ただ今回はそんなにエ□要素ないかも…?
昼食を済ませて、部屋のベッドに寝転がる。
魔王が最近おかしい。俺を見ては「ぐふふ…犯してやる…」とかオークみたいなこと言って部屋にすっ飛んでいく。
なにやら怪しいことしてるらしいし。
とか考えていたら、ちょうど魔王が来た。
「ユーリ?いますか?」
「お、おう」
「ユーリに見せたいものがあるんです」
「…?ああ、今行く」
何やら不審に思いつつも扉を開ける。
そこには、手から青白い火花を散らした魔王が立っていた。
「楽しく子作りしましょうね♪」
「何言って…!?」
魔王が俺の腹を火花の散る手で殴る。
派手な音とともに、俺の意識は闇に落ちた。
次に目が覚めたのは、魔王の部屋だった。
動けない。木のツタで手足を縛られている。
そして俺の腹に乗ってずっと吸い込むようなキスをしている魔王。
「ぷはっ!おい魔王!」
口を離してなんとか喋る。
「ユーリ、いえ、今日から奴隷、でしたね」
「なに言ってんだ…!?」
そういえばなんか目が据わってる。これが俗に言うハイライトオフなのだろうか。
「とりあえず解け…!」
「奴隷が、ご主人様に命令ですか?分からせてあげないとですね」
嬉々とした表情で俺の上に座る。しかも、ぺたんと、パンツを押し付けるような座り方だ。
「んぐー!?」
エロティックに見えるが、息がほとんどできない。このままだと窒息死してしまう。
「んんっ…!いきなり激しい…!」
俺の息の振動で興奮してるようだ。
待てよ…なんか、湿ってきて、さらに息ができなくなった!?
「んぐ!もがが!」
「奴隷にはもうちょっとお仕置きですかね♡」
体を退ける。助かった?
「はぁ、はぁ…」
「私で苦しそうにしてるユーリ、素敵です♪」
「くそ、魔王、冗談もこのくらいに…っ!?」
怒鳴りつけようとした矢先、魔王が俺に唾を吐きかけてきた。
「っ汚…」
「…今、なんて言いましたか?」
「な、なにも言ってな」
「奴隷には私の匂い、付けないと盗られちゃいますからね♡」
顔を舐め回して、手で擦り付けてくる。
おまけにたまに喉奥に流し込んでくる。
「ほら、ユーリのお顔、私の聖水で綺麗になりましたね♪」
「魔王、なにか、あったのか?」
「ユーリは、浮気症ですしね」
「マリンちゃんとかは浮気じゃなくて」
「自覚、あるんですか?」
「そ、それは」
「お・し・お・きですよ♪」
俺に跨ったまま、するりと下着を脱ぐ。目をそらした。しかし、それが仇となった。
「ぐッ!?」
パンツを口に詰められた。形容しがたい匂いが口に広がる。
「さて、そろそろあの本によるとビンビンになって…ない?これ、半勃ちくらいに見えますけど…」
「んんんーっ!」
そりゃそうだ!こんな一方的な情報で勃つほどMじゃないわ!
「勃たせますけど♪」
俺の肌に執拗に舌を這わせてきている。
これは…いいかもしれない。とか言ってる場合じゃない!
「んーっ。んーっ!」
反抗しても、魔王は犬のように足や手、顔やうなじを舐めている。
「ふふ、ユーリ、こっちは結構いい感じですね♡」
やっぱ反応するよ。うん。男の子だもん。
「じゃ、そろそろこれ、使いますかね♪」
そう言って魔王が取り出したのは、小さなお香だった。ショッキングピンクのそれには、丸文字で「淫魔印の催淫香☆」と。
…え?
「ほんとは何回かに分けて使うものですが、ユーリは一気にぐいーっとどうぞ!」
おい、それ、死ぬんじゃね?
やめてくれ、とは言えず(物理的に)。鼻に近づけられる。甘ったるい香りがきて、やがて脳が痺れるような感覚がしてくる。
「ん…?」
パンツが口から抜かれる。けれど喋る気力が湧かない。
「ユーリ♪どうですか?」
なんだろう。この懐かしい感じ。そして、魔王に対して急に、欲望が湧いてくる。しかしツタが邪魔して動けない。
「魔王…!」
「ふふ、ユーリ、私を犯したかったら、奴隷として一生の忠誠を誓うのです、私だけを見ると!」
そのときだった。俺の体が緑色に輝いた。
「こんなツタ…!」
みしみしとツタが軋み、千切れていく。
魔王は驚いた顔で絶句している。
「そ、そんな…!?勇者の紋章から力が!?」
「魔王…いいよな?」
俺は獣。そして目の前には可愛らしい獲物。
することは一つ。理性なんて吹っ飛ばせ。
「ゆ、ユーリ!私初めてだから前戯くらいはっ!」
「魔王、ごめん」
「…え?」
「これ、止まらないわ」
それが、俺が人語を発したその日の最後の言葉だった。
その後、ウルスラが就寝時にも関わらず、部屋から漏れる二人の声で眠れず、夜が深くなるごとにヒートアップしていったために寝不足になったことは言うまでもない。
うまくいかないもんですねー。
いや、結果的にはうまくいったのか…?
今回はキメセ◯回なのかな?
これで魔王もデレるでしょう。