旧約ほのぼの科学の一方通行   作:呉蘭も良い

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矛盾やそこらは勘弁して下さい。
完全にノリで投稿してます。


ミサカ0号なんて多分原作以外にも存在するよね

絶対能力進化実験(レベル6シフト)

一方通行の物語は全てここから始まった___

 

この実験は、被験者一方通行が超能力者の第三位、御坂美琴のクローン二○○○○体と様々なシチュエーションで戦闘する事によって絶対能力(レベル6)へ至るという計算結果の元、始まった実験だった。

紆余曲折、結果から言えばこの実験はとある部外者の少年の奮闘により実験途中で頓挫、凍結する事が決定した。

 

「……大分詳細を省きましたが、ここまでは事実でよろしいですね?」

 

「……あァ。」

 

端的にとはいえ、自身の罪の象徴たる実験の話をされ、一方通行は少し機嫌が悪くなった。

それも言われる相手が、未だ詳細不明とはいえ、妹達であるのだから一方通行からしてみれば、壊れてる心を更に粉々にされてる気分だ。

 

「この『絶対能力進化実験』は、約2年前に始まったとされていますが、……一方通行、妹達は当時から現在の中学二年程度の、現在のオリジナルと容姿を同じくしていませんでしたか?」

 

「……それがどうした。てめェに関係あるのかよ?」

 

「関係あります。何故なら私は3年前、その実験の前段階として中学二年程度の肉体をもって製造されました。」

 

「3年前だと?……ってこたァ、てめェは__」

 

「はい、私は『量産型能力者計画(レディオノイズ)』の廃棄品です。」

 

「……廃棄された奴が、何故生きてやがる?」

 

「私は、いえ、私達当時のミサカクローンは、文字通り施設ごと廃棄され、見捨てられました。 私という個体は偶然運良く意識を覚醒させる事が出来たので、生き残る事が出来たのです。」

 

「なンだと? じゃあてめェ以外にも生き残りが居るってのかよ?」

 

「わかりません、現在私以外の生き残りは確認出来てません。」

 

その話に、一方通行は押し黙る。

目の前の彼女、検体番号すらないクローンは__

 

「一方通行、私は貴方と最も関係の無いミサカです。」

 

「……そォかよ。……関係無いねェ、はンっ! それこそ俺には関係ねェな。その面した奴は何がなンでも守るって決めてるンだよ。てめェがどう思うと勝手だが、俺は俺で勝手にやらせて貰う。」

 

「……それは__」

 

「今てめェが何をどうしてるのか知らねェが、知っちまった以上は俺が勝手に守ってやる。」

 

「……新手のストーカーですか?」

 

「ぶち殺すぞてめェ!」

 

守るとは、一体なんなのか。

勝手に話を進められて、勝手に守ると言われ、彼女からしてみれば一方通行は完全に危ない変態である。

 

「……いえ、守ると言われても、私はこれでも大能力者(レベル4)、その中でもニアレベル5と言っても過言ではない戦闘力はありますよ?」

 

それも当然、元々が超能力者を造るという実験の末に製造された個体である。

戦闘力が高いのは当たり前の事だった。

 

「はン、大能力者なんざ俺からしたらカスみたいなもンだ。」

 

「……30分しか能力使えない人にカスとか言われても。」

 

「なンで一々てめェは、色々と詳しいンだよ! ミサカネットワークか!?……ンな訳ねェな、確か『量産型能力者計画』の時はまだ『学習装置(テスタメント)』は無かった筈だ。ミサカネットワークにアクセス出来る訳がねェ」

 

第一、もしこの個体の事をミサカネットワークの管理者である小さな少女が知っていたら、一方通行に黙っている訳がない。

 

「えぇ、『学習装置』による調整を受けて無い私は、妹達との群大としての意思の共有が難しいので、アクセスは基本出来ません。個性の獲得がその代わりに早かったのですがね。まぁとにかく、電撃使い(エレクトロマスター)の大能力者が本気でハッキングをしたら大体の情報は手に入りますよ?」

 

「……裏の情報管理ざる過ぎンだろ。」

 

「まぁ本当に重要な情報は何も手に入りませんけどね。大体が既に終わった出来事に関する情報ばかりです。だから、貴方が先程言った『第三次製造計画』が何の事かわからないのですが?」

 

教えてくれますよね、と言わんばかりの彼女に、一方通行は無駄にやらかしたと思い舌打ちをする。

 

「……忘れろ。」

 

「……まぁ、いずれわかる事ですから無理には聞きません。」

 

少しだけ気まずい空気が流れ、お互いに沈黙してしまう。

仕方なしに一方通行は、他に聞きたかった事を質問する事にした。

 

「……お前、生活はどうしてる?」

 

「貴方は私の父親か何かですか?」

 

「黙って答えろ。」

 

「黙るのに答えろとは、これ如何に? え、日本語大丈夫ですか? ボディランゲージでもしましょうか?」

 

一方通行の額に青筋が浮かび上がる。

 

「いいから答えろ!」

 

「廃棄された研究所に未だ住んでます。身体調整の機器等も現存してるので割かし便利ですね。」

 

「……何故電気が通ってやがる?」

 

「私が自分で資金を稼いで電気料金や水道料金諸々を払っているからです。」

 

「稼いでいるだと? おい、まさか裏の仕事じゃねェだろォな。」

 

「失敬な、まともな仕事に決まってるじゃありませんか。ネット関連のアプリやソフトを作ってネット販売しているだけです。能力の有効活用ですよ、『MNW(マーベルネットウォール)』って知りませんか? ネットセキュリティアプリとして結構売れているんですよ?」

 

いやそれの読み方ミサカネットワークだろ。

と言うツッコミを一方通行はしそうになって、ぐっと堪えた。

 

「今の私は学園都市内でも有数な金持ちです。そこらの超能力者並みにお金を持ってますよ。……あ、今の貴方は借金8兆円でしたね、プークスクス。」

 

「うるせェ! 第三次世界大戦の間に清算し終わってンだよ!」

 

返済したとは言ってない。

完全に踏み倒しである。

しかも清算しただけであって、貯蓄は0のままである。

 

「おや、そうでしたか。まぁ超能力者第一位が借金額も第一位なのはおかしな話ですからね。」

 

「……あ、当たり前だろォが。俺を誰だと思ってやがる、8兆円なんざ余裕で清算出来ンだよ。」

 

完全に声は引き吊っていたが、そこに触れない優しさを彼女は有していた。

 

「……今日奢りましょうか?」

 

「……自分の分くらい、自分で払うわ」

 

ただし弄らないとは言ってない。

一方通行はなけなしのプライドで彼女の提案を断った。

 

 

 

−−−−−

 

 

 

その後もファミレスで長時間話込んだ二人は、区切りが着いた所で、話題を切り上げ会計を済まし外に出ていた。

 

「一方通行、私は元来存在しない筈の個体です。貴方とはまるで関係ありませんし、貴方が罪悪感を覚える相手でもありません。……私自身、貴方の所業を非道だとは思いますが、どこか他人事のようにも感じます。……ですので、どうか今日の事は忘れて、貴方は貴方が大切に想う者をお守り下さい。」

 

「……ふン、言ったろ、関係ねェってな。大体ウチのクソガキを守るってのは、本人だけでも妹達だけでもねェ、てめェもそこに含まれちまうンだよ。」

 

そっぽ向いて気だるげな口調で言う割りに、一方通行からは信念を感じる。

 

「……そう、ですか。……では仕方ありませんね。」

 

「……あァ、仕方ねェ。」

 

本来出会う筈がない二人が出会う。

この奇跡は世界をifへと導く。

 

こうして、一方通行の日常が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ折角ですので、私、最終信号(ラストオーダー)に会いたいです。あ、勿論妹達にも。出来ればオリジナルとも話してみたいのですが、セッティングって出来ますか?……はっ! そう忘れてました、上条当麻には是非会ってみたいです!」

 

「てめェ、さっきのセリフ嘘か! 折角のくせにノリノリ過ぎンだろォが!」




☆「えっ、8兆円清算? 聞いてませんね。」
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