そして戦争はかなり盛り上がってきていて…?
あ、勇者視点に戻ります。
吹っ飛ばされる。
後ろに転がってしまった。勇者にしては鈍臭いと我ながら思う。
魔王から魔法で攻撃されたのは、性奴隷化大作戦ぶりだろうか。
大した魔法ではないはずだ。少し痛いし、体内の魔力バランスは崩れたかもしれないけど。
「ゆ、ユーリ!ごめんなさい!ごめんなさい!ユーリに当てるつもりじゃなかったんです!今すぐ治します!すぐ治しますから!」
魔王はかなり慌てている。
「これくらい、平気だよ、それより二人が」
そう言った瞬間、魔王に肩を掴まれた。ものすごい気迫で詰め寄ってくるものだから、押し倒されたような格好になる。
「ユーリ!なんでそこまでして他人を庇うんですか!?」
「他人じゃない、大事な仲間だ」
「あの二人なんて、殺したっていいでしょう!?ユーリの考えにも全く共感できないそうですし、できないのなら、私がこの手で!」
「やめてくれ!」
つい叫んでしまった。
魔王の治療魔法の光が揺れる。
「…ごめん」
「ユーリ、なんで私だけ見てくれないんですか?」
「ハルカとネミルとはそういう関係じゃない」
「嘘です」
「嘘じゃない」
「私、見てました、ユーリの旅路をずっっっと!」
「なら尚更分かるはずだろ!」
「そこのハルカとかいうエセ賢者は、ユーリに手を握ってもらって顔を綻ばせていて、宿でユーリの寝顔を撫でていました!」
魔王の叫びにハルカが弁明する。
「あ、あれは、魔力が不足していましたし、怪我していたから…」
魔王の怒りは止まらない。
「ネミルとかいう最弱魔法使いはケルヴィーの街での、ユーリの折角の休日を、杖の買い出しに引っ張り出した!」
その時買った、今でも大事に使っているその杖を握りしめたネミルは叫び返す。
「…だ、黙りなさい!杖は、その、あれはボロだったし!」
そう言うと、魔王は俺を抱きしめた。
「ユーリ、あなたを手放したくない…!ただ、ただ私だけ愛してくれたらいい、他の人間と話す必要なんて、ないでしょう?」
「…魔王」
「この女がしつこく寄って来るから、殺さざるを得ない!それだけの話が、なんで納得できないんですか!?」
激昂している魔王に、キスする。
「落ち着いてくれ、魔王」
「…ユーリ」
ネミルが咄嗟に叫ぶ。
「勇者ッ!何してんの!?」
それを無視して、魔王に告げる。
「魔王、お前だけ見てやれなくて、ごめん」
「謝って、許されると思いますか?それに、これからも…!」
俺は魔力を練って、魔王の指輪に送る。
そのメッセージは
「愛してる」
ただそれだけ。
魔王はそれを見て、力が抜けたように俺にもたれる。
「本当の心しか送れない、だろ?」
「ユーリは、回りくどいんですよ…」
「信用してくれなかったのは魔王じゃないか」
「ふふ、私も愛してます、ユーリ♪」
急にデレた。これ結構怖い。あとハルカとネミルの視線が痛い。
「…まだですか?」
「ふわっ!?」
ウルスラがジト目で見ている。
魔王が急いで命令する。
「え、えーと、合流できたしここの敵もあらかた潰したし、ダークエルフの持ち場に戻っていいよ!」
「…はぁ、声、抑えないとユーリ様に引かれますよ」
まさかの爆弾発言を残して消えて行った。
「え!?ユーリ、本当!?」
「違う違う!ウルスラが魔王の声で眠れないって…!」
「こほん!」
ハルカが顔を真っ赤にして咳払いした。
魔王が睨む。
「まだ何か用なんですか、賢者サマ?」
「勇者様、あなたの考えは、理解できません」
「…そう、だよな」
よほど苦い顔で笑っていたのか、ネミルが何か言おうとしたが、気の利いた言葉が思い浮かばなかったのだろう。すぐに口を閉じた。
「もう、私たちは人間界に帰ります」
「…」
「でも、帰りたくなったらいつでも人間界に…!」
そう言った瞬間、ハルカの足元にざっくりとした傷が入る。
魔王はにっこり笑って、俺の頬をぺろりと舐め。
「私の気が変わらないうちに消える方が賢明、ですよ?」
「っ!」
ネミルがそれを見て、すかさずハルカの腕を取って転移魔法を唱え、そして消えた。
そして、そこには沈黙が訪れた。
「…ごめんな、魔王」
「…私、二つ、謝りたいことがあるんです」
「謝る?」
「ユーリに不自由な思いさせて、ごめんなさい」
泣きそうな顔でしがみついてくる。
「いや、助かってるのは事実だし、魔王も俺を愛しての結果なら仕方がない…と思う」
すると少しだけ頬を緩ませて、ミシミシと万力みたいな力で抱き締めてきた。痛い。
「それと、もう一つ」
「あ、ああ」
紅潮した顔で、荒い息で口を開く。
「我慢できなくなっちゃいました♪愛しての結果なら、仕方ないですよね♡」
「…!?」
次の瞬間、俺は昏倒させられた。
その後、深い魔界の森の奥に連れ込まれ、眠らされたまま全身を弄ばれ、寝ているままヤられるのであった。
「匂い擦り付けて、マーキング、しとかないと♪」
そのころ
ダークエルフ本陣
やれやれ。エメラル様とユーリィ様のいちゃラブには砂糖吐きそうだった。にしても眠い。コーヒーでも飲もう。
…?なにか湿っぽい音と、付近に魔力を察知した。
まさか、ダークエルフが殺されて…!?
エルフは耳が人間よりも良い。魔力に対する感度も。
それがここで役に立つとは。
「本陣の警備は任せた!」
部下に戦線を任せて、急いで向かう。
そこで、ダークエルフ族長のウルスラが見たものは。
「ユーリ…!はぁはぁ…寝顔かわいいよぉ…♪舐めるよー?」
「ほら、匂い、たーっぷり付けるからねー」
「もう我慢できない!挿れるよ?聞いたからね?返事しないっていうことは、良いってことだよね!?」
「気持ち良い…!まだできるよね?勃ってないけど、無理やり勃たせちゃうからね?ユーリが魅力的なのがダメなんだよ?」
「6回もすると、さすがに疲れちゃった…今度は「あなる」ってとこ虐めるから、もっとできるね!」
その3時間後、睡眠不足とショックで気絶したダークエルフが森の奥で眠った勇者を抱っこした魔王に拾われましたとさ。
エ□を入れざるを得ない自分の謎才能。
なんとか仲間二人を説得…?
戦争中なのにのん気なことばっかりしてる魔族上層部。何気に魔族がかなり優勢のようです。
そして勇者の後ろの方開発をお楽しみに!(たぶん書かない
r15にふさわしくないってことで削除されないといいなあ。
ウルスラたん最早魔王と勇者の交わりがトラウマのようです。