誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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鍛冶屋唐傘、工作教室開催! その2


第488話

その日、小傘が営む鍛冶屋唐傘では、里の子供達を招いて工作教室が開かれていた。その場には、小傘と仲の良い付喪神達と、念の為の用心棒役に呼ばれていたザーボンと華扇の姿もあった。和気藹々とした雰囲気は、里に強襲を仕掛けて来たクローン戦士達のせいで一変。子供達と小傘達を店に残し、ザーボンと華扇はクローン戦士達の討伐に赴いた。現場にあったクローン戦士の数は僅か5体。手早く済ませようと、ザーボンと華扇は身構えるのだった

 

ザーボン:戦闘力は、本物のそれには遠く及ばんか・・・

 

ザーボンは、襲い来る1体のクローン戦士達の攻撃を軽くいなしつつ、余裕の表情を浮かべる。が、直後に彼の背後から更に1体のクローンが飛び掛かる。しかし、それはすんでの所で華扇が放った気弾で吹き飛んだ

 

華扇:愚か者!いつ如何なる時も、慢心と油断は禁物だと教えている筈よ!

 

ザーボン:ハッ!申し訳ございません、華扇様!

 

華扇:全く・・・貴方に万一の事があったら、あの子達が悲しむのよ?

 

ザーボン:分かっています。

 

ザーボンと華扇は、先の2体と、更に2体・・・合わせて4体のクローン戦士を消し飛ばした

 

華扇:さぁて、残るはあの1体のみの様ね。

 

ザーボン:えぇ、このまま一気に・・・

 

残る1体を倒そうと身構える2人だったが、直後に20は下らない数のクローン戦士の群れが瞬時に姿を現した

 

華扇:コレは・・・援軍!?

 

ザーボン:くっ・・・後少しの所で・・・

 

ザーボンは、追加で出現したクローン戦士達の中に軍に居た頃の同僚達・・・但し、出来れば二度と見たくもない者達の顔がある事に気付いた

 

ザーボン:やれやれ、クローンになったとしても相も変わらず醜い奴等め・・・

 

気分を害しつつも、クローン戦士達を倒し続ける2人。其処で、ザーボンがふと気付いた事を口にする

 

ザーボン:この状況・・・以前、報告で聞いたのと酷似しています。

 

華扇:守矢神社の襲撃の一件ね。

 

ザーボン:ハイ。恐らくですが、その時に使ったのと同様の仕掛けがこの周辺に隠されているものと思われます。

 

華扇:フム・・・となると、このまま戦っていても此方が圧倒的に不利と・・・

 

ザーボン:では、私がその仕掛けを解除して・・・

 

華扇:いえ、それは私がやりましょう。

 

ザーボン:し、しかしそれでは・・・

 

華扇:この数が数だし、私が一緒に居ないと不安なのかしら?

 

ザーボン:い、いえ・・・そう言う訳では・・・

 

華扇:フフ、そうよね♪この私の弟子だものね♪この場は預けるわよ、ザーボン。

 

ザーボン:ハッ!

 

笑顔を見せる華扇に対し、ザーボンは力強く頷いた。直ぐ様、華扇は御供の動物達を従え、仕掛けの解除に向かった。それから暫く、ザーボンはクローン戦士達を相手に孤軍奮闘。見る見る内に数は減り、遂に最後のクローン戦士も撃破する事に成功したのだった

 

ザーボン:追加で出現しないか・・・どうやら、華扇様は仕掛けの解除に成功した様だ。それにしても・・・あの数を相手に、私1人で此処まで戦えるとは・・・我ながら、驚く程に力を付けられた様だ。

 

その直後、華扇から通信が入る

 

華扇:ザーボン、そちらの様子は?

 

ザーボン:ハッ!つい今し方、全てのクローン戦士の撃破に成功しました。追加での出現は確認されていません。

 

華扇:それは何よりね♪それじゃ、今からそちらに移動するわ。そしたら、小傘の店に戻りましょう。

 

ザーボン:ハッ!

 

合流した2人は、そのまま小傘の店に移動

 

弁々&八橋&子供達:御帰りなさーい♪

 

こころ:御苦労だったな!

 

雷鼓:2人共無事みたいで良かったわ♪

 

ザーボン:多少手こずりはしましたが、まぁ何とかなりました。

 

華扇:あら、小傘は?

 

ザーボン:もしや、彼女に何か・・・?

 

雷鼓:あぁ、違う違う♪あの子なら・・・

 

小傘:あ、やっぱり帰って来てた♪

 

店の奥から、小傘が水色の髪に緑色のリボンの付いた小さな箱を手に持って登場

 

ザーボン:只今戻りました、小傘さん。

 

小傘:御帰りなさい♪

 

華扇:あら?小傘、その小箱は何なの?

 

小傘:あ、コレは・・・

 

小傘は、僅かの間恥ずかしそうにしていたが、決意した様にゆっくりとザーボンに歩み寄った

 

こころ:おっと!此処で空気が変わった!コレは・・・そう!ラブの空気っ!

 

雷鼓:ハイハイ!ちょっと静かにしてようね!

 

雷鼓は、尚も茶化そうとするこころを制止している

 

小傘:コレ、わちきからのプレゼントです。

 

ザーボン:私に・・・ですか?

 

小傘:ハイ。いつも色々御世話になってるので、その御礼にと。

 

ザーボン:開けても?

 

小傘:どうぞ。

 

ザーボンが小箱の装飾を解き、それを開けた。中には、緑色の石が付いた一対のピアスが入っていた

 

ザーボン:ピアスですか?

 

小傘:えっと・・・頑張って作りました・・

 

華扇:コレ、手作りなの?良く出来てるじゃない♪

 

弁々:このピアスに付いてる緑色の石って何?

 

八橋:もしかして宝石?

 

小傘:ど、どうだろ・・・子供達の為に素材を集めてる時に偶然見付けただけで、何の石かまでは・・・でも、ザーボンさんに似合うかもって思って、何度も何度も磨いて加工して・・・幸せになります様にって、出来る限り心を込めました。

 

ザーボン:・・・このピアス、着けてみても?

 

小傘:あ、ハイ。

 

ザーボンは、現在自分が着けているピアスを外し、小傘からプレゼントされた緑色の石のピアスを両の耳にしっかりと装着した。僅かに・・・だが確かに、緑色の石がキラリと光った

 

弁々:うんうん、良いわね♪

 

華扇:どうやら、小傘の目に狂いは無かった様ね♪

 

雷鼓:良く似合ってるわよ、ザーボン♪

 

八橋:御自慢の美しさに磨きが掛かりましたね♪

 

ザーボン:素敵なプレゼント、本当に有難うございます。大切にさせて貰いますよ。

 

小傘:ハイ♪

 

良い雰囲気に、付喪神達や子供達が湧き立つ中、工作教室は無事に終了を迎えるのだった。それから少しして、工作教室に参加した子供達が各々の親達に作ったアクセサリーをプレゼントし、里が幸福で包まれたそうな・・・




次回は、順番的にターレス登場でしょうかね

色恋沙汰には全くならないですが(笑)
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