誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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花粉症パニック その3


第484話

重度の花粉症が大流行の幻想郷。紅魔館の主にして、吸血鬼のレミリアもそれに苦しむ者の1人だった。そんな彼女を救うべく、ラディッツとフランは永遠亭にやって来たのだった。到着早々に診察室に通された3人だったが・・・

 

永琳:それじゃ、早速治療を始めたいんだけど・・・その前に・・・レミリア、そのガスマスク一体どうしたの?

 

レミリア:要は、花粉が目や鼻に入らなければ大丈夫でしょ?だから、症状を防ぐにはこうして完全に花粉をシャットアウトすれば良いと思い立った訳よ♪

 

永琳:そ、そう・・・

 

レミリア:フフーン♪私って頭良いわー♪

 

表情こそ見えないが、ドヤ顔しているのが誰にでも分かった

 

永琳:えー・・・まぁ取り敢えず、症状を診せて頂戴。その後に薬を出すわ。

 

レミリア:えぇ、御願いするわ。

 

永琳:御付きの2人は・・・そうね・・・御座敷で待ってて頂戴。御茶を持って行かせるわ。

 

ラディッツ:あぁ、分かった。

 

フラン:うちの姉を、御願いします。

 

永琳:えぇ、任せなさい。

 

そんなこんなで、永遠亭の一室にある和室に通された2人。少し後に、永遠亭の姫君である蓬莱山輝夜が彼等の元に御茶を点てる道具一式と御茶菓子を持って来た。現在、輝夜の点てた御茶と菓子を味わいつつ、近況報告の真っ最中である。輝夜の話だと、此処数日の間、花粉症の症状で苦しむ人間達が後を絶たず、永遠亭は大忙しの状態だと言う

 

ラディッツ:そんな大変な時に、俺達が連絡しちまった訳だ。悪かったな。

 

輝夜:良いのよ。コレも彼女達の仕事だもの。

 

フラン:でも、御姉様には感謝しなきゃだよね♪

 

ラディッツ:感謝?

 

フラン:だって、御姉様が花粉症になってくれた御陰で、こうして御姫様の御茶が味わえたんだもん♪

 

輝夜:あら、嬉しい事を言ってくれるわね♪

 

ラディッツ:その言葉、間違ってもレミリアの前では言うなよ?

 

フラン:分かってるって♪

 

輝夜:そう言えば・・・最近、敵さんにあまり動きが見られないわね。

 

ラディッツ:そうだな・・・連中、どうせまた何か企んでるとは思うんだが・・・

 

輝夜:このまま何も無ければ、こうしてのんびりとした時間を過ごせるのにね・・・

 

ラディッツ:・・・もし何かあれば、姫さんの力も借りる事になるかも知れん。その時は・・・

 

その後の言葉を、輝夜はラディッツの口を人差し指で塞いで止めた

 

輝夜:皆まで言わないで。私達、月での事件で一緒に戦った仲じゃない♪此処の皆は、貴方に何かあれば、何があろうと必ず駆け付けるわ。私も含めてね♪自分で言うのも何だけど、こう見えて結構強いんだから♪頼りにしてくれて良いわよ♪

 

ラディッツ:あぁ、アンタの強さはよく分かってるよ。

 

輝夜:あ、勿論何処かに遊びに行く時とか、楽しい催し物をする時にも、是非とも声を掛けて頂戴ね♪仲間外れは嫌よ?

 

ラディッツ:分かってるさ。

 

輝夜:宜しい♪

 

フラン:そう言えば御姫様。悪戯兎さんの姿が見えないみたいだけど・・・

 

ラディッツ:確かにな。姿どころか、声すら聞こえんとは・・・

 

輝夜:悪戯兎さん・・・あぁ、てゐの事?あの子なら、この間仕掛けた悪戯の罰で、人里に薬を売りに行かされてるわ。患者の診察続きの永琳の補助で、彼女に付きっきりの鈴仙の代わりにね。

 

フラン:そ、そうなんだ・・・

 

ラディッツ:何をやらかしたんだ、アイツ・・・

 

輝夜:えーっと・・・人里の人間達に処方する為の薬の中身をバラバラに入れ替えてたり、鈴仙の布団に黒光りする『例のアレ』の大群を仕込んでたり・・・エトセトラエトセトラ・・・

 

フラン:おぉう・・・

 

ラディッツ:そりゃ怒られるだろうよ・・・

 

輝夜:『兎鍋にされるか、2週間のタダ働きか選べ!』って言われて、渋々・・・

 

2人:・・・

 

言葉を失うラディッツとフラン。それから少しして、鈴仙がレミリアの診察及び薬の処方が完了した事を告げに来た。そして、永遠亭から帰る事になったのだが・・・

 

ラディッツ:世話になったな。

 

鈴仙:いえいえ、御力になれて良かったです♪

 

フラン:御姉様、大丈夫そう?

 

レミリア:薬は飲んだし、きっと大丈夫でしょ♪

 

そう言いつつ、勢い良く歩き出したレミリアだったが、早々に花粉が鼻に入り、またもや鼻や目から水を噴出しつつ、更に悲鳴を上げながら転げ回るのだった

 

レミリア:ギィヤァァァァァッ!目が!目がぁぁぁぁぁっ!後鼻がぁぁぁぁっ!

 

フラン:・・・

 

ラディッツ:薬が効いてねぇのか?

 

鈴仙:いや、そんなに早くは効かないですよ・・・

 

輝夜:あらあら、大変ねぇ♪

 

レミリア:ア゙ァァァァァッ!

 

レミリア、尚も悶絶中

 

フラン:・・・駄目だコリャ・・・

 

それから数日後、薬の効果が現れ始めたのか、レミリアを含めた患者達の症状は快方に向かっていった。こうして、幻想郷を襲った花粉症騒動は一応の収束を迎えるのだった




次回予告

ある日の昼下がり、ジースは魔理沙に呼ばれて彼女の家を訪れていた。が、彼女の家の中から突如悲鳴と何かが崩れる音が・・・一体、彼女に何が起きたのだろうか・・・

今度はジースと魔理沙の話です

ジースや特戦隊の面々は、最初に隊長不在の時に守矢神社に侵攻しましたが、敵に騙されて協力していただけで、その後魔理沙や早苗達に守られ、共闘した後、幻想郷での生活を始めています(そう言う設定です)

ジースは、魔理沙には特に感謝しており、仲良くやってるって事になってます

一応言っておきますが、基本的にギャグ展開です(笑)

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