誇り高き弱虫の幻想郷生活   作:パラリズム

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第80話

ラディッツが作ったケーキと、咲夜特製ブレンドの紅茶を味わいながら、パジャマパーティーは続いていた

 

チルノ:んまーい!

 

ルーミア:美味しいのだー!

 

大妖精:2人共、口の周りがクリームでベタベタだよ…

 

鈴仙:このクリーム、何て濃厚なの…絶妙な甘さを出しながら、それでいてしつこ過ぎず…

 

フラン:紅茶とも合うし、コレなら幾らでも食べられちゃうよ♪

 

はたて:ヤバい…食べ過ぎて太るかも…

 

パチュリー:なら、貴方は食べなきゃ良いじゃない…

 

はたて:それは断る!

 

パチュリー:やれやれ…

 

大妖精:最近の事件の事を新聞で読みましたが…ラディッツさんは、あちこちで大活躍されている様ですね。

 

ルーミア:そーなのかー。

 

チルノ:あたいは良く分かんないや…

 

大妖精:2人は、新聞なんか読まないからね…

 

はたて:ぶっちゃけ、皆ラディッツの事どう思ってんの?

 

フラン:暇を見付けては私と遊んでくれるし、強くなる為に毎日一生懸命頑張ってるし…しかも、家事全般もバッチリ熟す完璧さ!格好良くて優しくて強い、自慢の御兄ちゃんだよ!

 

パチュリー:兄って言っても、血は繋がって無いけどね…

 

フラン:血は繋がって無くても、御兄ちゃんは御兄ちゃんだもん!

 

パチュリー:はいはい…

 

鈴仙:良いなぁ…私も、あんな御兄さんが欲しい…

 

はたて:鈴仙の場合、別の感情があるんじゃないの?

 

鈴仙:ファッ!?

 

チルノ:別の感情?

 

はたて:其処ん所どうなの?

 

鈴仙:え…えっと…フランさんの言う通り、強くて優しくてって言うのは確かだけど…私的には、その強さを見せびらかさない謙虚な所が彼の魅力かなぁ…と…(モジモジ)

 

はたて:フムフム…

 

鈴仙:ハッ!まさか、今のを記事にしたりとかは…

 

はたて:まぁ文ならやりかねないけど…さっきも言ったと思うけど、今日は完全プライベートのつもりで来たんだってば。だから、そんな無粋な事はしないから大丈夫だよ。

 

鈴仙:ほっ…

 

大妖精:はたてさんは、彼の事をどんな風に思ってるんですか?

 

はたて:私?うーん、そうだなぁ…フランや鈴仙が言ってる事とほぼ同意見だけど…強いて言えば…

 

大妖精:言えば?

 

はたて:うん…信頼出来る人だとは思ってるよ?出来る事なら、もっと色々な事を知りたいとも思ってる。

 

大妖精:それはやはり、記者としてですか?

 

はたて:記者としては勿論だけど…1人の女として…でもあるかな?

 

大妖精:な、成る程…

 

チルノ:大ちゃんはどうなのさ?

 

大妖精:ど、どうって?

 

チルノ:彼奴の事、どう思ってんの?

 

ルーミア:白状するのだー!

 

大妖精:あの人には、森の事件の時に助けられただけで…と言うか、付き合った時間がほぼ無い上、皆みたいに戦う力とかは無いから、一緒に異変解決には行けないし…でも、何処かで何かしらの形で御恩返しが出来たら良いなぁ…って感じかな…

 

チルノ:そっかぁ…

 

ルーミア:そーなのかー。

 

大妖精:うぅっ…そ、そうだ!パ、パチュリーさんはどうですか?

 

パチュリー:予想外の所からバトンが来たわね…

 

フラン:パチェは、御兄ちゃんと一緒に居る事も結構あるよね?

 

鈴仙:色々御恩もあると聞いてますよ?

 

はたて:どうなのどうなの?吐いて楽になっちゃいなよ

 

チルノ:そうだぞ!吐けー!

 

ルーミア:なのだー!

 

大妖精:・・・

 

全員の視線がパチュリーに集中する

 

パチュリー:わ、私はあんな奴の事なんか何とも思って無いわよ!無骨で、戦闘バカで、髪はむさ苦しいし…戦闘面の感覚は結構鋭い癖に、大事な所は超鈍感だし…見ててイライラするのよ!

 

はたて:フムフム…

 

パチュリー:…けどまぁ、色々と御世話になってるし…嫌いじゃないわよ…全部引っ括めてね…

 

最後の方は大分小声になりながらそう言い、すぐに顔を赤くしてそっぽを向くパチュリーに対し、大妖精は同じ様に顔を赤らめ、チルノとルーミアはあまり意味を理解してない様子で、他3人は彼女に生暖かい笑みを向けていた

 

パチュリー:ニ、ニヤニヤするんじゃないわよ!

 

フラン:今ふと思ったんだけど…私達が今こうして仲良くしてるのって、御兄ちゃんが来てくれたからかも知れないんだよね…

 

鈴仙:確かに…私達、住んでる場所も境遇も違うし…前は、同じ幻想郷で暮らしてるだけで、互いに干渉し合う事もあまり無かったのに…

 

はたて:今じゃ、一緒に買い物に行ったり、こうやって集まって女子会する関係なんだよね…

 

パチュリー:彼奴が来てからそれ程時間が経ってないのに、しょっちゅう面倒事に巻き込まれてばかりだけど…でも、皆大なり小なり得た物だってあるのよね…

 

鈴仙:彼が此処に来ていなかったら、今の私達の関係は無かったんでしょうね…

 

他全員:・・・

 

はたて:そう考えると、ラディッツには感謝しなきゃだよね。

 

鈴仙:彼には勿論ですけど…彼と私達を引き合わせてくれた紫さんにも、感謝しなきゃいけないですよね。

 

フラン:うん…

 

パチュリー:・・・

 

皆が少し静かになったその直後、床に見慣れた隙間が出現する

 

パチュリー:えっ…コレって…

 

はたて:まさか…

 

紫:呼ばれて飛び出て…私、参上♪

 

其処から勢い良く飛び出して来たのは、言わずと知れた幻想郷の賢者、八雲紫その人であった。突然の登場にビックリした一行は、各々引っくり返ってしまっていた

 

大妖精:ビ、ビックリしました…

 

はたて:やっぱりアンタか!隙間妖怪!

 

鈴仙:てか、何処から現れてるんですか!

 

紫:今日は床下から失礼したわよ♪

 

チルノ:相変わらず何処からでも現れるなぁ…

 

ルーミア:しん…何とかなのだー!

 

はたて:もしかして、神出鬼没って言いたかった?

 

ルーミア:そーなのだー。

 

パチュリー:全く…いきなり何なのよ…

 

紫:何か、名前を呼ばれた気がしたから。

 

パチュリー:まさか、さっきの会話を…

 

鈴仙:と言うか、何しに来たんですか?

 

紫:今日、此処で女子会なるイベントが行われると聞いて♪

 

はたて:えっと…一応聞くけど、誰から聞いた?

 

紫:それは言えないわ。

 

はたて:あ、いや…良い…何となく分かるから…

 

紫:此処で1つ相談があるわ。この女子会、私も仲間に入れて欲しいんだけど。

 

他全員:…えっ?

 

紫:何よ?皆して固まっちゃって…

 

パチュリー:私、耳がおかしくなったのかしら…今、隙間妖怪が女子会の仲間に入れてとか言った様な…

 

鈴仙:わ、私にもそう聞こえました…

 

はたて:あ、私の聞き間違いじゃなかったか…

 

大妖精:あはは…

 

フラン:態々来て貰った所、本当に申し訳無いんだけど…御姉さんは、仲間に入れてあげられないかなぁ…

 

紫:えー?何でよ?

 

フラン:だって貴方、“女子”じゃないから。

 

そのフランの一言に、紫は勿論、その部屋の皆が…そして、空気が瞬時に凍り付いた

 

フラン:御姉さんは、どう見ても大人だよね?

 

チルノ:だよねー。女子って感じじゃ無いもんなー。

 

ルーミア:無いのだー♪

 

紫:うぐっ・・・(グサッ)

 

チルノ:あたい的には、隙間妖怪って、皺とか染みとかを化粧で必死に誤魔化してるイメージがなぁ…

 

ルーミア:なのだー♪

 

紫:ゴフッ!(グサッ)

 

フラン:見た目がもうちょっと若ければ、誘ってあげたんだけど…

 

チルノ:仲間に入った所で、浮きまくるのが見え見えなんだよなぁ。

 

ルーミア:プッカプカなのだー♪

 

紫:ぐはぁっ!(グサグサッ)

 

見た目は幼女な3人の言葉の1つ1つが、紫に容赦無く突き刺さって行った。他の4人は、そんな光景を顔を引き攣らせながら見ているしか無かった。紫は、固まったまま自らの足元に隙間を開き、その中にゆっくりと沈み込んで姿を消し、彼女が開いた隙間もすぐに消滅した

 

フラン:でも、御兄ちゃんと引き合わせてくれた事は、本当に感謝して…ってあれ?居ない?

 

チルノ:急用が出来たとかじゃないか?

 

ルーミア:そーなのかー。

 

フラン:そっか…まぁいっか♪それじゃ、パジャマパーティーを続けよう♪

 

チルノ&ルーミア:おぉーっ♪

 

他4人:お…おぉー…

 

パーティーを再開した7人だったが、終始楽しそうにしていた幼女3人とは違い、他の4人は暫し顔を引き攣らせたままだったとか…その頃、紫は屋敷の自室の隅っこで膝を抱えながら、床にのの字を書いていじけていたそうな…




紫さんファンの方、不快にさせてしまったらスミマセンでした

紫:作者、隙間送りね…

作者:うわあぁぁぁっ!(隙間送りにされました)
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