ウルスラたんは毎日をどのように過ごすのか…?
「……これはどうしたことでしょうか」
炊事洗濯教育殺人戦闘なんでもできるスーパーメイドのウルスラは、仕える魔王城の食卓の前で立ち尽くしていた。
食卓の上には
・パンいろいろ
・大麦とソーセージのスープ
・果物いろいろ
・魔界牛の希少部位ステーキ
・有機栽培のサラダ
・ハザラの街の高級ケーキ
があった。
しかし、問題は。
「…さっき全員呼んだはずです、なぜ誰も来ていないのですか…」
最近ストレスが溜まるどころではないくらいに気苦労をかけられている気がする。
「まあ仕方がありませんね…全員どやしつけて首に縄でもかけて連れて来ましょうか…」
無表情で、しかし鬼のごとく怒りを込めた声でそう呟いてウルスラの一日は始まった。
ユーリィの部屋
「ユーリィ様、朝です、朝食ができております」
ノックして何回かその言葉を繰り返すが返事がない。
いや、中から音は聞こえるのだ。
「…失礼します」
扉を少し開けて中を覗く。
「んっんっ♡ユーリ…!大好きですっ!もっと濃いのくださいよぉ…あと4日は続けていけますよね…♡」
「ま…お…干からびる…せめて…ご飯…」
「干からびちゃうんですか?んっ♡さっきから私とキスして水分補給してるじゃないですか♪あ、お腹すいたならウルスラに朝ごはん持ってこさせて口移ししてあげます♡もちろん繋がったままですよ♪」
「きゅう…けい…くださ…ぃ」
「もうっ!照れ屋さんですね、ユーリ♡」
「絶対持って来ませんので、餓死するまでどうぞお楽しみを」
「「え?」」
扉を閉めてスライム事件の際の結界と同じレベルの結界を張っておく。
「う、うるす…らぁ、たすけてくれぇ…怪しげな薬打たれて股間以外力が入らな…ぃ」
悲痛な願い。
が、あえて無視。助けたなら私が怒られるのだ。
クインちゃんの部屋
「失礼します」
扉をノックする。
すると甲高い幼女の声で。
「えっ…今入ったら危険です!」
「なぜ危険なことをやっているのですか?部屋を一つ消滅させた時に二度と危険な実験はしませんと言いましたよね?」
「い、今は次元の実験をしているのですっ!これが成功すれば全てを飲み込む黒い空間を作り出せるのですよ〜!」
「全て?」
「全てですー」
扉をゆっくり開ける。
そこには火花を散らす黒い球体とそれに繋がるガラス管のような回路と毒々しい色の液体の入った鍋。
「ああっ!入っちゃダメです!あっ!そこ触ったら!」
「危険な実験は!禁止!」
私は回路を蹴飛ばした。
何やら球体がうねうねと形を変えて、そして。
「伏せてください〜!部屋ごと無くなりますよ!」
「………!?」
廊下に二人で倒れこむ。
轟音ののち。
「…あら〜、隣の部屋までまる焦げですねー」
「…修繕代、全て出していただきますのでそのつもりで」
「ふぇぇ…怖いです」
「…」
危うくぶん殴ってしまうところだった。
地下牢
「あひっ♡あひっ♡マリン様ぁぁ…もっとぉ…♡」
「…このメス豚…メスに犯されて悔しくない…というかもう完全に堕ちちゃったね♪あ〜あスライムにも飽きたなぁ…もっと中うねらせないと抜くよ?」
「マリン様…わたしにもください…!反抗的な態度を取ってしまってすみません…!一生あなたの奴隷になります!だからください…!やっ…!もうそこ弄らないで…!」
「こらこら、あなたはお預け♪私が遊んであげるからね♪もちろん寸止めだけど…」
地下に響く声。
地下牢の中には全身をガチガチに拘束されたスライムが二人。
一方のスライムはぱんぱんに膨れたお腹を持ち、半透明な肌の上からその中は白濁液でいっぱいなのが分かる。
マリン様に腰を打ち付けられて狂ったように喘いでいる。
一方のスライムはルビル様に体を密着されたままあちこちを撫でられ、気分が高揚して絶頂に至る寸前で止められている。
「…ご飯です」
「ん?ああ、また後で食べる〜あと250回くらい犯したら戻るね」
「全く…私が焦らす意味があるのかしら…まあ暇だしいいけれど…ウルスラ、私の分はエメにあげて」
「それがエメラル様も召し上がりませんので…」
「ならあなたにあげるわ♪」
そんなに食べられない、という言葉を飲み込んで答える。
「ありがとうございます」
と言うのを待たずに二人とも夢中だった。
「はい398回目〜中にあげる〜♡お腹たぽたぽだね、まあこれからもっと犯すんだけどね♪」
「はひぃ…♡スライム便器にしてくだしゃい…♡」
「この年増!私はマリン様のたくましいモノに犯してほしいの!アンタみたいなババアはお呼びじゃない!」
ルビル様が遊んでいたスライムは、言ってはいけないことを言ってしまった。
年増
「ふッ…いいでしょう…じゃあ極上の快感を味わってもらうわね♪」
とぷん、とルビル様がスライムの頭に手を突っ込んだ。
「何やって……!?♡!♪?!?☆♪!♡☆」
途端にスライムは脱力してひどい顔(あえて具体的な顔の名前は言わない)を浮かべ、分泌液(あえて具体的な液体名はいわない)で床を濡らしつつ体を痙攣させだした。
「…お母さん、脳いじったら戻れなくなるからやめてって言ったでしょ?」
「あら♪戻すことはできるわよ、死ぬより痛いし辛いけど…それにこの子気に入ったから私のものにするわね」
「もう好きにして…お母さんの性癖にはついていけないし…」
「心外ねぇ…あなた、私が言わなかったら1000回はその子犯すつもりだったでしょ」
「…ふん、壊れても穴は穴よ?私には死ぬまでは使えるところを1000回で止めてあげる優しさがあるのよ」
「♪☆!?!〜♡!♪!」
声にならない声でのたうち回るスライム。
この人たちは割と本気で性欲などうなっているのだろう…。
一度お医者に診てもらおう。
そう思って喘ぎ声を聞きつつ扉を閉めた。
食卓
「…片付けますか」
食事を全て台所に持って行こうとする。
そこで、いいことを思いついた。
「これでよし…っ!」
ウルスラの部屋
鍵を閉めて防音・耐衝撃結界を貼る。
もう寝よう。
「ウルスラっ!開けてください!ユーリがふらふらして下等生物なみの思考回路です!もうあんなにヤりませんから助けてください!」
「うぅ…メイドさん…お金貸してください…お財布が実験で無くなっちゃいました…」
「…ウルスラ、スライムが私の股間に癒着して離れないんだけど…どうしよ…」
「ウルスラ?ねぇ、脳犯したらなぜかスライムちゃんがサイコパワーに目覚めて私を取り込もうとしたんだけど?もう地下牢の結界も切れそう…助けてくれないかしら?」
「…「朝ごはんです、全て召し上がるまで部屋から出ません」?この張り紙何日前のだ…?というか、なんかパンが緑色なんだけどもずくパンかな?お腹すいたから食べるか…………おゔぇっ」
「んんぅ…一生これに張り付いて生きていきますぅ…♡無理やり剥ぎ取っても再生しますからねぇ…ぐふふ…」
「ルビル様ー?☆♪!♡?ここから出してくれたら私と一体化できますよー♡♪?!?☆私の脳と融け合わせて二人だけで脳の中で過ごしましょうよー♪☆♡?!☆」
部屋の中にはくうくうと眠るストレスフリーなウルスラがいましたとさ。
ウルスラたんの偉大さを感じていただく回ですw。
何日かお仕事サボるだけで、恋人の思考が退化したりカビパン食べてお腹壊したり財布異次元に持って行かれたりスライムと癒着したりサイコヤンデレレズスライムに迫られたりするんですね〜。
皆さんも気をつけてくださいー。