遊戯王妄想わーるど   作:バウ

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決戦!迷宮兄弟!?

 デュエルキングダム二日目、城でキングサイズのベットを堪能していると、地下ダンジョンを担当しているプレイヤーキラー『迷宮兄弟』から連絡が入った。

 なんでも遊戯一行が地下ダンジョンステージに侵入したらしい。コインの奴ですな。

 

「見に行くのも面倒だし…プレイヤーキラーの仕事をするの!」

 

「オー、龍斗ボーイ。頑張ってクダサーイ」

 

「行って来るの!」

 

 さてPV素材を探しに島を徘徊するか。

 

 ああ、城之内とのデュエルね。意外と苦戦したけど勝ったよ。流石に専用サポートカードが入ったサンダーアイズデッキには勝てないよね。でもペガサス氏が、生涯出会ったデュエリストの中で、武藤遊戯の次に才能のあるデュエリストと評価しただけはあった。

 城之内の家は両親が離婚して、兄妹離れ離れで暮らしてるんだけど。父親が飲んだくれで借金まみれの酷い家庭なんだよね。(そらグレて不良グループにも入るわな)そんな彼はカードの購入に資金を注ぎ込む事はまず出来ない。つまりはカードの質が圧倒的に悪いのである。

 勿論、OCG次元の皆は、低レベルでも低攻守値のモンスターでも幾らでも活躍の幅を持たせることが出来るだろう。だがここは初代遊戯王デュエルモンスターズの世界なのである。そもそもカードの種類が少ないのだ。アメリカならもっと種類いが豊富だろうが、城之内が英語を読めると思いますか?

 因みに英語は俺も読めない。

 

 あ、でもPVに使えそうな良い対戦だったから、カードはあげたよ。グリーン・カーテンってフィールド魔法のカードね。効果は風属性モンスターを手札から捨てて、同レベルの炎属性モンスターをデッキから特殊召喚、ってブラック・カーテンと同じね。城之内が属性考えてデッキ組む訳ないし、多分売却ルートですね。まぁ、この世界なら数年眠らせて置けば500万ぐらいの価値になるだろう。

 

「そういえば、部屋にモクバいなかったの…」

 

 もしかして脱走したのだろうか?

 ふむ、原作が暴発してる気がする。

 

「あ、参加者見っけ!」

 

「げぇ、プレイヤーキラー!?」

 

 げぇって何だゲェッテ…あ、スターチップは全掛けね。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「結局こうなったの…」

 

 俺が連れて来られたのは、地下特殊デュエルリンク。通称地下ダンジョンである。このリングでは、デュエルモンスターズのカードを使ってダンジョンを攻略する所謂、ローカルゲーム用のデュエルリングなのだ。

 作られた由来は最初期のルールが完全になくなるのが悲しいと、ペガサスがごねたからである。

 

「ささ、筆頭玉座に」

 

「兄者、お茶をお持ちしたぞ」

 

「気が利くな、でかした弟よ!」

 

「なぁに、これくらい」

 

「「八ッハッハ!」」

 

 何これぇ?

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 こちらの都合を無視して開始されたデュエル、実況は私、武藤龍斗がお送りいたします。

 おっと先攻は、迷宮兄弟兄(本名不明)であります。さぁ、発動された迷宮のカード、ラビリンス・ウォール!

 さぁ、ここで地下ダンジョン攻略の方法が説明されます。

 

1.勝利するには迷宮を攻略し、迷か宮と書かれた扉の何方かを指定する。

 

2.それぞれのライフポイントは2000とし、ダイレクトアタックは禁止。

 

3.ダンジョンを攻略するプレイヤーは、どちらか片方でもライフポイント及びデッキを失った者が出た場合敗北となる。

 

4.召喚されたモンスターは、レベル一つにつき一マスダンジョンフィールドを進むことが出来る。飛行能力を持つモンスターは、ダンジョンでは生息できない。

 

5.第三勢力のドロップモンスター倒す事が出来たら、ドロップデッキからカードを手札に加える。

 

 ん?

 ドロップモンスターの管理、俺がするんですか?

 

「行くぜ、ルイーズを召喚!」

 

 そう言えばエグゾディアの代わりに入ったのが、ルイーズ、マグネット三兄弟とバルキリオン何だとか。でも入ったものの、キングダムでは出番がないマグネット達。

 

「ルイーズ、迷宮を進め!」

 

「僕のターン、ドロー。手札からダンジョンモンスターを召喚、ターンエンドなの!」

 

 ダンジョンモンスターは召喚するだけで、移動や戦闘の指示を出すことは出来ない。ターンの終了時に自立行動するのだ。といっても移動のルールは他の参加プレイヤーと同じだ。

 まぁ、ダンジョンモンスターと言いつつ、ゲームの扱いとしてはトークンのようなものだ。時代にあったように攻撃力は500、守備力0である。完全にボーナスモンスターなのだが、迷宮兄弟の召喚したモンスターと同時に出会うと厄介な事態を引き起こす。

 

「では私のターンだ。兄者の為に、手札から融合を発動!」

 

 原作でお馴染みのラビリンス・ウォールとしゃどうシャドウ・グールの融合である。迷宮の掃除屋が誕生する。

 

「さぁ、ウォール・シャドウよ。侵入者を排除せよ!」

 

 何処かで見たようなシーンが広がる中、迷宮兄弟に渡されたダンジョンデッキはどんどん消費されていった。特に城之内が酷い。サラマンドラでダンジョンモンスターを全滅させて、17枚ドローとか何やってんだ。

 

「ブラック・デーモンズ・ドラゴンの攻撃!「罠カード発動!」」

 

 原作のままじゃ俺がいる意味がない。

 

「ダンジョンの魔力!」

 

「トラップだと!?」

 

「このカードはダンジョン外に存在するモンスター同士がバトルを行う時に発動できる。そのバトルを無効にし、バトル中のモンスター二体をダンジョン内に移動させるの」

 

 これで振り出しだ。

 

「そして、ブラック・デーモンズ・ドラゴンは飛行能力があるモンスター。飛行できるモンスターはダンジョンの中では生存できない…破壊されるの」

 

「「なっ!?」」

 

 これで遊戯兄さん達に残されたモンスターは、ブラック・マジシャン一体だけ。

 

「「対して我らにはゲート・ガーディアンがいる!」」

 

 そしてゲート・ガーディアンには水、風の破壊耐性が備わっている。(ダンジョンデュエル限定)

 

「そんなぁ!」

 

「もしかして、このまま地下暮らしか!?」

 

「諦めちゃダメよ!」

 

 一応、大会運営側の人間だからね。わざと手を抜く訳にもいかないし、後で怒られちゃうし。

 

「クッ…ターンエンドだ」

 

「遊戯…」

 

 まぁ、とても手軽な攻略法が有るんだけどね。

 

「ダンジョンに宝箱を設置してターンエンドなの」

 

 宝箱は遊戯王で言えば装備魔法である。ラビリンス・ウォールに装備する事で、ダンジョン内に宝箱を設置できるのだ。

 

「ドロー…む。ターンエンドだ」

 

 迷宮兄弟の使用しているデッキは、ダンジョンデュエル様に構築された専用デッキ。ゲート・ガーディアンを素早く揃える以外は、時間稼ぎ用のモンスターやサポートカードで構築されている。後半に移行すればする程に手札に不要なカードが集っていく訳だ。

 召喚もしなかった様子をみるにモンスターを引けなかった様だ。

 

「俺のターン、ドローカード!」

 

 打って変わって城之内のターンだ。配下のモンスターは無し、切り札のレッドアイズも墓地だ。遊戯兄さんのエンド宣言で攻撃力も元に戻り、墓荒らしも使用した後だ。

 

「俺は岩の戦士を召喚して、迷宮に入るぜ!」

 

 岩の戦士 戦士族 レベル4 通常モンスター

 攻撃力1300 守備力1200

 非常に重たい岩石の剣を振り回す、岩石の戦士。

 

「おっとダンジョンカードを使うぜ。二倍歩行!」

 

 このカードの効果で、レベルの倍の数まで駒を進めることが出来る。

 

 あ~なるほど。流石はギャンブラーだ。

 

「7マス進み、宝箱を開けるぜ!」

 

「城之内くん!?(確かにこのままでは敗北は必至。だがもし宝箱が罠だったら…っ!)」

 

「さぁ~て、中身は何だ?」

 

 宝箱のカードには、効果欄に宝箱を取得した際に発生する出来事が書かれている。トラップでモンスターが破壊されたり、ライフポイントが回復したりと様々だ。そして今回の効果は…。

 

「えーっと…隠し部屋のカギ?」

 

「「何!?」」

 

 分かり易くうろたえる迷宮兄弟。

 

 アトラクションになっている地下ダンジョンの隠し部屋となれば、ある程度予測は出来るだろう。そう、避難用の緊急出口である。

 

「そうか大会である以上、最低限参加者の命を守らなければならない!」

 

「どういう事だバクラ?」

 

 本田は喧嘩以外では、役に立たないな。

 

「つまり火事とか地震とかに備えて、設置が義務付けられている避難経路よ」

 

「学校で訓練するアレか!?」

 

 それは訓練であって別物だけどね。


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