・・・それは所謂『私利私欲の為とか、ただ単に力を見せ付ける為だけには』って事でしょ?今回のは、私達を助ける為にって事だしさ。事情を話せば、きっと分かってくれるって♪

 

アリス:えぇ、そうね。説明が必要なら、私もそう説明するわ。

 

ラディッツ:それはそうと・・・はたて、お前危うくあの男に手を出しそうになってたろ?

 

はたて:うっ・・・アンタ、何でそれを・・・近くに居なかった癖に・・・

 

ラディッツ:・・・

 

はたて:し、仕方無いでしょ!アイツ等、しつこく言い寄って来てウザかったんだから!

 

ラディッツ:俺にはその手の知識はねぇが・・・奴等から見れば、お前等がチャラチャラした軽い女に見えた・・・と、大方そんな所だろうよ。

 

アリス:・・・私、そう見えるのかしら・・・

 

はたて:心外ねぇ・・・私、見た目はコレでも結構純愛派なんだけどなぁ・・・

 

等と、他愛無い話をしつつ海の家に向かって移動する3人。そんな彼等は、この後再びトラブルに巻き込まれる事を知る由も無かった・・・

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