誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

77 / 499
フランの寺子屋体験入学、始まります

ゆっくり見て行ってね


第77話

その日、ラディッツと咲夜は大事な話があるとレミリアに言われ、彼女の部屋に呼び出されていた。当の本人は、何やら深刻な面持ちで…

 

咲夜:御嬢様、大事な御話とは何なのでしょうか?

 

レミリア:フランの事で、ちょっとね…

 

咲夜:妹様の事?

 

ラディッツ:彼奴なら、今日は確か寺子屋の体験入学に行ってるんだったな?

 

咲夜:えぇ。寺子屋から誘いが来た時から、とても楽しみにしていた様でしたね。今日も、足取り軽く出掛けて行ってましたし…

 

ラディッツ:何か問題でもあったのか?

 

レミリア:問題…そうね…大問題よ…

 

他2人:・・・

 

レミリア:ラディッツ!咲夜!フランが寺子屋の皆と仲良くやれてるか、偵察して来なさい!

 

ラディッツ:あん?

 

咲夜:…はい?

 

ラディッツ:レミリア、大事な話ってのはそれか?

 

レミリア:そうよ!

 

ラディッツ:下らん…

 

レミリア:く、下らないですって?

 

ラディッツ:フランを心配する気持ちは分からんでもないが、彼奴もガキじゃねぇんだ。友達付き合いとか寺子屋でのマナーくらいは弁えてるだろ。

 

咲夜:御言葉ですが御嬢様…妹様は、私やパチュリー様と一緒に、寺子屋に行った時の為に予行練習を繰り返し行っていました。とても熱心でしたし、何も問題等無いかと思われますが…

 

レミリア:甘い!甘いわよ!もしかしたら、授業について行けてなくて泣いてるかも知れない…もしかしたら、皆から新入りだとか世間知らずだとか虐められて、傷だらけで帰って来るかも知れない…もしかしたら、帰り道に危ない奴等に拉致されて、あんな事やこんな事をされてしまうかも…あぁーっ!もしそうなったら、私はどうしたら!

 

ラディッツ:なるか!(レミリアにチョップ)

 

レミリア:あだっ!

 

ラディッツ:ったく…彼奴は、俺よりも戦闘力が上なんだ。そんじょ其処らの奴等じゃ、彼奴の相手にはならねぇよ。

 

咲夜:先程も申し上げましたが、妹様は寺子屋に行った時の為に練習をしておられました。何の問題も無いかと…

 

レミリア:うー☆(頭を抱え込む)

 

咲夜:あ、カリスマブレイクしてしまいました…しかも、私達の話は全く聞いてませんね…どうします?

 

ラディッツ:やれやれ…こんなんでも、この館の主の命令だしな。レミリアの事は、パチュリーにでも任せとくとして…寺子屋に向かうぞ、咲夜。

 

咲夜:はい。

 

出発前に大図書館に立ち寄り、パチュリーに事情を説明した。彼女は、呆れた様子を見せつつもレミリアの御守りを渋々承諾し、ラディッツと咲夜は人里にある寺子屋へと向かったのだった。現在、2人は寺子屋の庭に忍び込んで様子を窺っている所である

 

咲夜:何だか、いけない事をしてる様な気がして来ました…

 

ラディッツ:端から見れば、俺達は寺子屋に不法侵入してる怪しい2人組だしな。

 

咲夜:もし通報されてしまったら、どうしましょう…

 

ラディッツ:・・・

 

はたて:妹紅!不審者達を見付けたよ!

 

ラディッツ:ちっ…既に通報されてたか…

 

咲夜:くっ…

 

妹紅:抵抗は無意味だぞ!神妙に御縄に…って、アンタらは…

 

はたて:ラディッツに…紅魔館のメイド長?

 

ラディッツ:はたて…それに、妹紅まで…

 

咲夜:どうして此処に?

 

はたて:それは此方の台詞だよ…

 

妹紅:里の人間から、怪しい2人組が辺りを気にしながら寺子屋の庭に入ってったと言う通報があってな…

 

はたて:私は、偶々人里に居たから、特ダネかもって駆け付けて来たんだよ。

 

妹紅:で、来てみればこの状況だった訳だが…

 

はたて:何してたの?

 

咲夜:えーっと…

 

ラディッツ:実はな…

 

只今、妹紅とはたてに事情説明中

 

妹紅:成る程…紅魔館の主の命令で、寺子屋に体験入学したフランを見守りにね…

 

はたて:大変だねぇ…

 

ラディッツ:全くだ…あの姉バカ吸血鬼め…

 

咲夜:あはは…

 

妹紅:事情は分かった。

 

はたて:フランなら、彼処に居るよ。

 

咲夜:えっ?

 

ラディッツ:何処だ?

 

はたて:ほら、教室の一番前の席。

 

他全員:・・・

 

はたてに言われ、教室を覗き込む一行。其処には、一番前の席で寺子屋の皆と仲良く楽しそうに授業を受けているフランの姿があった。彼女の笑顔は、悪魔等とは程遠い、何処にでも居る普通の少女の物であった。

 

ラディッツ:やはり、心配する必要等無かったじゃねぇか。

 

咲夜:ですね。予行練習の通り…いえ、その時とは比べ物にならないくらい楽しそう…

 

はたて:だね

 

妹紅:分かったら、早く此処を立ち去った方が良いぞ。他の連中に見付かっても面倒だ。

 

ラディッツ:あぁ、そうするよ。彼奴の楽しそうな顔も見れたからな。

 

咲夜:あの…今回の事は、どうか内密に…

 

妹紅:分かってるさ。不審者達には逃げられた…そう言う事にしとくよ。

 

はたて:勿論、記事にもしないから安心してね

 

咲夜:スミマセン…

 

ラディッツ:じゃあな。

 

妹紅:あぁ。

 

はたて:またね

 

ラディッツと咲夜は、バレない様に素早くその場から移動し、妹紅とはたてもすぐに自分達の本来の仕事に戻った。その日の夕食時、紅魔館の皆に寺子屋での出来事を楽しそうに話すフランの様子に、レミリアは胸を撫で下ろし、他の面々も彼女の話を楽しそうに聞いていた。その時間は、いつもの夕食時より数段賑やかだったそうな…それから、寺子屋が好きになったフランは、週に何度か其処へ勉強しに行く様になったのだとか…

 




はい、体験では終わりませんでしたとさ

ほのぼの日常回な感じにしたかったのですが、どうでしたかね…

はたてと妹紅を出しましたが、はたては文にしようかどうかちょっと迷いました

しかし、文だと2人を見付けた時、すぐに記事にしに戻る可能性があり、後にほのぼのとは程遠い展開に…なんて事も考えてしまい、彼女より常識のある(設定の)はたてになりました

妹紅は、仕事熱心だが只の堅物では無く、仲間想いで情に厚い性格設定です(元から?)

そして、レミリア…姉バカ、かりちゅまと見事なキャラ崩壊(笑)

鈴仙、フランと来て、次回はパチュリーが頑張ります(フランは台詞無しですが、今後出番多い予定なので御容赦頂きたく…)

パチュリーが何を頑張るかは、御楽しみと言う事で…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。