遊戯王妄想わーるど   作:バウ

2 / 5
はーい、第二話目です。


デュエリストの国

「なんで…」

 

 フィールドには、荒野を背にしたレッドアイズ・ブラックドラゴン。

 

「レッドアイズで、アンデット・ウォーリアーを攻撃。黒炎弾!」

 

「俺の負けだゾォ…」

 

「何と何と!あのゴースト骨塚を倒したのは、若干4歳の新星、武藤龍斗だーーー!」

 

「「「わぁーー!」」」

 

 はい、突然ですがデュエルモンスターズの大会に出場しています。

 何故か?

 賞品が欲しかったのとデッキ組んだら、使いたくなったのが理由かな。大会と言っても小さい規模の大会だけどね。

 

 まさか幼稚園の遠足でこんな大会に出くわすとは、この世界は面白すぎる。

 

 それにしてもこのゲーム、攻撃力の高いドラゴンを出せば、ほぼ勝利が確定する。

 ダメだわこのルール。

 

「おめでとう!優勝賞品のサンダードラゴン一式だ。是非使ってみて欲しい」

 

 TVゲームで大変お世話になったサンダードラゴン。この時代で作るなら、このデッキだと考えていた所にこの大会だ。

 

 ペガサスが開催する様な公式の大会以外にも、こうして個人や企業が開く大会が数多く開催されている。有名な処では、城之内の町内大会とかである。

 

 今大会はカードコレクターの叔父が亡くなり、その供養の為に開かれた大会である。俺が受け取った商品のカードは、そのコレクターの遺品にあたるのだが、コレクターの遺言でカードを使いこなせるデュエリストに託したという訳だ。

 

 でもアンデット使いがなんでサンダー・ドラゴンが欲しかったんだろう?

 

――――

 

 はい、小学一年生になった龍斗です。

 時間が飛びすぎた感があるけど、まぁ聞いて欲しい。

 

「龍斗ボーイ、ユーをデュエルキングダムに招待しマース!」

 

 時系列が良く分からないんだけど、キングダム編が始まったらしい。そういえばいつの間にか、城之内さんや本田さんが家に来るようになってたような。

 

「キングダム?」

 

「イエース、デュエリストの王国デース」

 

「んー、招待されても困るのー」

 

 いや、待てよ。

 いつの間にか、千年パズルが完成していたような…。

 

「オー、これは正式なオファーデース。デュエルキングダムという世界大会を盛り上げるお手伝いをして欲しいのデース!」

 

「お仕事なの?」

 

「その通りデース!」

 

「じゃあ、行う業務内容と報酬を提示して欲しいの!」

 

「オー、小学生とは思えまセーン…」

 

――――――

 

 良く分からないけどペガサス・J・クロフォードさんの依頼を受けて、デュエルキングダムに参加する事になりました。

 

 遊戯兄さんに参加して貰えれば、大会が盛り上がるからとビデオレターを送る事になった。人質役だったけど割と楽しかった。

 いや、ビデオとか懐かしいわ。

 

 で、大会での業務だけど運営側のデュエリスト『プレイヤーキラー』を頼まれちゃいました。フィールドパワーソースがどうのこうの言ってたけど、そもそもゲームのルールに問題があったので、GX式のルールを提案したら褒められた。

 

 この間まで忘れてたけどバトルシティルールって、融合モンスターを手札に入れるんだよね。たしかマリクの人形が手札に入れてた。

 流石にそんなバトルシティルールは、勧められない。

 

 そもそもフィールドパワーソースなんかは、フィールド魔法の使用率の低さを嘆いて考案されたんだってさ。でも海ならまだしも、草原とかあっても困るよね。

 

 ペガサスさんは、色々考えてたみたいだけど最後にはルール改定が決まった。この大会は世界に配信されるから、新しいルールを知って貰うのに丁度良いらしい。

 

 そうそう、報酬はカードで貰う事にしたんだ。

 未来で作成されるカードの一部を前倒しにして、作って貰ったんだ。これで最低限動かせるデッキが組めたよ。

 

 それにしてもペガサスさん、カードの話をしている時は凄く楽しそうだったな。まぁ、良く分からないウサギの漫画を押し付けなければ良い人だよ。

 

 あ、そうだ。インセクター羽蛾が遊戯兄さんのエグゾディアを捨てるのは覚えてたから、あの弱虫野郎は別の船に乗せる様にペガサスさんに進言した。

 ついでに女性用の部屋を用意する事を忘れない様に言っておいたよ。舞さん以外にも女性デュエリストがいるかもだしね。

 

―――――

 

 大会当日まで暇だなーっと思っていたら、海馬モクバって変な名前の子供がやって来た。なんでも海馬コーポレーションの社長の弟で、本人も副社長らしい。

 ペガサスさんが子供同士の方が気が楽だろうと、俺の借りてる部屋まで連れて来たんだってさ。つい「アポ取れよぉぉぉ!」って叫びそうになったのは、秘密なんだ。

 

「おまえ、何でこんな所にいるんだ?」

 

「ペガサスさんから、仕事のオファーがあって受けたの!」

 

「おまえも敵って事か!」

 

「良く分からないけど報酬も貰ってるから、大会を盛り上げるだけなの!」

 

「大会?……デュエリストキングダムの事か?」

 

「そうなの。新しいルールのデュエルモンスターズが始まるの!」

 

「新しいルール!?兄さまに…ッグ」

 

「新ルールは、大会前に公開されてるからきっと伝わってると思うの」

 

 モクバからすれば、海馬が少しでも不利になるようなルールを避けたいって所かな。でも実態はペガサスの方が、不利になってる気がする…あれー?

 

「そうか…」

 

 安心からか木馬のお腹から、小さく虫の音が聞こえた。

 

「お腹空いたの?」

 

「う、うるさい」

 

「もうお昼なの。一緒に食べるの!」

 

 部屋に備え付けられたテレビ電話で、お昼ご飯を注文する。

 木馬を見ていたら、ハンバーガーが食べたくなったので注文した。流石にペガサス城には無いかなと思っていたら、種類を聞かれた。あるんだハンバーガー。

 

 それからモクバとは、一緒にデュエルをしたりして仲良くなった。

 

――――――

 

「では、ユーにはプレイヤーキラーの説明をお願いしマース」

 

「はーい」

 

 寝ていたからと言って、爺ちゃんのカードが破られた時に放置していたのは許せない。だから今回は思いっきり楽しそうなイベントに関わってやる。

 

 ペガサス城の二階、バルコニーって言うのかな?

 ベランダみたいな所にペガサスさんと一緒に登場する。あ、遊戯兄さんと友達の皆が見える。手振って於こう。

 

「皆さん、デュエリストの王国へようこそ。本日ここデュエルキングダムの開催を宣言しマース!」

 

 ペガサスさんの言葉と共に盛り上がるデュエリスト達。城之内さんはなんか喚いてるけど、本田さんに取り押さえられている。

 あ、遊戯兄さんはアテムモードで怖い顔してる。ガクガク。

 

「今大会では新しいルールの導入に伴い、厳しい生き残り競争をしてもらう事になりマース。新たなルールを理解できない古き者は、以後デュエリストとは認められまセーン」

 

 ペガサスさんが新しいルールが書かれたルールブックと、栄養価の高い非常食、水の入ったペットボトルを出場者に配らせる。

 

 ああ、デュエルグローブとスターチップは健在だったけど、デュエルリングシステムが間に合わなかったのでリングの機能の一部だけ使う事になったよ。

 分かり易く言えば、使えるのはソリッドビジョンと相手の場が見えるモニター、ライフポイントの表示。後は火炎放射器ぐらい。

 

 モクバに海馬社長と連絡取れれば、システムを使えるのにってボヤいたら色々使えるようにしてくれた。海馬コーポレーションのゴタゴタで、無関係なデュエリストに迷惑はかけられないって言ってたよ。

 

「それでは今回の目玉である『プレイヤーキラー』を一人紹介しましょう。『武藤龍斗(むとうりゅうと)』デース!」

 

 あ、出番が来た。

 

「やっほー、プレイヤーキラー筆頭の武藤龍斗だよ。プレイヤーキラーの説明は僕からお伝えするの!」

 

 何だか会場がざわざわ言ってる気がするけど気にしていたら、やっていられない。

 

「まず『プレイヤーキラー』とは、大会参加者を狙う大会運営側のデュエリストの事だよ!プレイヤーキラーとのデュエルは拒否することが出来ない。でも安心して、デュエルにかったらスターチップが手に入るのは同じだよ。これは大会が進むにつれて、デュエルリストが少なくなるから必要になるんだ。もしプレイヤーキラーに実力が認められたら、この大会でのみ手に入る珍しいカードが貰えるの!」

 

「珍しいカードだと…レアカードか!」

 

「大会限定のカードだ。間違いなくレアカードだぜ」

 

 プレイヤーキラーの説明で、まさかのレアカードである。デュエリスト達が盛り上がるのは仕方がない。城之内さんも盛り上がっている。

 

「でもただ勝つだけじゃあ、あげられないの。新しいルールのPV候補になるような熱いデュエルを期待するのー!」

 

「「「おおおお!」」」

 

「以上、プレイヤーキラーの説明を終了するの」

 

「さぁ、デュエリスト達よスターチップを求めて戦うのデース!」

 

 こうしてデュエルキングが開催された。

 

 久々のデュエルが楽しみだ。




主人公のデッキはオリカ、アニカ込みで一つ完成しました。
遊戯たちのデュエルはカット対象ですが、次回はモブと主人公のデュエルをさせたいと思います。
書くの大変なんだよね・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。