誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第65話

ラディッツと妖夢の戦いは、最初から互いに一進一退の激しい攻防が繰り広げられていた。ラディッツはラッシュ攻撃と気弾技を織り混ぜつつ戦っている。対する妖夢は、ラッシュ攻撃は刀で捌きつつ、気弾は斬撃を飛ばして相殺させている

 

ラディッツ:食らえ!サタデークラッシュ!

 

妖夢:甘い!

 

ラディッツの放った気弾を、妖夢は刀で真っ二つに斬り裂いた。斬られた気弾は、左右に分かれて彼女の背後まで飛んで行き、すぐに爆発を起こして消滅した

 

ラディッツ:ちっ…

 

妖夢:どうしました?本気を出さないんですか?

 

ラディッツ:出せる訳ねぇだろ。お前は、敵の力で操られて正気を失ってるだけだ。それに、お前にはこの後事情を説明して貰う必要があるからな。

 

妖夢:だから、加減をしていると?

 

ラディッツ:そう言う事だ。

 

妖夢:そうですか…屈辱です!

 

妖夢は、前進しつつ2本の刀で素早く連続突きを繰り出した。ラディッツは、それを回避しながら隙を窺っている

 

ラディッツ:くっ…何が屈辱だって言うんだ!

 

妖夢:此方は、貴方を斬る為に全力を出して戦っていると言うのに、貴方は私を傷付けない様に手を抜いている!それが屈辱だと言ってるんです!

 

ラディッツ:お前、まさか正気があるのか?

 

妖夢:さぁ、どうでしょう…

 

ラディッツ:・・・

 

妖夢:本気を出さないと言うなら、それでも結構です…その代わり、斬られたとしても恨まないで下さいよ!

 

妖夢は、ラディッツの背後に回り込み、彼を蹴り飛ばした。更に、斬撃を連続で飛ばして追撃した。ラディッツは、受け身後に顔の前で手を交差させ、斬撃をガードしている

 

ラディッツ:ぬぅ…

 

妹紅:おい…アイツ、やられてないか?

 

霊夢:あのバカ、何やってんだか…

 

はたて:ラディッツ!大丈夫?手伝おうか?

 

ラディッツ:来るな!

 

はたて:で、でも…

 

ラディッツ:良いから、其処で黙って見てろ!

 

3人:・・・

 

妖夢:助けて貰えば良かったのでは?

 

ラディッツ:コレは、俺とお前の戦いだ。俺だけ援軍を呼ぶなんてのは、フェアじゃねぇだろ?

 

妖夢:フン、何がフェアですか…貴方は全力で戦おうとすらしない癖に!

 

妖夢は、一気に間合いを詰め、ラディッツに向けて刀を振り下ろした。しかし、ラディッツはそれを右手で掴んで受け止めた

 

妖夢:くっ…動かない…何て力…

 

ラディッツ:悪かったな…さっきまでは、確かに手を抜いてた…だが、今からは違う…全力とまでは行かんが、少しだけ力を出させて貰うぞ。

 

妖夢:漸く、戦う気になってくれましたか…それでこそ、斬り甲斐があると言う物です!

 

2人同時に急接近し、再び激しい打ち合いが始まった。ラディッツの拳が妖夢の腹に減り込んだかと思えば、妖夢も負けじと彼に斬撃を浴びせた。はたて達が息を飲んで見守る中、そんな戦いが数分間続いた。現在、向き合っている2人共が肩で息をしており、全身傷だらけと言う状態である

 

妖夢:はぁ…はぁ…やりますね…

 

ラディッツ:クク…お前もな…

 

妖夢:まさか、こんな形で貴方と戦う事になるなんて…

 

妖夢の体から禍々しい気が完全に消え去り、赤く光っていた目も元に戻った。次の瞬間、彼女は持っていた刀を下に落とし、力無く両の膝を付く。ラディッツ達は、素早く彼女に駆け寄った後、彼女をその場に寝かせる

 

ラディッツ:おい!大丈夫か?

 

妖夢:はぁ…はぁ…貴方との初めての手合わせは…出来る事なら…違う形で実現させたかったなぁ…

 

妖夢の全身から力が抜け、彼女はゆっくりと目を閉じる

 

ラディッツ:おい!

 

はたて:妖夢!

 

妹紅:…大丈夫だ、脈はある。気を失ってるだけだよ。

 

ラディッツ:そうか…

 

はたて:良かったぁ…

 

霊夢:良い訳無いでしょ!アンタ達、既にボロボロじゃないのよ!

 

ラディッツ:ハハ…手加減するつもりだったんだが、サイヤ人の悪癖が出ちまったかな…

 

霊夢:全くもう…

 

妹紅:どうするんだよ、この状況…この先に、今回の事件の黒幕が居る筈なのによ…

 

はたて:ラディッツ、アレ無いの?

 

ラディッツ:アレ?

 

はたて:ほら、アレだよアレ。妖怪の山の事件の時に私にくれた、緑色の小さい豆みたいな…

 

ラディッツ:あぁ、仙豆の事か…

 

はたて:そう、それそれ

 

ラディッツ:そうだな、使っとくか。

 

ラディッツは、麻袋の中から仙豆を取り出し、それを気絶したままの妖夢の口に放り込んだ。結果、彼女の体の傷は瞬時に完治した

 

はたて:ちょっ…

 

妹紅:なっ…

 

霊夢:アンタ!何やってんのよ!

 

ラディッツ:何か問題でもあったか?

 

霊夢:大有りよ!何で迷わず妖夢に食べさせてんのよ!自分だって傷だらけなのに!

 

ラディッツ:目を覚まして、自分の体が傷だらけだったら気の毒だろうが…

 

はたて:ま、まぁそうかも知れないけど…

 

妹紅:今の奴、まだあるのか?

 

ラディッツ:いや、今のが最後だ。

 

妹紅:おい…

 

はたて:マジで?

 

ラディッツ:マジで。効果は抜群なんだが、作るのに時間が掛かるのが難点だ。

 

はたて:確か、紅魔館の魔女さんに作って貰ってるんだっけ?

 

ラディッツ:そうだ。

 

妹紅:アンタ、そのままで事件の黒幕と戦うつもりかよ…

 

ラディッツ:まぁな。

 

妹紅:いや、まぁなって…

 

霊夢:やれやれ…ちょっと待ってなさい。

 

霊夢は、手に光を纏わせてラディッツの体に翳し、彼の傷を治療しつつ体力も回復させる

 

霊夢:完全回復とはいかないまでも、コレでさっきよりかはマシになった筈よ。

 

はたて:おぉっ流石博麗の巫女

 

妹紅:便利なもんだな。

 

ラディッツ:スマンな、恩に着るぞ。

 

霊夢:そう思うなら、今度御賽銭宜しくね。

 

ラディッツ:あぁ、分かってるよ。

 

はたて:コレさえ無ければねぇ…

 

妹紅:全くだ…

 

霊夢:この先に、その子(妖夢)の住んでる屋敷があるわ。其処で一休みしつつ、その子が目覚めるのを待ちましょう。

 

ラディッツ:あぁ。

 

ラディッツは、気絶した妖夢を抱き上げた。そして、一行は霊夢を先頭にし、冥界の道の出口へと向かうのだった




またもメチャクチャな描写に…

やはり、戦闘描写は苦手です

得意分野?恋愛系のなら少しは…(上手いとは言ってない)

そして、仙豆が尽きました

今思えば、妖夢も霊夢に回復して貰えばと思いました

黒幕との戦いはどうなりますやら…
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