誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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イナイレやポケモンで大分投稿滞りましたが、久々に行きましょう


第492話

ラディッツ達の良き仲間である姫海棠はたて。彼女は、自分が出している新聞『花菓子念報』を、いつの日か売上1位の人気新聞にすると言う大きな夢の為に日々頑張っていた。そんなある日、上層部からの呼び出しを受けた彼女は、天狗の最高権力者達が集う部屋を訪れていた。其処には、同じく召集により先に来ていた射命丸文、木枯楓の姿もあった

 

楓:あ、来た来た♪

 

文:遅いですよ、はたて。

 

はたて:文、楓も・・・アンタ達も呼ばれてたのね。

 

楓:まぁね。

 

はたて:っと・・・御待たせ致しました。姫海棠はたて、只今参りました。

 

文:それで、我々にどの様な御要件でしょうか?

 

大天狗A:今宵お前達を呼び付けたのは、お前達にとても重要な役割を命じる為である。

 

大天狗B:この命は、我々天狗属を統率されておられる偉大な天魔様直々の命である。故に、何よりも優先すべき命であると心得よ。

 

はたて:天魔様の・・・

 

『天魔様の命を私達が?』と少々引っ掛かる所はあれど、すぐに名誉な事だと思い直して背筋を伸ばした

 

文:心得ました!

 

楓:それで、その命とは?

 

大天狗A:お前達の仲間の・・・かつて我々の山での事件を解決に導いた、件の外来人についてだ。

 

はたて:外来人・・・それは、ラディッツの事でしょうか?

 

大天狗A:そう・・・単刀直入に言おう・・・この度、我々と天魔様の再三の相談により、その者を我々の保護下に置く事が決定した。

 

はたて:・・・は?

 

『ラディッツを天狗の保護下に』・・・予想外の言葉に、はたては我が耳を疑った

 

はたて:今・・・何と?

 

大天狗B:聞こえなかったか?あの外来人を、我々天狗の保護下に置くと言ったのだ。

 

はたて:いや、あの・・・何故その様な話に?

 

大天狗A:お前がその理由を知る必要は無い。お前には、あの外来人を我々の元に連行する為に動いて貰う。

 

文:連行・・・ですか・・・

 

はたて:何なんですか!その、まるで犯罪者みたいな言い方!

 

文:ちょっ・・・

 

楓:・・・

 

はたての思わぬ反抗的な言葉に、文は驚きを見せるが、楓は冷静に無言を貫いている

 

大天狗B:拒否する事は許されぬ。先にも言ったが、コレは天魔様と我々・・・天狗上層部の総意である。

 

はたて:・・・

 

大天狗:返事が聞こえぬが・・・それは了承と見て良いのだな?

 

葛藤の末、はたては言葉を絞り出した

 

はたて:・・・御断りします。

 

文:なっ・・・

 

大天狗A:・・・何?

 

はたて:・・・

 

思いもしないはたての言葉に、辺りの緊張感が一気に上がる

 

大天狗B:『断る』と・・・そう聞こえた気がしたが・・・我等の聞き間違いか?

 

文:あ・・・いや・・・その・・・そうです!きっと聞き間違いで・・・

 

はたて:聞き間違いじゃありません!私は確かに、断ると言いました!

 

文:・・・あぁ・・・

 

楓:・・・

 

尚も反抗を示すはたての様子に、文は思わず顔を覆う。そのすぐ横で密かに笑みを浮かべる楓には気付く事も無く・・・

 

はたて:何が『保護』・・・聞こえは良いけど、それって、我々天狗の監視下に置くって事でしょう!

 

大天狗A:そうだ。それがどうした?それが、天魔様の下した決断・・・それに従うのが、我等の掟・・・

 

大天狗B:天魔様の御意思は我等の意思・・・逆らう事は許されぬ・・・

 

大天狗A:そう・・・それが我等の使命・・・

 

その後も、大天狗達は口々に『掟』、『使命』だと繰り返し呟く。まるで、壊れた機械の様に・・・

 

はたて:・・・私は、アイツとはコレからも良い友達で・・・仲間であり続けたい。例え誰を敵に回そうと・・・私は、その命令には従えません!

 

大天狗A:我等に・・・天魔様に逆らうと言うのか?

 

はたて:・・・そうです。

 

大天狗A:許さぬ!天魔様の命は絶対!

 

大天狗B:掟は絶対!従わぬは極刑!

 

尚もそう繰り返す大天狗達

 

文:大天狗・・・様?

 

文は、大天狗達の様子に困惑した

 

楓:畏まりました、大天狗様♪彼を連行する手段は如何様(いかよう)に?

 

大天狗A:手段は・・・任せる。

 

大天狗B:あらゆる手段を以て・・・かの外来人を我等の下に!

 

楓:御意。

 

はたて:ちょっと楓!本気で言ってるの?

 

はたては、大天狗達に従う素振りを見せた楓に掴み掛かる

 

楓:天魔様や大天狗様の御命令とあらば、私達はそれに従うだけ。そうして、私達は今まで生きてきた。そうでしょ?

 

はたて:そ、それは・・・そうだけど・・・

 

楓:私達にとっては、他種族の者なんて無価値・・・外来人なんて論外・・・そんな奴が、私達の監視下に置いて貰えるってだけで、感謝して貰わなきゃ。

 

楓の目には、ドス黒い闇が宿っていた

 

はたて:か・・・えで・・・?

 

楓:大天狗様方。この者(はたて)は、貴方様方・・・ひいては天魔様へ反乱の意思があると見えます。如何致しましょうか?

 

文:なっ・・・!?

 

大天狗A:天魔様の御意思に逆らうは・・・悪・・・

 

大天狗B:反乱分子は・・・根絶やしにせねば・・・

 

文:ちょっ・・・えっ!?

 

大天狗A:其奴を地下牢へ放り込んでおけ!処罰は追って執り行う!

 

はたて:待っ・・・処罰って・・・

 

大天狗達の指示により、何処からか拘束部隊が登場し、はたてはあっさりと拘束されてしまう

 

はたて:くっ!?は、離し・・・

 

文:はたて!

 

抵抗虚しく、はたては拘束されたままその場から連れ出されてしまった

 

楓:さてと・・・大天狗様方。私達は、任務遂行の準備がありますので、コレにて失礼致します♪さ、行きましょうか。

 

文:・・・失礼・・・します・・・

 

文と楓は大天狗達の元から足早に退散する。その少し後・・・

 

楓:さーて!御偉方様方からの重要な仕事♪忙しくなりますねー♪

 

笑顔でそう言い張り切る楓に、文はイラッとしつつ問い掛ける

 

文:ちょっと貴方!親友のはたてがあんな事になって、何とも思わないんですか!?それに、大天狗様や貴方の様子・・・アレを見て何も不思議に思わないんですか?

 

楓:別に?天狗が排他的なのはいつもの事ですし・・・でも、良かったー♪

 

文:良かっ・・・た・・・?

 

楓:だってそうでしょ?目障りな連中を、一気に消せる機会がやって来たんだから♪

 

楓は、邪悪な笑みを浮かべつつそう言い放った後、その場から姿を消した

 

文:・・・貴方・・・一体・・・




ラディッツを天狗の監視下に置くと言う任務を言い渡されるも、はたては任務より仲間としての情を選択し、トントン拍子にはたてが反乱分子として捕らえられてしまう

楓と大天狗連中には、既に闇側の息が掛かっていて・・・

特に楓は、もう真っ黒ですが(笑)

何故そうなったかは、後々・・・
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