なんとか魔王は看病したいのですが…。
勇者の風邪
近頃、毎晩魔王と(たまに)マリンちゃんに搾り取られている。
魔物の性欲には恐ろしさしか感じない。
そして、昨晩も7回。後ろの穴とか(魔王に魔法で拘束されてマリンちゃんに2日がかりで開発調教された)、薬とか使ってるが限界だ。
「ユーリ!おはようございます!」
魔王が飛びついてくる。それを受け止めた、つもりだった。
「…あれ?」
「ユーリ?わっ!?」
魔王ごと後ろに倒れる。
なぜか力がほとんど出ない。それに体がだるい。そして頭痛。喉の痛み。これは、もしかして…。
「あ、あの、ユーリ?」
「魔王、俺風邪引いた」
そう言った瞬間、魔王がしがみついてきた。
「ごめんなさい!毎日襲ったりするからなってしまったんですよね!本当にごめんなさい!どうしたらいいんですか!?」
「ま、魔王、落ち着いて、な?」
どうにか宥める。
「俺は少し寝るから、勝手に入ってくるなよ、いいな?」
「ユーリがそうしろって言うなら、分かりました」
しょんぼりして歩いて行く。そのまま扉を閉めて鍵をかけた。
よし!具合は悪いけど、久々にしっかり眠れる!そしてベッドに入った瞬間。
「ユーリぃ、寂しいです…」
早っ!10秒くらいだぞ!
「あ、あのな、俺は今具合悪いの」
「近くにいます!それだけですから!」
ドアノブが割れそうなくらいにガチャガチャ捻られる。ホラーだ。
「こら!言うこと聞かないならもうヤるの禁止にするぞ!」
「だって…ユーリが心配で…入れてくださいよぅ…」
扉がばしばし叩かれている。
「もう知らないからな、寝るから、おやすみ!」
「…おやすみなさい」
ふう。やっと眠れる。
「んん…」
目を覚ます。喉の痛みは少し収まったが、熱が出てきた。
「今何時だ…?」
窓に目を向ける。とそこに、魔王がいた。
言っておくが、俺の部屋は地上22mだ。
バルコニーはあるが、俺の部屋を経由しないと入れない。
腰を抜かした。初めて魔王見た時より怖い。
恐る恐る窓を開ける。
「ユーリ!」
「待て待て止まれ」
飛びかかってくる魔王を止める。
「どうやってここにきた?」
「…すみません、言いつけ守れなくて、表から翼で飛んできました」
「だと思った、じゃあな」
窓を閉じようとした所で、魔王が窓を掴み、窓枠をそのまま捻った。ミシミシ音が鳴る。
「…あのな」
「心配なんです!」
怒る気力も湧かない。本当に心配してくれてるのだろうが、今の俺には嫌がらせ以外の何物でもない。
「ユーリ、隣に居るだけでいいんです、お願いです!」
頭がぼーっとして何が何だか分からない。
もういいや。
「好きにしてくれ」
「ユーリ!愛してます!」
反射的にズボンを掴んで引き下ろそうとしたが、すぐに手を離した。
「さ、おやすみなさい!」
布団をかけられ、なにか子守唄的なものを歌い出した。
やればできる魔王だ。そんなこんなですぐに寝た。
次に目を覚ましたのは、夕方だった。
「ん…?」
目を開け、周りを見渡す。
クローゼットが開いていた。
その前にはこちらに背を向けてもそもそ動いている魔王。
嫌な予感しかしない。
「魔王!」
「ひゃい!?」
嗅いでいた。やっぱり。
「はぁ…まあいいや」
「ごめんなさい…あの、ご飯にしますか?」
「食欲ないからいいよ、ありがと」
少し頬を緩ませ、俺がうとうとしていると布団に入ってきた。
「うつっても知らないぞ」
「ユーリから菌が入るなら大歓迎です!」
そういうと足を絡ませ、ぴったり密着してきた。
その温もりのままに、俺は眠った。
その後、魔王が風邪を引いたのは言うまでもない。
久々にエ□無し!
次回は勇者が看病です!