誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第58話

此処は、人里にある呉服屋。店内には、和洋様々な服が所狭しと並んでいた

 

ラディッツ:驚いたな。和風な里にあるから、和服しかねぇもんだと思ってたが…

 

はたて:元々は和服が大多数を占めてたんだけど、最近は外の世界の服も売る様になったらしいよ。

 

ラディッツ:だが、里で擦れ違う人間共を見る限り、主流は和服の様だが?

 

はたて:里の人達はね。でも、私達は皆洋服でしょ?

 

ラディッツ:確かにそうだな。

 

フラン:よーし早速御店の中を見て回ろうよ

 

ラディッツ:あまりハシャぐなよ?

 

フラン:はーい

 

フランは、店内に並べられている色取り取りの和服や洋服をとても楽しそうに眺めている

 

パチュリー:そんなに珍しい物でも無いでしょうに…子供なんだから…

 

ラディッツ:アイツにとっては、外のあらゆる物が輝いて見えるんだろうよ。

 

鈴仙:薄暗い地下室での軟禁生活を強いられてたそうですし、無理もありませんよ。

 

パチュリー:まぁね…

 

はたて:それじゃ、私達も本来の目的を果たすとしますか

 

鈴仙:ラディッツさんは、どんな服が御好みですか?

 

ラディッツ:と言われてもな…俺は、ファッションの事は全く分からんぞ。そう言うのを気にした事も無かったからな。

 

パチュリー:流石は戦闘狂と言った所かしらね。ま、貴方が疎いのはファッションだけじゃないけど…

 

ラディッツ:お前には言われたくねぇな。年中大図書館に引き籠もって、全くと言って良い程外に出なかったそうじゃねぇか。

 

パチュリー:う、煩いわね!最近はそうでもないわよ!

 

ラディッツ:フン…

 

はたて:んー…とりあえず、何着か良い感じなのを見繕って行こうかな…

 

鈴仙:私も手伝います

 

はたて:よっしゃまずは、コレを着て欲しいって奴を探しに行こう

 

鈴仙:はい

 

鈴仙とはたても、店内を楽しそうに回り始める

 

ラディッツ:フランもそうだが…こうして見ると、女友達と遊びに来ただけの普通のガキに見えるな。

 

パチュリー:確かにね。

 

ラディッツ:お前は行かねぇのか?

 

パチュリー:行かない。疲れるから…

 

ラディッツ:やれやれ…

 

はたて:ラディッツ!ちょっとコレ着てみてよ!

 

鈴仙:私のも御願いします!

 

ラディッツ:予想より遥かに早かったな。コレを着れば良いのか?

 

鈴仙:はい

 

はたて:ついでに、何枚か写真撮らせて欲しいんだけど良いかな?(カメラを取り出す)

 

パチュリー:何でそうなるのよ…

 

ラディッツ:新聞にでも使うのか?

 

はたて:まぁそんな所かな

 

パチュリー:今日はオフなんじゃなかったの?

 

はたて:まぁ細かい事は良いじゃんで?どうかな?

 

ラディッツ:まぁ良いだろう。

 

はたて:有難う

 

鈴仙:さぁ、試着室へどうぞ

 

ラディッツが試着室に移動した後、彼女達はフランを呼び戻して試着室の外で待機中

 

パチュリー:どうなるかしらね…

 

はたて:楽しみだよ

 

フラン:御兄ちゃん、私が着替え手伝ってあげよっか?(試着室に入ろうとする)

 

鈴仙:ちょっ…

 

パチュリー:やめなさいよ…

 

暫くして、試着室から出て来たラディッツ。彼は、白いタンクトップと緑色の迷彩柄のアーミーパンツと言う出で立ちである

 

ラディッツ:どうだ?

 

パチュリー:へぇ…

 

フラン:格好良いよ、御兄ちゃん

 

鈴仙:素敵…

 

はたて:テーマはワイルド鍛え上げられた肉体を引き立てられる様にしてみたよ。そして、動き易さも考慮してみたよ。女性陣の反応も上々みたいだし、私の目に狂いは無かったみたいだね。とりあえず、写真写真っと…(写真を撮り始める)

 

パチュリー:コイツも、煩い方の天狗と大して変わらないわね…

 

はたて:ラディッツ、次の宜しく

 

ラディッツ:あぁ。

 

ラディッツは、再び試着室に入る。少し後に其処から出て来た彼は、純黒のスーツ上下(上のスーツの前は完全開け)にオレンジのシャツ(ネクタイ無し)を着て、首元を開けて着崩していると言う出で立ちである

 

パチュリー:フム…

 

フラン:コレも格好良い

 

はたて:結構イケてるじゃん

 

鈴仙:テーマは男の色気。ポイントは、スーツの前を開けている所と、シャツの首元を開けている所です

 

はたて:おっと、写真写真(再び写真を撮り始める)

 

パチュリー:悪くないけど、コレは私服とは違うわよね?動き難そうだし…

 

鈴仙:うっ…そ、それは…し、執事服として…みたいな?

 

パチュリー:どちらかと言えば、執事と言うよりホストね。

 

鈴仙:うぐぅ…

 

パチュリー:とりあえず、着替えて来たら?

 

ラディッツ:あぁ。

 

更に少し後、元の鎧に着替たラディッツは、鈴仙とはたてが選んだ服を持ってレジに向かって行く

 

パチュリー:えっ?はたてのはともかく、鈴仙が選んだのも買うの?

 

ラディッツ:当然だろ。2人が一生懸命に選んでくれたもんだからな。鈴仙、はたて。有難うよ。

 

はたて:良いって、コレくらい

 

鈴仙:どう致しまして

 

ラディッツ、只今レジにて勘定中

 

鈴仙:はたてさん…ちょっと…(小さく手招き)

 

はたて:どうかした?(鈴仙の傍へ移動)

 

鈴仙:さっき撮った写真の事で相談が…もし良かったら、余分に何枚か現像して頂きたいんですけど…

 

はたて:えーっと…(少し考える)成る程、そう言う事か…

 

鈴仙:勿論、無料でとは言いません…(悪い笑みを浮かべる)

 

はたて:フフフ…貴方も好きだね…(同じく、悪い笑みを浮かべる)

 

鈴仙:因みに、御幾ら程で?

 

はたて:そうだねぇ…ちょっと勉強させて貰って…コレくらいでどうよ?

 

鈴仙:こ、こんなに安くて良いんですか?

 

はたて:そりゃもう、サービスって事で

 

鈴仙:よし!買った!

 

はたて:商談成立

 

パチュリー:おい…

 

フラン:あの2人、何の話をしてるのかな?

 

パチュリー:世の中には、知らなくて良い事もあるのよ…

 

フラン:???

 

パチュリー:全く…どいつもコイツも…

 

ヒソヒソ話で怪しい取り引きを行った後、ガッシリと握手を交わした鈴仙とはたてと、それを見ながら首を傾げるフラン。そんな彼女達に呆れ顔を隠せず、深い溜め息をつくパチュリーであった




学校帰りにショッピングに行く仲良しな女子達と、その荷物持ちで引っ張って来られた男友達と言う感じにしたかったのに…どうしてこうなった…

それと、呉服屋での買い物はもうちょっとだけ続くんじゃ

次回も、弄られまくってキャラ崩壊待った無し(?)

御楽しみに
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