誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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短編始まります

まずは、風邪っ引き鈴仙

その原因は…


短編 その2
第76話


此処は、迷いの竹林の奥にある診療所、永遠亭。その日、1人(1羽?)の妖怪兎が高熱の為に自室で寝込んでいた

 

鈴仙:うぅ…医者の不養生とは、正にこの事…私、弟子だけど…(布団の中で寝込んでる)

 

輝夜:鈴仙、入るわよ。(ノックをする)

 

鈴仙:あ、はい…どうぞ…

 

輝夜:どう?体の調子は?(入室する)

 

鈴仙:大丈夫…じゃないです…正直かなりキツいです…

 

輝夜:みたいね。そんな貴方の為に、御客様が来て下さってるわよ。

 

鈴仙:御客…?

 

輝夜:どうぞー

 

ラディッツ:よぅ、鈴仙。邪魔するぞ。(入室する)

 

鈴仙:ラ、ラディッツさん?どうして此処に?

 

ラディッツ:姫さんに、お前が寝込んでると話を聞いてな。

 

輝夜:態々看病しに来て下さったのよ。

 

鈴仙:か、看病って…師匠は?

 

輝夜:今日は、朝から出張してて居ないじゃない。忘れたの?

 

鈴仙:あ、そう言えばそんな事を言ってた様な…てゐは?

 

輝夜:貴方の代わりに、永琳の助手として引っ張って行かれたわ。

 

鈴仙:道理で、姿が見えない訳だ…

 

ラディッツ:顔が赤いな。熱は高いのか?

 

鈴仙:えっと…39度5分程…

 

ラディッツ:高熱じゃねぇかよ…

 

鈴仙:うぅ…

 

ラディッツ:しかし、妖怪でも風邪を引くんだな。

 

輝夜:妖怪は、寿命は普通の人間達より遥かに長いけれど、風邪とかは普通に引くのよ。

 

ラディッツ:そうなのか…

 

鈴仙:何かスミマセン…

 

ラディッツ:まずは、軽く食えるもんを作るとするか…調理場を借りても良いか?

 

輝夜:勿論よ、案内するわ。

 

ラディッツ:悪いな。

 

輝夜に案内され、ラディッツは調理場へと移動した

 

鈴仙:…また1人ぼっち…

 

調理場では、2人が風邪に効く食材を準備している最中である

 

輝夜:風邪と言えば、やっぱり葱よね。でも、コレをどう使えば良いのかしら…

 

ラディッツ:確か、首に巻くんじゃなかったか?よく知らんが…

 

輝夜:そう…首に…コレを持って相手の後ろからゆっくりと迫り、グッと力を込めて…

 

ラディッツ:何処のサスペンス劇場だよ…

 

輝夜:冗談よ

 

ラディッツ:その葱は、卵粥の薬味に使うんだよ。

 

輝夜:あぁ、成る程…卵と言えば、卵酒って手もあるわよね?

 

ラディッツ:あぁ。体が温まる上に、栄養もあるからな。

 

輝夜:では、早速

 

言い終わると同時に、輝夜は大きなジョッキを取り出した

 

ラディッツ:姫さん、一応聞くが…それを何に使うつもりだ?

 

輝夜:あら?卵酒って、御酒と卵をこの中に目一杯注ぐんじゃないの?

 

ラディッツ:違う…病人に無理をさせようとするな…

 

輝夜:そう…違うのね…えっと…他に良い物はっと…

 

その後、輝夜は手元にある本に書いてあるメニューを次々と作って行くのだが…

 

輝夜:バナナを煮込んで食べる…

 

ラディッツ:煮バナナだな。

 

輝夜:梅とニンニク、葱を入れて御湯を注ぐ…

 

ラディッツ:梅干し湯だな。てか、ドバドバ入れ過ぎだぞ姫さん…

 

輝夜:大根下ろしに生姜と醤油を加え、番茶を注ぐ…

 

ラディッツ:第一大根湯と言うらしいな。

 

輝夜:…面倒だから、全部混ぜちゃいましょ。(全部混ぜようとする)

 

ラディッツ:待たんか!(輝夜の頭にチョップして阻止)

 

輝夜:何か問題が?

 

ラディッツ:問題しかねぇよ!料理は俺がやるから、下がっててくれ。

 

輝夜:あら、じゃあ御願いするわね

 

その後、ラディッツは手際良く卵粥と生姜湯を作り上げた

 

ラディッツ:姫さんが作ったのもあるし、少し多くなっちまったな…

 

輝夜:でも、コレだけ食べれば良くなるわよね?

 

ラディッツ:まぁな。

 

輝夜:さぁ、鈴仙に持って行ってあげましょ

 

ラディッツ:あぁ。

 

鈴仙は、2人の作った料理の量に驚きつつ、それらを何とか完食し、薬を飲んで眠りについた。彼女が眠りについたのを見届けたラディッツは、調理場を片付けた後、永遠亭を後にする事にした。現在、永遠亭の外で見送りに来た輝夜と会話中である

 

輝夜:今日は本当に有難う鈴仙も、コレで元気になると思うわ

 

ラディッツ:力になれたなら何よりだ。

 

輝夜:ねぇ…貴方は、どうしてあの子の為に此処までしてくれたの?面倒だとか思わなかったのかしら?

 

ラディッツ:面倒とは思わんな。ダチが苦しんでる時に手を貸すのに、小難しい理由なんて必要無かろう。例え、相手が妖怪であってもな。

 

輝夜:…貴方、変わってるわね。

 

ラディッツ:そうか?

 

輝夜:えぇ、とっても。だけど…

 

ラディッツ:何だよ?

 

輝夜:いえ、何でも無いわ良かったら、またいらしてね一緒に御茶でも飲みましょ私が御茶を点ててあげるわ

 

ラディッツ:そりゃどうも。その時は、土産に旨い茶菓子を持って来るよ。

 

輝夜:あら、楽しみだわ

 

ラディッツ:じゃあな。

 

輝夜:えぇ

 

小さく手を振り、ラディッツを見送った輝夜

 

輝夜:昔は、あの手この手で言い寄って来る殿方達に抵抗があった筈なのに…あの人には、何の抵抗も感じない…何でかしらね…

 

フッと笑みを溢し、永遠亭に戻る輝夜であった。その翌日、すっかり快復した鈴仙は、何故あんな高熱が出たのか首を傾げていた。そのすぐ後に、永琳の作った飲むと発熱する薬(作った理由とその用途は不明)をてゐが盗み出し、それを鈴仙の茶に仕込んでいたせいだったと発覚した。その日、“餌を与えないで下さい”と言う紙を顔面に貼られ、木に吊るされた妖怪兎が目撃されたとかどうとか…




鈴仙(うどんげ)とてゐは、何だかんだ仲は良い筈…なんですがねぇ…

元ネタは、月のイナバと地上の因幡と言う4コママンガのとある話で、風邪を引いた永琳の看病をすると言う話をちょっと弄っただけです

全部そのままでは無いのと、オチは自分で考えましたよ

何か問題があったらスミマセン…
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