誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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短編、束の間の日常編になります


短編
第56話


妖怪の山の事件から数日が経過した。その日、ラディッツは紅魔館の門前で日課のトレーニングを行っていた。しかし、その相手は美鈴では無く…

 

フラン:それそれそれーっ

 

ラディッツ:くっ…

 

フラン:楽しい楽しいよ

 

ラディッツ:此方は楽しむ暇もねぇぜ、くそったれ…

 

4人に分身し、凄まじい数の弾幕で攻撃しまくるフラン。ラディッツは、それらをギリギリで回避し続けるだけで精一杯の状況である。パチュリーは、テラスで本を読みながら彼等のトレーニングを見物していた。彼女の横には、普段なら彼のトレーニングの相手をしている美鈴の姿もあった

 

美鈴:妹様、楽しそうですねぇ。

 

パチュリー:あの子は遊びのつもりなんでしょうけど、相手してる方は堪ったもんじゃないわね。アレじゃ、最早トレーニングの域を超えてるし…と言うか、貴方何で此処に居るのよ?

 

美鈴:下に居ると、ラディッツさんと妹様のトレーニング…と言いますか、勝負に巻き込まれてしまいそうなので…

 

パチュリー:門番なんだから、何があっても門前でドッシリ構えてなさいよ。大体、貴方は体の頑丈さが自慢なんでしょうが。

 

美鈴:例え体が頑丈でも、痛い物は痛いんですよ…

 

パチュリー:この間なんか、門前でヤムチャしてた癖に…自業自得だけど…

 

美鈴:スミマセン…

 

パチュリー:何で此処にと言えば、コイツらもそうか…

 

パチュリーがジト目で視線を向けた先に居たのは、永遠亭の妖怪兎である鈴仙と、妖怪の山の鴉天狗であるはたての2人だった

 

パチュリー:貴方達も、何で普通に此処に居るのよ?自分達の仕事は良い訳?

 

鈴仙:今日はオフですラディッツさんがトレーニングすると聞いて、見学しに来ました

 

はたて:同じく。オフなんだから、何をしようと自由な訳だよ。うんうん。

 

美鈴:因みに、御嬢様方の許可は頂いています。ですので、彼女達は正式な御客様ですよ。

 

鈴仙&はたて:イエス

 

パチュリー:あっそ…ま、煩い方のブン屋が居ないだけマシか…

 

はたて:煩い方は、今日はデスクワークしてたよ。仕事を溜め込んでたみたいで、机に向かって唸ってたよ。

 

パチュリー:フーン…ま、どうでも良いけど…

 

直後、門前で小規模な爆発が起きた。原因は、テンションが上がり過ぎて加減を間違えたフランの強烈な弾幕が、ラディッツに直撃したからである

 

ラディッツ:ぐっ…(膝を付く)

 

フラン:ご、ごめん御兄ちゃん!やり過ぎちゃった!大丈夫?(分身を解除し、慌ててラディッツに駆け寄る)

 

ラディッツ:あぁ、何とかな…この鎧が無かったらアウトだったぜ…

 

テラスで見物していた3人も、テラスから飛び降りてラディッツとフランの傍に移動した

 

鈴仙:怪我してるじゃないですか!ちょっと診せて下さい!

 

ラディッツ:こんな傷、唾でも付けとけば治る…

 

鈴仙:小さな傷だからと侮っちゃ駄目です!何かあってからじゃ遅いんですよ!

 

ラディッツ:お、おう…

 

医療鞄の中から医療道具を取り出した鈴仙は、ラディッツの傷の手当てを始めた

 

フラン:本当にごめんね…

 

ラディッツ:気にするな。しかし、フランは強いな。俺も腕を上げたつもりだったが、まだまだらしい。

 

美鈴:そんな事無いのでは?ラディッツさんは、毎日のトレーニングで確実に力を付けてますよ。その証拠に…

 

美鈴は、左目にスカウターを装着し、ラディッツの戦闘力を測定し出した

 

美鈴:現在のラディッツさんの戦闘力数値は、1万3千です。実は、貴方が此処に初めて来て、森で妹様との戦いになる前、内緒で貴方の戦闘力を計測させて頂いたんです。その時の数値が、確か8千くらいでした。

 

ラディッツ:お前、いつの間に…

 

パチュリー:本当にそうね…

 

美鈴:スミマセン。妹様の弾幕を受け、体力を削られた今の状態でコレですから、体力が完全回復すればコレより上である事は確実。やっぱり、強くなってるじゃないですか

 

ラディッツ:数値上はな。だが、俺はそんな力で終わるつもりはねぇ。もっと上に行きたいと思ってる。

 

美鈴:その向上心があれば、まだまだ高みを目指せますよ

 

はたて:頑張ってね

 

鈴仙:応援してますよ

 

ラディッツ:あぁ、有難うよ。

 

フラン:美鈴、私の戦闘力は幾つになってるの?

 

美鈴:えっと…妹様は…(計測開始)

 

フラン:ワクワク

 

美鈴:あ…

 

フラン:どうしたの?

 

美鈴:えっと…言っても大丈夫でしょうか?

 

ラディッツ:気を使う必要はねぇ。言ってやると良い。

 

美鈴:では…妹様の戦闘力は、今の状態でも2万を超えています。

 

フラン:2万?それって高いの?

 

美鈴:えっと…どうなんですかね…

 

パチュリー:実際どうなの?

 

ラディッツ:十分高いと思うぞ。昔の俺の仲間の中で一番強い奴が、確か1万8千だった筈だ。つまり、お前はソイツより上って訳だ。凄いじゃねぇか。

 

フラン:えへへ

 

ラディッツ:俺も負けてられんな。

 

鈴仙:ラディッツさん、傷の手当てが終わりましたよ

 

ラディッツ:悪いな、鈴仙。

 

鈴仙:いえいえ

 

はたて:顔とか汚れちゃってるじゃん。しかも、結構汗だくだし。良かったら、コレを使ってよ。(ラディッツにタオルを手渡す)

 

ラディッツ:助かるぜ。

 

はたて:何の何の

 

パチュリー:そう言えば…ラディッツが此処に来てから暫く時間が経ったけど、彼がその鎧以外を着てる姿を見た事が無い気がするのよ。

 

美鈴:あ、言われてみれば…

 

フラン:私も無い。

 

はたて:そうなの?

 

パチュリー:えぇ…

 

鈴仙:ラディッツさんって、私服とか持ってないんですか?

 

ラディッツ:生憎、この鎧以外の服は持ってねぇな。コレと同じスペアなら、幾つもあるんだが…

 

美鈴:あ、私もコレと同じ服何着も持ってますよ

 

パチュリー:美鈴の服は、この際どうでも良いとして…

 

美鈴:ガーン!

 

パチュリー:着る服がそれだけって、正直どうかと思うわよ?

 

ラディッツ:んな事言われてもな…

 

フラン:フム…それじゃ、今から御兄ちゃんの私服を買いに行こうよ

 

ラディッツ:あん?今からか?

 

フラン:うん

 

ラディッツ:そもそも、この世界に服を売ってる場所とかあるのかよ?

 

鈴仙:勿論、人里に呉服屋がありますよ。

 

ラディッツ:ほぅ…

 

はたて:良い機会だし、私も可愛らしい服見に行こっかなラディッツの服探すついでに

 

鈴仙:私も

 

ラディッツ:待て。鈴仙にはたて、お前らも一緒に来るつもりかよ?

 

はたて:当然今日はオフだし、何しても自由だからね

 

鈴仙:丁度、新しい服が欲しいなぁと思ってたんですよ

 

美鈴:何だか、話がドンドン進んでますね…

 

パチュリー:もしかして、もう断れない感じ?

 

ラディッツ:あぁ、だろうな。

 

フラン:まずは、御姉様に話をしに行こうよ外出の許可も貰わなきゃいけないし

 

ラディッツ:そうだな。とりあえず、レミリアの部屋に行くか…

 

フラン:おぉーっ




今回は、ラディッツを取り巻くヒロイン達(フラン、パチュリー、鈴仙、はたて)が揃っています

しっかりスカウターを使い熟す美鈴

フランはラディッツより強いと言う設定も、最初から考えてました

ラディッツの戦闘力成長度合い(あくまでも設定)

1500(元々)→3000(運命の兄弟編での悟空との修業後)→8000(運命の兄弟編ラストで死にかけ、紫の隙間で目覚めた時)→12000(フランとの戦いで死にかけ、復活した時)→15000(美鈴との毎日のトレーニング、竹林での不死コンビ戦、ナッパとの戦いの全てで少しずつ上昇)

尚、フランとの戦いで4人に分身したフランと戦えていたラディッツですが、それはフランが分身していて戦闘力が分散していたから…だと考えて頂ければ…

我ながら雑だと思いました(作文?)

それと、テラスから飛び降りてラディッツの傍に向かった3人とは、美鈴、鈴仙、はたての3人です(パチュリーはテラスに居ます)

えっ?ミスに気付かなかっただけじゃないかって?

そそそ、その様な事があろう筈がございません(何処かの親父風)
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