誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第498話

『外来人ラディッツを天狗の保護下に置く為、その身柄を確保せよ』との上層部の決定に異議を唱えた為、反逆罪で処刑される事になってしまったはたてを救出すべく、鬼の萃香と共に妖怪の山に乗り込んだラディッツ。途中、はたての同僚で鴉天狗の幹部の1人である射命丸文の元で、『偶々外出していて難を逃れた我々の上司に会えば、力を貸してくれるかも』との情報を得た彼等は、その者が待っていると思われる場所へ向かう。その道中、今回の異変の中心人物と思われる木枯楓率いる天狗の部隊の待ち伏せからの襲撃を受けるが、萃香がそれを単身で引き受け、ラディッツは更に先へと進む。どうやら、楓はラディッツに禍々しい恨みの念を抱いている様なのだが・・・一方、ラディッツは遂にはたてや文達の直属の上司である者が待つ場所へ辿り着いていた。普通では絶対に入り込めない場所の為、警戒しつつゆっくりと歩みを進める

 

ラディッツ:見張りの1人も居ないとは・・・不用心な奴等め・・・

 

???:全くその通りだな。

 

声のした方へと向き直り、更に警戒を強めるラディッツ

 

???:貴殿が、今回の事で上層部が言っていた『保護対象』で、射命丸が言っていた外来人で間違い無いかな?

 

ラディッツ:あぁ、そうだ。

 

姿を現した1人の鴉天狗・・・紺~黒のロングヘアで頭の上には白のステッチが入った青の頭巾を着用し、深紅の瞳をした見た目は若い女性(←失礼)だった

 

???:・・・今、何やら失礼な注釈があった様な気がするが・・・

 

ラディッツ:何の話だ?

 

???:いや、何でも無いよ。本来ならば、こんな場所でこうして会う事はまず無いんだが・・・まぁ今回は事が事だし、仕方無いな。御初に御目に掛かるな、ラディッツ殿。

 

ラディッツ:俺の事を知ってるのか?

 

???:当たり前だろう?部下達から色々聞いているし、あの子達の記事で名や容姿は見ているからな。

 

ラディッツ:そうか・・・アンタは?

 

???:おっと、コレは失礼。自己紹介がまだだったな。私は、こう言う者だよ。

 

その女性は、ラディッツに名刺を手渡す

 

ラディッツ:・・・スマン、何て読むんだコレは?

 

???:ハッハッハッ♪確かに読みにくい名だよな♪では、改めて・・・私は、飯綱丸龍(いいづなまるめぐむ)。貴殿も良く知る、射命丸文や姫海棠はたての直属の上司をやらせて貰っているよ。

 

その女性・・・龍は、にこやかに自己紹介をする

 

ラディッツ:その様子だと、どうやら他の連中と違って正気を失ってはいない様だな?

 

龍:他の大天狗連中が何故あんな状態になっているかは、今はまだ分からないが・・・まぁそれも後に分かるだろう。立ち話もなんだし、此方で御茶でもどうかな?

 

ラディッツ:有難い話だが、遠慮しておこう。今は一刻を争うんでな。

 

龍:そうだな、その通りだ。事情は射命丸・・・文から聞いている。まさか、はたてが処刑対象になろうとは・・・

 

ラディッツ:アイツは無事なのか?

 

龍:処刑が執行されたと言う情報は無いから、恐らくまだ牢の中だろう。

 

ラディッツ:・・・

 

龍:会いたいか?

 

ラディッツ:会えるのか?

 

龍:本来ならば、処刑対象の罪人に面会は許可されないと言うのが我々の掟だが・・・聞けば、あの子が上層部の連中に反抗したのは貴殿の為だとか・・・

 

ラディッツ:・・・

 

龍:可愛い部下が、謂れなき罪で命の危機にあるともなれば、掟だ何だと言ってる暇は無いな。それに、どうやらあの子の為に損得感情等無く動いてくれてると聞く。今回は特別に、私が面会を許可するよ。

 

ラディッツ:そりゃ助かるが・・・何と言うか・・・天狗の上層部の奴はもう少し厳格で融通の利かん連中だと思ってたが、アンタは随分と・・・その・・・

 

龍:ハッハッハッ♪緩くて拍子抜けしたかな?まぁ規則や掟にガチガチな連中が殆どなのは否定しないさ。自分で言うのも何だが、部下達とも上下の立場等関係無く、友達感覚な私が異端なだけでね♪

 

ラディッツ:そうか・・・それと、こんな時に何だが・・・

 

龍:ん?

 

ラディッツ:俺の呼び方なんだがな・・・殿や貴殿等と、あまり畏まられるのは慣れてねぇんだ。出来れば、軽くやってくれるとこっちとしても楽なんだが・・・

 

龍は、僅かの間ポカンとしていたが、直ぐに笑みを浮かべる

 

龍:成程、あの子達から聞いていた通りだ。貴殿・・・いや、お前は本当に元極悪人なのか?

 

ラディッツ:あぁ、どうしようもねぇ小悪党だったよ。だが、今は・・・

 

龍:おおよその経緯は聞いているよ。出会ったばかりで何だが、どうやら私はお前が気に入ったらしい♪出来る事なら、こんな形じゃ無く、飲み屋とかで出会いたかったよ。

 

ラディッツ:そりゃ光栄だ。それで、面会の事だが・・・

 

龍:さっきも言ったが、許可するよ。それと、今回の異変解決だが、私も共に行こう。

 

ラディッツ:何!?

 

龍:共に行けば、今回の事件の解決も早まるだろう?それと、あの子達が信頼する男をもっと知りたいしな♪

 

ラディッツ:そっちの期待に応えられるかは分からんが・・・助力に感謝するぞ、飯綱丸。

 

龍:下の名で構わないよ♪それじゃ、行こうか。あの子の所へ。

 

ラディッツ:あぁ。

 

大天狗、飯綱丸龍が協力者として加わった




大天狗、飯綱丸龍が新登場

仕事は出来るが、規則や掟に縛られず部下想いの友達的な上司って立ち位置ですかね(あくまでも個人的見解)

色々聞いてたのもあり、出会って直ぐにあっさり気に入られましたが(笑)
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