謹慎処分を受けた文から、彼女やはたての直属の上司への紹介状を受け取ったラディッツと萃香。早速、気を最大限抑えつつ、その場所へと飛行して移動中・・・
ラディッツ:・・・
ラディッツは焦っていた。文から聞いた楓の動向、そして早くはたてを救出しなければと言う気持ちのあまり、飛行中の気が乱れていた
萃香:小僧、気が乱れてるぞ。速る気持ちは分かるが、焦りは失敗の元だぞ。
ラディッツ:あ、あぁ・・・スマン・・・
萃香:・・・小僧、お前にとってあの天狗(はたて)はどう言う存在だ?
ラディッツ:いきなり何だ?こんな時に・・・
萃香:照れるな照れるな♪で、どうなんだ?
ラディッツ:・・・チッ・・・アイツの事は、大事なダチだと思ってる。
萃香:只のダチってだけか?
ラディッツ:いや・・・変な言う様だが・・・失いたくねぇ存在だと思ってる。出来る事なら、コレから先もずっと良い関係でとも思う・・・アイツには色々借りもあるしな。
萃香:フム・・・まぁ何とも思わない奴の為に、こんな無茶しようとは思わないだろうしねぇ♪
ラディッツ:クソッ・・・言っとくが、この事は・・・
萃香:『他言無用』だろ?分かってるさ、心配するな♪
ラディッツ:・・・
萃香:目的地は目前だ。小僧、降りるぞ。
ラディッツ:あぁ。
2人が飛行を止め、駆け出したその直後、彼等を無数の天狗達が取り囲んだ
ラディッツ:まさか、待ち伏せか・・・?
楓:その通り。待ってたわよ。
待ち伏せしていたのは言わずもがな、楓率いる天狗部隊だった。取り囲む者全員が、かつてのフラン達や天狗の上層部の面々の様に正気を失った様子だった
萃香:こんな所で部隊を率いて待ち伏せか?それとも、私達の行動は予測済みだったか?
楓:フフフ、まぁそうね・・・今ならまだ間に合うわ。外来人ラディッツ。大人しく、私達の軍門に下りなさい。今ならまだ、痛い目にあわずに済むわよ。
ラディッツ:断る。貴様等の支配下に下るなんて御免だぜ。
楓:支配下?違うわよ。私達は、貴方を保護し、あらゆる危険から守ってあげようって言ってるのよ?
ラディッツ:守って貰わなくても結構だ。それに、それがハッタリだって事も既に知ってるんでな。
楓:・・・
ラディッツ:それはそうと・・・貴様、ダチが理不尽に処刑されようとしてるってのに、何とも思わんのか?
楓:・・・まぁそれも仕方無いわよね。上層部に逆らったんだから。
涼しい表情を崩さず、そう言い放つ楓
ラディッツ:・・・言うまでもねぇとは思うが、俺は此処にダチを助けに来たんだ。そして、その為にこの先に居る奴に会わなきゃならん。邪魔立てするなら容赦はせんぞ。
楓:邪魔・・・一体どっちが・・・
楓の身体から、禍々しい邪気が溢れ始める
楓:アンタさえ・・・アンタさえ居なければ・・・
ラディッツ:意味が分からんぞ・・・
楓:黙れ!
楓は、ラディッツに攻撃するも、それは彼には届かなかった。すんでの所で、萃香がそれを指1本で受け止めたからだ
萃香:随分軽い攻撃じゃあないか。欠伸が出そうだよ。
楓:伊吹・・・萃香・・・
萃香:やれやれ・・・萃香『様』だろう?
萃香は、デコピンで軽々と楓を吹き飛ばす
楓:・・・どうして・・・お前が・・・
萃香:正気だけじゃなく、礼儀まで失っちまったみたいだねぇ・・・ちょっと御仕置が必要らしい。小僧、お前は先に行け!此処は私が引き受ける!
ラディッツ:何?
萃香:聞こえなかったか?先に行けと言ったんだ。
ラディッツ:だ、だが・・・
萃香:まさかとは思うが・・・お前、この程度の連中を相手にこの私が負けるとでも思ってる訳じゃあ無いだろうな?私も甘く見られたもんだねぇ・・・
ラディッツ:い、いや・・・そんな事は・・・
萃香:なーに♪この程度の連中、運動にすらならないよ♪小僧、お前にはやりたい事があるんだろ?なら、こんな所で足を止めててどうする?
ラディッツ :・・・
萃香は、天狗部隊の一角を衝撃波で吹き飛ばし、前に進む道を作る
萃香:突っ込め小僧!そんで、終わったら一緒に呑もう♪
ラディッツ:・・・スマン!
萃香が開いた道を真っ直ぐ突き進み、移動を開始した
楓:逃がすか!
楓と部隊の数人がラディッツを追おうとするが、その前に萃香が立ち塞がる
萃香:今回は特別に、この私がお前達ヒヨッコ共の修行の相手をしてやるよ。
楓:・・・
萃香:その前に1つ聞いておこうか。お前、あの小僧に何か恨みや憎しみの様な感情を抱いてる様だが・・・一体何故だ?
楓:私がこうなったのは、全てあの男のせい・・・あの男さえ居なければ・・・私は・・・こんな惨めな思いをせずにいられた・・・
楓は、握り拳を握り固めつつ恨めしそうに言う
萃香:い、一体何をされたんだ?アイツは、そりゃ昔はどうしようもない奴だったらしいが、今は無闇に誰かを傷付けたりは・・・
楓:許さない・・・許さない!
萃香:あの小僧、一体何やらかしたんだか・・・
怒りと恨みの感情から闇のオーラを増大させる楓。その真意とは・・・
楓が強い憎悪と怒りで闇に落ちた原因とは・・・