ラディッツが作ったケーキと、咲夜特製ブレンドの紅茶を味わいながら、パジャマパーティーは続いていた
チルノ:んまーい!
ルーミア:美味しいのだー!
大妖精:2人共、口の周りがクリームでベタベタだよ…
鈴仙:このクリーム、何て濃厚なの…絶妙な甘さを出しながら、それでいてしつこ過ぎず…
フラン:紅茶とも合うし、コレなら幾らでも食べられちゃうよ♪
はたて:ヤバい…食べ過ぎて太るかも…
パチュリー:なら、貴方は食べなきゃ良いじゃない…
はたて:それは断る!
パチュリー:やれやれ…
大妖精:最近の事件の事を新聞で読みましたが…ラディッツさんは、あちこちで大活躍されている様ですね。
ルーミア:そーなのかー。
チルノ:あたいは良く分かんないや…
大妖精:2人は、新聞なんか読まないからね…
はたて:ぶっちゃけ、皆ラディッツの事どう思ってんの?
フラン:暇を見付けては私と遊んでくれるし、強くなる為に毎日一生懸命頑張ってるし…しかも、家事全般もバッチリ熟す完璧さ!格好良くて優しくて強い、自慢の御兄ちゃんだよ!
パチュリー:兄って言っても、血は繋がって無いけどね…
フラン:血は繋がって無くても、御兄ちゃんは御兄ちゃんだもん!
パチュリー:はいはい…
鈴仙:良いなぁ…私も、あんな御兄さんが欲しい…
はたて:鈴仙の場合、別の感情があるんじゃないの?
鈴仙:ファッ!?
チルノ:別の感情?
はたて:其処ん所どうなの?
鈴仙:え…えっと…フランさんの言う通り、強くて優しくてって言うのは確かだけど…私的には、その強さを見せびらかさない謙虚な所が彼の魅力かなぁ…と…(モジモジ)
はたて:フムフム…
鈴仙:ハッ!まさか、今のを記事にしたりとかは…
はたて:まぁ文ならやりかねないけど…さっきも言ったと思うけど、今日は完全プライベートのつもりで来たんだってば。だから、そんな無粋な事はしないから大丈夫だよ。
鈴仙:ほっ…
大妖精:はたてさんは、彼の事をどんな風に思ってるんですか?
はたて:私?うーん、そうだなぁ…フランや鈴仙が言ってる事とほぼ同意見だけど…強いて言えば…
大妖精:言えば?
はたて:うん…信頼出来る人だとは思ってるよ?出来る事なら、もっと色々な事を知りたいとも思ってる。
大妖精:それはやはり、記者としてですか?
はたて:記者としては勿論だけど…1人の女として…でもあるかな?
大妖精:な、成る程…
チルノ:大ちゃんはどうなのさ?
大妖精:ど、どうって?
チルノ:彼奴の事、どう思ってんの?
ルーミア:白状するのだー!
大妖精:あの人には、森の事件の時に助けられただけで…と言うか、付き合った時間がほぼ無い上、皆みたいに戦う力とかは無いから、一緒に異変解決には行けないし…でも、何処かで何かしらの形で御恩返しが出来たら良いなぁ…って感じかな…
チルノ:そっかぁ…
ルーミア:そーなのかー。
大妖精:うぅっ…そ、そうだ!パ、パチュリーさんはどうですか?
パチュリー:予想外の所からバトンが来たわね…
フラン:パチェは、御兄ちゃんと一緒に居る事も結構あるよね?
鈴仙:色々御恩もあると聞いてますよ?
はたて:どうなのどうなの?吐いて楽になっちゃいなよ
チルノ:そうだぞ!吐けー!
ルーミア:なのだー!
大妖精:・・・
全員の視線がパチュリーに集中する
パチュリー:わ、私はあんな奴の事なんか何とも思って無いわよ!無骨で、戦闘バカで、髪はむさ苦しいし…戦闘面の感覚は結構鋭い癖に、大事な所は超鈍感だし…見ててイライラするのよ!
はたて:フムフム…
パチュリー:…けどまぁ、色々と御世話になってるし…嫌いじゃないわよ…全部引っ括めてね…
最後の方は大分小声になりながらそう言い、すぐに顔を赤くしてそっぽを向くパチュリーに対し、大妖精は同じ様に顔を赤らめ、チルノとルーミアはあまり意味を理解してない様子で、他3人は彼女に生暖かい笑みを向けていた
パチュリー:ニ、ニヤニヤするんじゃないわよ!
フラン:今ふと思ったんだけど…私達が今こうして仲良くしてるのって、御兄ちゃんが来てくれたからかも知れないんだよね…
鈴仙:確かに…私達、住んでる場所も境遇も違うし…前は、同じ幻想郷で暮らしてるだけで、互いに干渉し合う事もあまり無かったのに…
はたて:今じゃ、一緒に買い物に行ったり、こうやって集まって女子会する関係なんだよね…
パチュリー:彼奴が来てからそれ程時間が経ってないのに、しょっちゅう面倒事に巻き込まれてばかりだけど…でも、皆大なり小なり得た物だってあるのよね…
鈴仙:彼が此処に来ていなかったら、今の私達の関係は無かったんでしょうね…
他全員:・・・
はたて:そう考えると、ラディッツには感謝しなきゃだよね。
鈴仙:彼には勿論ですけど…彼と私達を引き合わせてくれた紫さんにも、感謝しなきゃいけないですよね。
フラン:うん…
パチュリー:・・・
皆が少し静かになったその直後、床に見慣れた隙間が出現する
パチュリー:えっ…コレって…
はたて:まさか…
紫:呼ばれて飛び出て…私、参上♪
其処から勢い良く飛び出して来たのは、言わずと知れた幻想郷の賢者、八雲紫その人であった。突然の登場にビックリした一行は、各々引っくり返ってしまっていた
大妖精:ビ、ビックリしました…
はたて:やっぱりアンタか!隙間妖怪!
鈴仙:てか、何処から現れてるんですか!
紫:今日は床下から失礼したわよ♪
チルノ:相変わらず何処からでも現れるなぁ…
ルーミア:しん…何とかなのだー!
はたて:もしかして、神出鬼没って言いたかった?
ルーミア:そーなのだー。
パチュリー:全く…いきなり何なのよ…
紫:何か、名前を呼ばれた気がしたから。
パチュリー:まさか、さっきの会話を…
鈴仙:と言うか、何しに来たんですか?
紫:今日、此処で女子会なるイベントが行われると聞いて♪
はたて:えっと…一応聞くけど、誰から聞いた?
紫:それは言えないわ。
はたて:あ、いや…良い…何となく分かるから…
紫:此処で1つ相談があるわ。この女子会、私も仲間に入れて欲しいんだけど。
他全員:…えっ?
紫:何よ?皆して固まっちゃって…
パチュリー:私、耳がおかしくなったのかしら…今、隙間妖怪が女子会の仲間に入れてとか言った様な…
鈴仙:わ、私にもそう聞こえました…
はたて:あ、私の聞き間違いじゃなかったか…
大妖精:あはは…
フラン:態々来て貰った所、本当に申し訳無いんだけど…御姉さんは、仲間に入れてあげられないかなぁ…
紫:えー?何でよ?
フラン:だって貴方、“女子”じゃないから。
そのフランの一言に、紫は勿論、その部屋の皆が…そして、空気が瞬時に凍り付いた
フラン:御姉さんは、どう見ても大人だよね?
チルノ:だよねー。女子って感じじゃ無いもんなー。
ルーミア:無いのだー♪
紫:うぐっ・・・(グサッ)
チルノ:あたい的には、隙間妖怪って、皺とか染みとかを化粧で必死に誤魔化してるイメージがなぁ…
ルーミア:なのだー♪
紫:ゴフッ!(グサッ)
フラン:見た目がもうちょっと若ければ、誘ってあげたんだけど…
チルノ:仲間に入った所で、浮きまくるのが見え見えなんだよなぁ。
ルーミア:プッカプカなのだー♪
紫:ぐはぁっ!(グサグサッ)
見た目は幼女な3人の言葉の1つ1つが、紫に容赦無く突き刺さって行った。他の4人は、そんな光景を顔を引き攣らせながら見ているしか無かった。紫は、固まったまま自らの足元に隙間を開き、その中にゆっくりと沈み込んで姿を消し、彼女が開いた隙間もすぐに消滅した
フラン:でも、御兄ちゃんと引き合わせてくれた事は、本当に感謝して…ってあれ?居ない?
チルノ:急用が出来たとかじゃないか?
ルーミア:そーなのかー。
フラン:そっか…まぁいっか♪それじゃ、パジャマパーティーを続けよう♪
チルノ&ルーミア:おぉーっ♪
他4人:お…おぉー…
パーティーを再開した7人だったが、終始楽しそうにしていた幼女3人とは違い、他の4人は暫し顔を引き攣らせたままだったとか…その頃、紫は屋敷の自室の隅っこで膝を抱えながら、床にのの字を書いていじけていたそうな…
紫さんファンの方、不快にさせてしまったらスミマセンでした
紫:作者、隙間送りね…
作者:うわあぁぁぁっ!(隙間送りにされました)