アイドルマスターミリオンバッツ!   作:バッグクロージャー

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こんにちは


袋から取り出したあと、指で挟んで遊んでみたりするアレです。

予定していた話数より前倒しな状況でどう詰めようか悩み中です。


各アイドルとバッツPの絡みは後々掘り下げます。今はユニット発足までの道程ってことで。


それではバッツPの活躍をお楽しみください!


第三話:いっくぞー!風のおもむくままに!

俺が未来達のプロデュースを始めてから約半月。いくつかミスすることはあったが基本的には順調にプロデュース出来ている。

 

小鳥と社長に住居が無いことを話したら劇場から少し離れた場所に社宅を用意してくれた。二人には足を向けて寝られないな、ホントに。

 

 

「それじゃあプロデューサーさんはこんな服でどうですか~?」

 

「悪くは無いけど、動きづらそうだな...もっと薄いほうがいいんだよ」

 

 

今俺は翼と一緒にファッション雑誌を見ている。普段着が少ないことをぼやいていたら、翼が「それならわたしがコーディネートしてあげますよ~?」と言ってきたから乗ることにした。

 

アイドルとのコミュニケーションは大事だし、せっかくの厚意を断る理由はなかった。

 

 

「ならなら、こっちとか...この服なんかどうですか?」

 

「これならよさそうだな。トレンドみたいだし、少し大きめのファッションセンターに行けば手に入りそうだ。」

 

「だったら、今度のオフにでも買いに行きましょうよ~。わたしも着いていきますから」

 

「お、いいぜ?今度のオフいつだっけな...」

 

 

翼はなんだかんだでちゃっかりしているな。コーディネートの手伝いを称してなにか奢ってもらう気満々だ。まあ食費以外に使う機会があまりなかったから丁度いいか。

 

 

「えー!?プロデューサーさんとお出かけ!?翼いいなー、私も行きたい!」

 

「未来も行く?プロデューサーさん、いいですか?」

 

「ああいいぜ?杏奈と百合子、瑞希もどうだ?」

 

「...杏奈は、お家でゲームしたい...です」

 

「すみません、私もまだ読みきっていない本があるので...」

 

「私は行きます。コーディネート大作戦、です。」

 

 

杏奈と百合子が来れないのは残念だけど瑞希は参加してくれるみたいだ。コーディネート大作戦、うまくいきそうだな!

 

 

「プロデューサーさん、ちょっといいですか?」

 

「ん?」

 

 

小鳥がやってきて俺を呼ぶ。まだみんなアイドル見習いということもあり、スケジュールに穴が開きがちだし、その辺の話だろうか?

 

ワークデスクまで行き、二人きりになったところで小鳥が口を開く。

 

 

「そろそろユニットでのお仕事を増やしていくよう、社長から伝えて欲しいと言われたんです。宣材写真も撮り終えましたし、みんなお仕事にも慣れてきた今が好機だと社長はおっしゃってました」

 

「そっか、それもそうだな。ユニットかぁ、楽しそうだな!」

 

 

未来・翼・瑞希・百合子・杏奈でユニットを組むのか。もともとそんな話はあったし、そろそろ本格的に動いてもいいころだよな。

 

しかし困ったことが一つ。アイドル雑誌でよく見るが、ユニットを組むからにはユニット名が必要だ。雑誌のアイドルグループで例えるなら、「SOMAP」とか「Jupiter」とか有名だった覚えがある。

 

 

「ユニットを作るなら、ユニット名を考えた方がいいよな?」

 

「はい!ユニット名はプロデューサーさんが決めてくださいね?折角初めてプロデュースするアイドル達のユニットなんですから」

 

「よしきた!それじゃあ早速考えてみるよ!」

 

 

ユニット名か、こういっちゃなんだが名前付けには自信がある!さっさと決めて、あいつらに披露しなくちゃな!

 

 

 

☆☆☆------------------------------

 

 

 

「うーん...」

 

 

それから約二時間。事務所でパソコンとにらめっこしながら考えてはいるが、ピン!とくる名前がない。今のところ出ている案は三つ。

 

「シアターエンジェルス」、「M.T.M.A.Y」、「ライブハーモニー」だ。ここが劇場であることとか頭文字をとってみたりとか工夫してはいるが頭のアンテナには一切届かなかった。

 

いっそ未来達に聞いてみるのもありだが、俺としてはみんなにサプライズとして発表してやりたいという想いがあるからあまり実行したくはない。

 

 

「プロデューサーさん、そろそろ時間ですよ!」

 

「えっ!もうこんな時間かよ!」

 

 

未来のかけ声にハッと我に返る。気づけばもうテレビ番組のオーディションの時間だった。

 

数打ち作戦で一つの番組に全員参加させ、一人でも出られれば御の字だ。全員のオーディションが終わるまで外でユニット名を考えることにしよう。

 

 

それから更に三十分。未来達のオーディション会場から少し離れたカフェで再びパソコンと向かい合う。Webサイトから情報を引っ張り出し、色々と試行錯誤しているが未だにアイデアが思い浮かばない。

 

チョコボのボコを名前つけたときはすぐに思い浮かんだが、あれはチョコボの文字からとったから簡単だった訳で今回とは勝手が違いすぎた。

 

 

(せめてアイデアにつながるヒントがあればいいんだが...)

 

 

すると持っていた会社用の携帯に連絡が入る。どうやら未来達のオーディションが終わったらしい。終わったんなら迎えに行くか。結局ユニット名は思いつかなかった。

 

外に出て体を伸ばす。外は風一つ吹いていなかった。元の世界に起きた異変を思い出し、少し気分が落ち込む。

これからどうすっかなぁ...

 

 

「プロデューサーさーん!遅いですよー!」

 

 

どうやら未来達の方から来たみたいだ。「ああ、ごめんな」と返事をする。

 

 

「もう夕日が落ちかけてますし、早く事務所に戻りましょう?プロデューサーさん」

 

「え~、折角だから帰りに甘いもの食べて帰ろうよ~。わたし疲れちゃった。」

 

「...でも、プロデューサーも...疲れてるみたいだし...」

 

「でもでも!私たち頑張ったんだし、ちょっとのご褒美くらいなら...」

 

「未来さん、それなら事務所に戻りがてらコンビニで食べながら帰りましょう。」

 

 

事務所に戻る派と寄り道したい派で分かれている。こういった元気の良さをユニット名に使えたらいいんだが...「ゲンキトリッパー」とか。これは楽曲名にあったから使えないや。

 

 

「どうしたんですかプロデューサーさん?早く戻りましょー!」

 

「それとも、パフェ奢ってくれるんですか~?」

 

「おお、プロデューサー、太っ腹です。感激です。」

 

「そんなわけあるか!勝手に話を進めるなよ!」

 

 

俺の財布に攻撃を仕掛ける翼と瑞希にツッコミを入れる。さっきまで意見が分かれてたと思ったら急に帰りだして、まるで嵐みたいなやつらだよホントに。加えてやけに乙女っぽいチョイスをするもんだ。

 

皮肉の意味を込めてユニット名を付け加えておく。迷惑ユニット「乙女ストーム!」の誕生だな。

自分でもびっくりな出来に感心しながら先に事務所に向かう未来達を追いかける。

 

 

強い追い風のおかげで少し走るのが速かった。

 

 

 

☆☆☆------------------------------

 

 

 

「「「「「『乙女ストーム!』!?」」」」」

 

「ああ、そうだ!」

 

 

事務所に戻ってお菓子をつまんでいる未来達にユニット名を発表する。どうだ、俺のネーミングセンスに声も出ないだろう?

 

 

「かっこいい!これプロデューサーさんが考えたんですか!?」

 

「当たり前だろう?お前達のプロデューサーなんだからさ!」

 

「なんというか、これぞ私たち!っていう感じ~」

 

「乙女ストーム...!これは風を感じます...!」

 

「杏奈も...いいと思う」

 

「ええ。さすがのセンスですプロデューサー。惚れ惚れするぞ...!」

 

 

未来達の反応もいい感じだ。大分気に入ってくれたんじゃないか?それなら苦労の甲斐があったもんだな!

 

 

「よーし!『乙女ストーム!』いっくぞー!風のおもむくままに!」

 

「「「「「おー!!!」」」」」

 

 

未来達はアイドル界にどんな風を吹かせてくれるんだろうか...!

これから楽しみだ!

 




いかがでしたでしょうか?
個人的にはバッツの心情描写が大変な回でした。


なお、乙女ストーム!のユニット名の由来は本家とは大きく違います。

これからが本編のはじまりなのでお楽しみに!


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