『パンの袋』と付け加えないと何のことだか分からないアレです。
中々言葉選びに悩んだワ-ウェミダ-回です。
765プロならこれやっとかないとな感でバッツPと乙女ストームがウェミに行きます。
バッツPの活躍はあまり無い回ですが、お楽しみください!
「「海だー!」」
そう叫びながら未来と翼が浜辺へ直行する。照りつける日射しで熱くなった砂をこれでもかと踏みしめながら、蒼くきらめく海へ向かっていく。
「あー!荷物も整理しないで行かないでくださーい!」
「いいって百合子。今回はお前達のご褒美のつもりなんだしさ」
「なら、そのご褒美としてプロデューサーを手伝わせてください。頑張るぞ。」
先に行った未来と翼に注意する百合子に手伝うことを報酬に提案してきた瑞希。なんていい子達なんだ...!
「うう...暑い...熱い...」
「ほら杏奈、こんな時ぐらいゲームじゃなくてちゃんと遊んどけって」
「杏奈、暑いの苦手...」
もう録な体力が残っていない杏奈はベンチに寝そべりゲーム機の電源を入れる。
しかし無防備過ぎやしないか?杏奈はこっちにお尻を向けて寝そべっている姿を見るとふとそんなことを考える。
いくら信頼を持った関係とは言え、男の俺に対して無防備な姿を見せすぎている気がする。って百合子も正面向けて屈むな!見えちゃマズイものが見えそうだ!
「あれ?プロデューサー、どうかしました?」
「いや、百合子、なんでもないぞ...?」
「?変なプロデューサー」
百合子に変な目で見られる。当たり前だ、さっきから俺の視線は泳ぎに泳ぎまくってる。戦いのシロウト驚愕の泳ぎ具合だ。
「春日さーん!伊吹さーん!サンオイルを塗りましょー!」
「あー!忘れてた!日焼けしちゃう!」
「未来、早く塗りいこ!」
瑞希が思い出したかのように未来と翼を呼び戻す。日焼け跡ができると仕事に多少なりとも支障が出る。瑞希はいい判断してくれるんだが、そのあとが問題だった。
なんだか瑞希から視線を感じ、瑞希の方を向く。瑞希は少し見つめたあと、グッとサムズアップをする。
なんだそれ、あいつ何をするつもりだ?
「春日さん、伊吹さん、プロデューサーにオイルを塗ってもらってはいかがでしたでしょうか?プロデューサーのオイルテクはすごいです。こう、ヌルヌルと」
「え、そうなんですかプロデューサーさん?じゃあお願いします!」
「わたしも、おねがいしま〜す」
「は!?いや、ちょっと待て!?俺は別に...!」
「いえいえ、プロデューサーのオイルテクがあればどんな日焼けもイチコロです」
何を言うかと思ったら瑞希は未来と翼にオイルをお願いするように提案してきたのだ。いやホントわかんねー!なんで瑞希はあんなこと言ってるんだ!?
「どうしたんですかプロデューサーさん?早くやって下さいよ〜」
俺が動揺している内に既にうつ伏せになり塗られる気満々の翼がこっちに誘う。
確か翼って14とかそこらだよな?うつ伏せになったことでとある部分が柔らかそうに潰れる。見るな、俺...!相手は中学生だぞ...!犯罪だぞ...!
「さぁ、プロデューサー。据え膳食わぬはというやつです。どうぞどうぞ」
「瑞希、あとで覚えてろ...」
「私はプロデューサーを思って提案したまでです。折角の夏のアバンチュール。堪能しない訳には行きません」
などと供述する瑞希。あとで旅館の料理盗み食いしてやるから覚悟しておけよ...!
拒否できる雰囲気ではなかったので仕方なしに翼の近くへ寄る。うぅ、こうしてみると直視できないほどの魅力がある。
若干14才の少女であるにも関わらず、その身体はほぼ成熟しきっているものだった。くびれもくっきりしてるし、うつ伏せになって胸が潰れて横に溢れている。
今から俺はこの少女の肢体にオイル付けた手で触るのだ。緊張で体がある意味震えてくる。
「じゃあ、塗るぞ...」
「はーい...ひゃんっ」
覚悟を決めてオイルを翼に塗る。まずは肩甲骨あたりに手の平を置く。
サンオイルの膜で隔たってるというのに手の平の感触は確かに柔らかな肌をとらえていた。
徐々にオイルを伸ばし、両手を使って塗り広げていく。その間にも尻とか胸とかに当たりそうでビクッと体が震える。
「加減はどうだ、翼」
「んっ、とっても気持ちいいです〜」
どうやら加減は間違っていないようだな。強くやりすぎると痛いから、力を弱めて塗ってる。
それにしても翼、時々声を上げるのはやめてくれ。なんだか如何わしいことしてる気分になるから。
「はい!おしまい!」
「ありがとうございまーす。じゃあ前の方も...」
「わー!ダメだって翼!仮にもプロデューサーさんは男の人なんだよ!?」
後ろを塗り終わったところで翼がアブナイ発言。水着を外したままこっちを振り向こうとする翼を未来が必死で止める。...俺?理性のせめぎ合いに夢中で発言を理解しきれなかった。
「あっ、そっかー!プロデューサーさんは男の人なんだよね...」
「そう!だからあとは私が...」
「プロデューサーさんはどうしたいですか?前も、塗りたいですか?」
「えっ...!」
前も塗る、ということは翼の前を塗るということか!?いや、ダメだ俺!COOLになれ、バッツ=クラウザー!お前はプロデューサーだ、アイドルとこんなことをしていい筈がないんだ!
...いや、同意の上ならオッケーなのか?
やっぱりダメだそれに周りにみんながいるこれ以上のことは流石にヤバいってイヤでもサンオイルを塗るだけだよなそれなら...
思考がグルグルし始め、俺の脳が
「ぷ、プロデューサー!?しっかりして下さい!」
「あわわわ、プロデューサーさんが!翼は早く水着つけて!」
「はーい」
「落ち着いて下さい、七尾さん。およそプロデューサーは興奮のしすぎで倒れただけだと思います」
「...うるさい」
みんなの喧騒が聞こえる。けど聞き取ることすら出来なくなった俺はそのまま意識を手放した。
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俺が目覚めた時にはすでに夕暮れで、未来達はテントを畳み終えていた。
あれから4時間は寝ていたらしく、起きるやいなやみんなが駆け寄ってきた。
「プロデューサーさーん!良かったー!」
まず翼が俺の胸に頭突きをかます。心配してくれたのは分かるがそれなら寝起きのやつに頭突きをするか普通?
「ちょっと翼!プロデューサーに迷惑かけたんだから謝るのが先!」
「はーい、ごめんなさい。プロデューサー」
「まぁ気にすんなって。こうして生きてたんだし」
謝って欲しいやつは他にいるんだけどな。
「...プロデューサー。杏奈達、旅館の場所分からない」
「そーいやそうだった!旅館に行かなきゃだ!みんなもう行くぞ!」
杏奈の言葉で思い出した。旅館に行くのも徒歩だった!
ここからは歩いて三十分間の距離だから余裕でチェックイン出来る。
俺は未来からテントセット等の荷物を受け取り、先頭に立ってみんなを連れていく。
「プロデューサーさん」
「ん?なんだ未来」
「旅館ってどんな所ですか?」
「海が見えるいいところだぞ!ここら歩いて三十分間だから、直ぐだ!」
「「「「「......え?」」」」」
「あ、歩くんですかー!?」
俺が説明するとみんなの表情は固くなる。その沈黙に耐えきれなかった未来が叫ぶ。
どうやらこれから歩くことが信じられなかったみたいだ。おかしいな、三十分歩くくらい普通だろ?俺が旅してた時なんかは何日もかけて街と街の間を歩くのに。
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「ようこそお越しくださいました。お話は高木様から伺っております。どうぞ、お部屋に案内致します」
「これはどうも。みんな、ついて早々だが部屋に向かうぞー」
「「「「は、はい...」」」」
「ここが今日泊まる旅館。ワクワク」
歩きまくったせいで未来達は疲労が表情に出ている。一方で瑞希はケロッとしている。疲れよりワクワクを優先するタイプなのかな?
「ふぅ、よいしょっと...」
部屋に案内され、荷物を適当な角に置いたあと窓際の椅子に腰掛ける。ちゃんと部屋は別々だぞ?食事の時は一度俺がいる部屋に集まるが。
今は夕方の18時。食事まであと2時間ある。一度風呂で汗を流してから料理をいただくとするかな!
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「「「「「「いただきまーす!」」」」」」
時間を飛ばして2時間後。夏で海らしく海鮮が沢山の料理を前に食事を始める。まずやることは決まっている。
「それっ」
「あっ、プロデューサー。私の海老を」
「へへ、今日の仕返しだ」
「うう、海老、楽しみにしてたのに...グスッ」
仕返しにと瑞希が目をつけてた海老をとるとあまりにショックだったのか泣き出しちまった。
...いやまて、その手に持ってる目薬はなんだ。おいそれを見せろ後ろ手に持っていくな!
「プロデューサー!大人気ないですよ!?」
「そーですよ!謝った方がいいと思いますよ!」
「...最低」
「ぐっ...!」
瑞希の
「わ、わかったよ...ごめん瑞希。この通りだ」
と言って両手を合わせ許しを乞う。ハッキリいって屈辱のそれだが数の暴力には勝てない。
「...蟹を下さい」
「え?今なんと」
「海老を盗んだ弁償としてプロデューサーの蟹を下さい」
謝った俺に対して瑞希は蟹を要求してきた。海老は二つに対して蟹は一つしかない...
まさか!最初から狙っていたのか!?この展開を!
「わ、わかった。やるよ」
「どうもありがとうございます」
俺の分の蟹を瑞希の皿に移すと、瑞希は表情ひとつ変えずに感謝をいい、俺にサムズアップをした。
その合図はこっちを挑発してるように見えるな。くそぅ、次は絶対負けないかんな。
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「ふぅ、夜の露天風呂もいいなー!」
食事を終え、夜限定の浴場があると聞き早速向かった俺はそこの露天風呂に体を通していた。
『混』と書かれた掛札に気づかずに。
「えっ、ぷぷぷプロデューサー!?」
「その声、まさか百合子か!?」
これは運命の悪戯か何かか、百合子が少し離れた場所で湯に浸かっていた。これはマズい、うっかりして男女逆に入っちまったかな!?
「よ、浴場を間違えたかな!?直ぐ戻るから...!」
「待って下さい!ここは一応、男女共通の浴場なんです」
百合子の言葉を聞き、立ち止まる。男女共通の風呂場なんてあるのか。だから脱衣所に堂々とタオル着用!なんて書いてあったのか。
「こ、こうして偶然会っちゃった訳ですし、少しお話しませんか?」
「わかった、なら何から話そっか」
互いに落ち着いてから口を開く。だが、話と言っても何を話すか。とりあえずこれからの事とかかな。
「その、改めてお礼をしたくって。最初に出会ったときのこと、覚えてますか?」
「ああ覚える。あの信号機頭の連中にナンパされてるところを俺が助けたんだよな」
「はい。あの時は本当にありがとうございます、プロデューサー」
「だから気にすんなって。今こうやってお前達のプロデューサーで居られるんだし、むしろこっちがありがたいよ」
百合子から出会った日の話をされる。思うとあれから二ヶ月。大体俺達が出会ったのは六月で今は八月。長いようで短かったな。
「私、あまり自分に自信が無くって、アイドルなんか出来るのかなってずっと思ってたんです」
「そうなのか?」
「はい。でも、プロデューサーが...バッツさんがプロデューサーだったから出来たんだと思ってるんです!」
「おおげさだよ。でも、そこまで褒められて悪い気はしないな」
百合子はどんどん話を続けていく。アイドルになりたいと思った理由とか『乙女ストーム!』のメンバーの話しとか。
「でもでも、私たちの冒険はまだ終わらないんですよね?」
「ああ!風が止まない限り、冒険に終わりはないさ」
冒険、と聞いてついあの時の感覚で話してしまう。ここの世界じゃ歯が浮くようなセリフらしいな。
「私たち『乙女ストーム!』のこと、これからもよろしくお願いします!プロデューサー!」
「おう!どーんとこい!」
百合子の言葉に俺は自信を持って胸を叩く。まだユニット専用の曲も貰ってないし、ライブもまだ回数をこなしてない。
だから俺が未来達を支えてあげなきゃな!
俺と百合子を打つ風は、まだ夏だというのに冷たい。湯冷めしない内に出なきゃな。
☆☆☆------------------------------
宿泊を終え、僅かばかりのオフを満喫した俺たちは通常通りの営業に戻っていた。
スケジュールも白が無くなり、誰かがどこかしらに出向いてる状態だ。
「...ん?なんだこれ」
終了間際にメールをチェックしていると、高木社長からメールが届いていた。
内容は、一ヶ月後に大規模ライブをすることと、そのライブに未来達『乙女ストーム!』が参加できる事だった!
いかがでしたでしょうか?
個人的にやりたかった半ばギャルゲ回。やりたかったことやれたんで良かったです。
次回からはキャラの掘り下げに移ります。バッツPと乙女ストームの各アイドル達との絡みをお楽しみいただけたらと思ってます。
ご感想、誤字脱字報告等いただけると幸いです!