冥界にある屋敷“白玉楼”。転生や駐在を命じられた霊達の住まう場所である。ラディッツ達は、気絶した妖夢を寝かせる為に此処を訪れた
はたて:漸く辿り着けたね。
妹紅:邪魔者さえ居なけりゃ、もっと早く到着したんだけどな…
ラディッツ:むっ…
霊夢:ん…
はたて:2人共、どうかした?
ラディッツ:いや…妙な息苦しさを感じてな…
霊夢:私もよ。
はたて:そう?私は何とも無いけど?
妹紅:さっきの道と同じく、此処もあの世とこの世の境目って感じだからな。本来、生きてる奴等が来る場所じゃないから、そう思うんじゃないのか?
ラディッツ:気のせい…なのか?
霊夢:・・・
ラディッツ:にしても、不気味なくらい静まり返ってやがるな…
はたて:誰も居ないみたいだね。まぁ家主は旅行中だし、従者は其処に居る訳だけど…
妹紅:まずは、妖夢の奴を寝かせる場所を探そう。
霊夢:家主に無断で入るのは少し気が引けるけど、屋敷の一室を借りましょ。
ラディッツ:そうするか。
白玉楼の座敷へと入った一行は、妖夢を寝かせつつ各々小休止を取る事になった
ラディッツ:何故かは分からんが、妙に落ち着く場所だ…
はたて:あ、分かる気がする。
妹紅:それは、此処が和室だからかもな。こんな時で無ければ、茶でも飲みながらゆっくり寛ぎたい所だな。
ラディッツ:だな。
霊夢:嫌な予感がする…私、ちょっと調べたい物があるから庭に行くわ。
ラディッツ:ん?そうか…
霊夢は、真面目な顔で庭に出て行った。ラディッツ達は、引き続き休憩中である
はたて:ファー…(欠伸)
ラディッツ:疲れたか?
はたて:えっ?あ、ごめんごめん!大丈夫だよ!
ラディッツ:そうか、なら良いが…
妹紅:気を抜くなよ。妖夢を操っていた奴…若しくは、私達が倒した奴等の仲間が、まだこの辺りに居る筈だからな。
ラディッツ:まだこの辺りに居るとしたら、恐らく後者だろうな。冥界の道に居た連中は、俺達が先に進むのを邪魔してた様だった。つまり、此処で良からぬ事をしていたと言う証拠だ。
はたて:此処の主は旅行中で、妖夢は此処の留守を任されてた筈…でも、妖夢はあんな事になってた…つまり、その間此処はガラ空きだった筈だからね…
ラディッツ:あぁ、何をされててもおかしくねぇ。
妹紅:さて、どうなる…
ラディッツ:くっ…
はたて:どうしたの?
ラディッツ:いや…また少し息苦しさを感じたんだ…
妹紅:それ、さっきも言ってたよな?
はたて:回復して貰ったとは言え、妖夢との戦いで受けたダメージが残ってるとか?
妹紅:いや、息苦しいって言ってるだろ…
はたて:あ、そっか…
ラディッツ:何なんだ、今のは…
そのすぐ後、廊下から慌ただしい足音が聞こえて来た
妹紅:何だ?
はたて:霊夢かな?
ラディッツ:・・・
言い終わると同時に、慌てた様子の霊夢が戻って来た
霊夢:皆!大変よ!
ラディッツ:どうした?何を慌ててるんだ?
霊夢:そりゃ慌てるわよ!とにかく、全員庭に集合して頂戴!今すぐ!
ラディッツ:庭に?
霊夢:そうよ!二度も言わせないで!
はたて:何があったの?
妹紅:簡単にで良いから、何があったのか説明してくれないか?
霊夢:説明なら庭でするわよ!急いで!
ラディッツ:あ、あぁ…
はたて:妖夢はどうする?寝かせとく?
霊夢:叩き起こして連れて来なさい!緊急事態だから!
はたて:な、何々?
妹紅:おい、起きろ妖夢。緊急事態だとさ。
妖夢:ほぇ?
ラディッツ:何だってんだ?一体…
各々首を傾げながらも、言われた通りに妖夢を起こし、皆で白玉楼の庭へと移動を開始した。霊夢の言う緊急事態とは、一体何なのだろうか…
いよいよ、事件の真相に近付いて行きます
緊急事態、敵の目的、人里の変死事件の訳とは?